トットランド編
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チョッパー視点
「お! うめェか!? おれの『気まぐれカレー』!」
大鍋いっぱいに放り込まれたそれらは、もはや料理ではなく食材の残骸と呼ぶのが相応しい。ルフィが作ったそれの、どこが『カレー』なのかもチョッパーには分からなかった。
炊かないままに放り込まれた米は良くて生煮え。シーフードカレーという訳でも無いだろうに入り込んでいる大量の魚の骨。
人が食べていいと思えない紫色をした部分は、苦くて食べられたものではない。カレーなのに大量のジャムがスプーンを突き刺した先から溢れてくる。
「オレ達が一体何をしたってんだ」
涙目の青ざめた顔色でペコムズが言うが尤もだ。
「おまえらせっかく作ってやったのに失礼な――まっっずえェ!」
あのルフィさえ一口食べた途端に叫ぶ。というか味見をしていなかったのかと驚いた。
「こんなもん食えるかァ!」
そう言って大鍋をひっくり返そうとしたルフィの手から、手早くペンギンが大鍋を奪う。ルフィの手の届かないところへ移動させてルフィを睨んだ。
トラ男の帽子は食事をするつもりだったからか被っておらず、紫色の眼が爛々と輝いている。
「食べ物を粗末にしねぇ!」
「それはもう食べ物じゃねエ!」
「そうしたのは君だろうがぁ!」
「そうですよルフィさん。仮にも食べ物を粗末にしちゃいけません」
「何が違うもの食べましょ!」
ナミが気を取り直した様子で食料庫へと向かおうとするのに、チョッパーやブルックもついて行った。お腹が減りすぎてどうにかなりそうだし、今ならおかずのないオニギリでも文句は言わない。
けれども、大量に積み込んだ食料はルフィが全部使い切ってしまっていた。一週間分全部の食料を使い切ってあんな食べられたモノじゃないカレーしか作れないのもアレだけれど、それ以上に食べ物が無くなってしまったという事実が。
あの嵐をまたゾウへ戻って食料を取りに行くなんて真似も出来ない。
呑気に笑っているルフィをナミが殴り飛ばす。もう三回くらい殴ってもいいと思うが、ルフィを殴ったところで食料は降ってこないし戻ってもこない。
何も知らないキャロットがお腹空いたと訴えてくるが、そんなのチョッパーだって同じである。ペコムズだって重傷だから早く治る為にも栄養が必要だ。
「もう、覚悟してさっきのアレを食べられる部分だけ食べましょ。勿体ないし」
「えーアレ食うのか?」
「アンタは文句言うな!」
飢え死にするよりはいいかも知れないけれど、アレはアレでお腹を壊しそうだなと思いつつダイニングへ戻る。今から再びアレを見なくちゃいけないのかと思うと、チョッパーは泣きたい。
ダイニングへ戻ると、ペドロとペコムズがドアの前で座り込んでいた。
「お! うめェか!? おれの『気まぐれカレー』!」
大鍋いっぱいに放り込まれたそれらは、もはや料理ではなく食材の残骸と呼ぶのが相応しい。ルフィが作ったそれの、どこが『カレー』なのかもチョッパーには分からなかった。
炊かないままに放り込まれた米は良くて生煮え。シーフードカレーという訳でも無いだろうに入り込んでいる大量の魚の骨。
人が食べていいと思えない紫色をした部分は、苦くて食べられたものではない。カレーなのに大量のジャムがスプーンを突き刺した先から溢れてくる。
「オレ達が一体何をしたってんだ」
涙目の青ざめた顔色でペコムズが言うが尤もだ。
「おまえらせっかく作ってやったのに失礼な――まっっずえェ!」
あのルフィさえ一口食べた途端に叫ぶ。というか味見をしていなかったのかと驚いた。
「こんなもん食えるかァ!」
そう言って大鍋をひっくり返そうとしたルフィの手から、手早くペンギンが大鍋を奪う。ルフィの手の届かないところへ移動させてルフィを睨んだ。
トラ男の帽子は食事をするつもりだったからか被っておらず、紫色の眼が爛々と輝いている。
「食べ物を粗末にしねぇ!」
「それはもう食べ物じゃねエ!」
「そうしたのは君だろうがぁ!」
「そうですよルフィさん。仮にも食べ物を粗末にしちゃいけません」
「何が違うもの食べましょ!」
ナミが気を取り直した様子で食料庫へと向かおうとするのに、チョッパーやブルックもついて行った。お腹が減りすぎてどうにかなりそうだし、今ならおかずのないオニギリでも文句は言わない。
けれども、大量に積み込んだ食料はルフィが全部使い切ってしまっていた。一週間分全部の食料を使い切ってあんな食べられたモノじゃないカレーしか作れないのもアレだけれど、それ以上に食べ物が無くなってしまったという事実が。
あの嵐をまたゾウへ戻って食料を取りに行くなんて真似も出来ない。
呑気に笑っているルフィをナミが殴り飛ばす。もう三回くらい殴ってもいいと思うが、ルフィを殴ったところで食料は降ってこないし戻ってもこない。
何も知らないキャロットがお腹空いたと訴えてくるが、そんなのチョッパーだって同じである。ペコムズだって重傷だから早く治る為にも栄養が必要だ。
「もう、覚悟してさっきのアレを食べられる部分だけ食べましょ。勿体ないし」
「えーアレ食うのか?」
「アンタは文句言うな!」
飢え死にするよりはいいかも知れないけれど、アレはアレでお腹を壊しそうだなと思いつつダイニングへ戻る。今から再びアレを見なくちゃいけないのかと思うと、チョッパーは泣きたい。
ダイニングへ戻ると、ペドロとペコムズがドアの前で座り込んでいた。