ゾウ編
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ロー視点
モモの助の名字が『光月』だと聞いた時点で、ペンギンが知っていることは分かっていた。
そもそも伝説では千年を生きる賞金首である。八百年前なら『死告シャイタン』より短い。
それにモモの助達と合流する前から既にペンギンは『光月は石工の一族』だと言っていた。その発言から少なくともワノ国の光月という一族がポーネグリフに携わっていたことは既知だったと分かる。
ローは『死告シャイタン』について、正体がペンギンであるということ以外の情報を自分から求める気はない。正確には求めることが出来なくなった。
せめてペンギンの性格がもっとあっけらかんとしていたなら、逆に積極的に調べていただろう。だがペンギンはそれを許す性格をしていない。
いや、許す許さないの話で言えばペンギンは許す。許して一人で隠れて落ち込む。
だからローは探れない。ペンギンから告げるのを待つしか出来ないのだ。
ただ光月家が石工の一族であるという“情報を知っている”事は別に構わなかったらしい。それとも『死告シャイタン』と『ペンギン』を分ける為の布石の一つか。
ペンギンが『光月家が石工の一族だと知っている』事に麦藁屋達が驚いてペンギンを見ている。ペンギンはそんなに驚かれると思っていなかったらしく、驚かれた事へ驚いているようだった。
「『シャイタン』の関係者なんですから、知っててもおかしくはねぇでしょう?」
「そ、そうかな?」
「知っているからと無為に話す必要も無ぇでしょう」
申し訳なさそうに言うペンギンに手を動かしかけて、先程のロボ屋の言葉を思い出し指を曲げるだけに留める。ベポやペンギンを見ていたから何とも思っていなかったが、確かにハートのクルーかペンギンへ対してだとスキンシップが過ぎるかも知れない。
「何せ船長へも俺の血筋の事は言っていませんでしたし、俺一人が知っている訳でもねぇ事なら、俺が話す必要もありません」
つまりペンギンだけが知っている情報なら話すつもりはあるのか。後は質問の仕方なのだろうと思ったのは、ドレスローザ脱出前にセンゴクと話したときの事を思い出したからだ。あの質問と回答は卑怯だった。
「ん、じゃ、お前ら何書いてあるか知ってんのか!?」
「俺は一応知ってはいますけど……」
「――それは後世には伝えられておらん」
「内容は石を読めばわかる事」
「伝えられていたのは古代文字の読み書き。――しかしそれも不幸な事に、モモの助様に伝承される前に父上『光月おでん』様の代で途絶えてしまった……」
狐火屋達が悲愴な面持ちで告げる。それにペンギンが小さく息を呑んでいた。
モモの助の名字が『光月』だと聞いた時点で、ペンギンが知っていることは分かっていた。
そもそも伝説では千年を生きる賞金首である。八百年前なら『死告シャイタン』より短い。
それにモモの助達と合流する前から既にペンギンは『光月は石工の一族』だと言っていた。その発言から少なくともワノ国の光月という一族がポーネグリフに携わっていたことは既知だったと分かる。
ローは『死告シャイタン』について、正体がペンギンであるということ以外の情報を自分から求める気はない。正確には求めることが出来なくなった。
せめてペンギンの性格がもっとあっけらかんとしていたなら、逆に積極的に調べていただろう。だがペンギンはそれを許す性格をしていない。
いや、許す許さないの話で言えばペンギンは許す。許して一人で隠れて落ち込む。
だからローは探れない。ペンギンから告げるのを待つしか出来ないのだ。
ただ光月家が石工の一族であるという“情報を知っている”事は別に構わなかったらしい。それとも『死告シャイタン』と『ペンギン』を分ける為の布石の一つか。
ペンギンが『光月家が石工の一族だと知っている』事に麦藁屋達が驚いてペンギンを見ている。ペンギンはそんなに驚かれると思っていなかったらしく、驚かれた事へ驚いているようだった。
「『シャイタン』の関係者なんですから、知っててもおかしくはねぇでしょう?」
「そ、そうかな?」
「知っているからと無為に話す必要も無ぇでしょう」
申し訳なさそうに言うペンギンに手を動かしかけて、先程のロボ屋の言葉を思い出し指を曲げるだけに留める。ベポやペンギンを見ていたから何とも思っていなかったが、確かにハートのクルーかペンギンへ対してだとスキンシップが過ぎるかも知れない。
「何せ船長へも俺の血筋の事は言っていませんでしたし、俺一人が知っている訳でもねぇ事なら、俺が話す必要もありません」
つまりペンギンだけが知っている情報なら話すつもりはあるのか。後は質問の仕方なのだろうと思ったのは、ドレスローザ脱出前にセンゴクと話したときの事を思い出したからだ。あの質問と回答は卑怯だった。
「ん、じゃ、お前ら何書いてあるか知ってんのか!?」
「俺は一応知ってはいますけど……」
「――それは後世には伝えられておらん」
「内容は石を読めばわかる事」
「伝えられていたのは古代文字の読み書き。――しかしそれも不幸な事に、モモの助様に伝承される前に父上『光月おでん』様の代で途絶えてしまった……」
狐火屋達が悲愴な面持ちで告げる。それにペンギンが小さく息を呑んでいた。