ゾウ編
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ロー視点
ミンク族と麦藁の一味の勢いに飲まれ、やるつもりもなかった宴会にクルー達ごと巻き込まれた途中で寝てしまったらしく、目を覚ますとローはイビキを掻くベポへ寄りかかっていた。
酒臭い周囲に欠伸をかみ殺しつつベポから背を離せば、騒ぎ疲れてか酔って熟睡している野郎達の間を縫うようにして歩いているペンギンの姿に気付く。まだ夜も明けきらない時間だというのに一人で何をしているんだと思えば、どうやら少しずつ片付けを行なっていたらしい。
「ペンギン」
「船長。早ぇですね」
空の酒瓶を抱え、ローを見たペンギンは当然だが両腕が無くなっていた余韻すらなかった。マンモスに踏み潰されたらしい片脚も問題なくペンギンを立たせている。だがローとバンダナ以外からすれば一応病み上がりなのだろうなとまだ眠気の消えきらない頭で考えていると、酒瓶を少し離れた場所へ置き集めて戻ってきたペンギンがローの傍へまで来た。
そうして顔を覗き込んで笑う。
「お風呂にします? ご飯にします? それとも……洗濯にします?」
「どういうラインナップだ」
「お勧めは洗濯です」
手足が千切れようが史上最高額の賞金首だろうが、コイツはこういう男だった。
何が悲しくて野郎に新妻の定番な台詞を改変して言われなくてはならないのかと頭を抱えると、俯いたローの頭からペンギンが帽子を奪っていく。
「おい」
「俺の帽子も洗濯するんです。血が斑だから。なのでついでにコレも」
そう言うなりペンギンの被っていた防寒帽が消えてペンギンの黒髪がバサリと落ちた。あの防寒帽も何かの能力的なものだったらしい。
微笑んでいたペンギンがローの帽子で口元を隠したが、そうすると目が全く笑っていないのがはっきりと分かった。
「ドレスローザで何度も埃まみれになったでしょう? ……船で被せられた時も、嬉しさ半分汚れに対する失望半分でしたよ」
「……その埃まみれに飛びついて泣いてた奴が」
「“ロー”」
無言で睨まれる。肩をすくめて立ち上がれば後ろでベポがはっきりしない寝返りを打って、その腕が近くで寝ていたワカメを押し潰していた。
夜はまだ明ける様子がない。麦藁の一味の中でもニコ屋や骨屋が見当たらなかったが、ペンギンが何も言わないので特に問題はないのだろう。
ゾウの足下へ停められているであろう潜水艦ではなく、クルー達がミンク達から借りていたらしいコテージへ向かった。ペンギンとバンダナとの口裏合わせに使ったコテージで、どうやら幾つかのコテージを仮住居としてクルー達をグループ分けし利用していたらしい。このコテージはペンギンやバンダナ達が使っていたのか。
ミンク族と麦藁の一味の勢いに飲まれ、やるつもりもなかった宴会にクルー達ごと巻き込まれた途中で寝てしまったらしく、目を覚ますとローはイビキを掻くベポへ寄りかかっていた。
酒臭い周囲に欠伸をかみ殺しつつベポから背を離せば、騒ぎ疲れてか酔って熟睡している野郎達の間を縫うようにして歩いているペンギンの姿に気付く。まだ夜も明けきらない時間だというのに一人で何をしているんだと思えば、どうやら少しずつ片付けを行なっていたらしい。
「ペンギン」
「船長。早ぇですね」
空の酒瓶を抱え、ローを見たペンギンは当然だが両腕が無くなっていた余韻すらなかった。マンモスに踏み潰されたらしい片脚も問題なくペンギンを立たせている。だがローとバンダナ以外からすれば一応病み上がりなのだろうなとまだ眠気の消えきらない頭で考えていると、酒瓶を少し離れた場所へ置き集めて戻ってきたペンギンがローの傍へまで来た。
そうして顔を覗き込んで笑う。
「お風呂にします? ご飯にします? それとも……洗濯にします?」
「どういうラインナップだ」
「お勧めは洗濯です」
手足が千切れようが史上最高額の賞金首だろうが、コイツはこういう男だった。
何が悲しくて野郎に新妻の定番な台詞を改変して言われなくてはならないのかと頭を抱えると、俯いたローの頭からペンギンが帽子を奪っていく。
「おい」
「俺の帽子も洗濯するんです。血が斑だから。なのでついでにコレも」
そう言うなりペンギンの被っていた防寒帽が消えてペンギンの黒髪がバサリと落ちた。あの防寒帽も何かの能力的なものだったらしい。
微笑んでいたペンギンがローの帽子で口元を隠したが、そうすると目が全く笑っていないのがはっきりと分かった。
「ドレスローザで何度も埃まみれになったでしょう? ……船で被せられた時も、嬉しさ半分汚れに対する失望半分でしたよ」
「……その埃まみれに飛びついて泣いてた奴が」
「“ロー”」
無言で睨まれる。肩をすくめて立ち上がれば後ろでベポがはっきりしない寝返りを打って、その腕が近くで寝ていたワカメを押し潰していた。
夜はまだ明ける様子がない。麦藁の一味の中でもニコ屋や骨屋が見当たらなかったが、ペンギンが何も言わないので特に問題はないのだろう。
ゾウの足下へ停められているであろう潜水艦ではなく、クルー達がミンク達から借りていたらしいコテージへ向かった。ペンギンとバンダナとの口裏合わせに使ったコテージで、どうやら幾つかのコテージを仮住居としてクルー達をグループ分けし利用していたらしい。このコテージはペンギンやバンダナ達が使っていたのか。