ゾウ編
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夢主視点
抱き上げて分かったことだが、チョッパー船医よりベポの毛並みの方が手触りはいい。日頃の手入れの差だなと内心で得意げになりつつ、ルフィと話す為にネコマムシのガルチューに巻き込まれて壊れた病室へ向かっていた船長を追いかける。
一応ミンク達に襲われていたところを片手間とはいえ助けてくれたのでお礼は言ったが、聞こえていたかどうかは分からない。よく見ると倒れているネコマムシのたてがみを踏んでいる。注意した方がいいのか分からず船長を見れば、視線に気付いたのか振り返った。
「なんだ」
「……いえ」
ルフィがネコマムシの腹の上へ飛び乗るのを見て言うのを止める。抱いていたチョッパーが飛び降りて船長へ詰め寄った。
「トラ男トラ男! こいつシャイタンの知り合いなのか!?」
「……らしいな」
「シャイタンって、シルビのことか?」
「えっ、どーいうこと?」
端的に肯定する船長にルフィと確か麦藁の一味の航海士である女性が尋ねる。それを一瞥した船長がシルビを振り返り、顎をしゃくって話せと促してくるのに肩を竦めた。窓の外からはミンク達もこちらの話を聞こうと顔を覗かせている。
チラリとロビンを視線だけで探せば目が合い、気付いているのかどうかニコリと微笑まれた。彼女にも後で話しておかないとだけ胸に留める。
「チョッパー船医にはついさっきお話ししましたが、まずはトラファルガー船長と同盟ならびにドフラミンゴの討伐協力ありがとうございます」
「あ、ご丁寧にドウモ」
「俺はハートの海賊団で副船長をしており『ペンギン』と呼ばれております。それから」
注意を引くようにあえてそこで一度言葉を区切った。
「賞金首『死告シャイタン』の子孫に当たります」
つかの間の沈黙。それからだんだんと理解が脳へ及んだらしいウソップや航海士の女性の顔色が変わっていく。
「少し前にシャイタン――高祖父以上に遠い縁なのでもう呼び捨てですが、ヤツが来て俺の治療だけしていきました。だから襲撃の際に失った手足が再生しております。チョッパー船医やミンクの皆様には多大な苦労と心配をお掛けして――」
「ちちちちちちちょっと待てぇい! あのシャイタンの孫ォオオ!?」
「いえ、子孫です。正確にはシャイタンの弟の血筋で」
「んな細かいことはどーでもえーわ!」
絶叫するウソップと、言葉もなく驚いているらしいフランキーとアフロの骸骨。ロビンは状況を静観しているつもりらしい。ゾロとルフィはよく分かっていないようだった。あとついでにやはりミンク達も。
抱き上げて分かったことだが、チョッパー船医よりベポの毛並みの方が手触りはいい。日頃の手入れの差だなと内心で得意げになりつつ、ルフィと話す為にネコマムシのガルチューに巻き込まれて壊れた病室へ向かっていた船長を追いかける。
一応ミンク達に襲われていたところを片手間とはいえ助けてくれたのでお礼は言ったが、聞こえていたかどうかは分からない。よく見ると倒れているネコマムシのたてがみを踏んでいる。注意した方がいいのか分からず船長を見れば、視線に気付いたのか振り返った。
「なんだ」
「……いえ」
ルフィがネコマムシの腹の上へ飛び乗るのを見て言うのを止める。抱いていたチョッパーが飛び降りて船長へ詰め寄った。
「トラ男トラ男! こいつシャイタンの知り合いなのか!?」
「……らしいな」
「シャイタンって、シルビのことか?」
「えっ、どーいうこと?」
端的に肯定する船長にルフィと確か麦藁の一味の航海士である女性が尋ねる。それを一瞥した船長がシルビを振り返り、顎をしゃくって話せと促してくるのに肩を竦めた。窓の外からはミンク達もこちらの話を聞こうと顔を覗かせている。
チラリとロビンを視線だけで探せば目が合い、気付いているのかどうかニコリと微笑まれた。彼女にも後で話しておかないとだけ胸に留める。
「チョッパー船医にはついさっきお話ししましたが、まずはトラファルガー船長と同盟ならびにドフラミンゴの討伐協力ありがとうございます」
「あ、ご丁寧にドウモ」
「俺はハートの海賊団で副船長をしており『ペンギン』と呼ばれております。それから」
注意を引くようにあえてそこで一度言葉を区切った。
「賞金首『死告シャイタン』の子孫に当たります」
つかの間の沈黙。それからだんだんと理解が脳へ及んだらしいウソップや航海士の女性の顔色が変わっていく。
「少し前にシャイタン――高祖父以上に遠い縁なのでもう呼び捨てですが、ヤツが来て俺の治療だけしていきました。だから襲撃の際に失った手足が再生しております。チョッパー船医やミンクの皆様には多大な苦労と心配をお掛けして――」
「ちちちちちちちょっと待てぇい! あのシャイタンの孫ォオオ!?」
「いえ、子孫です。正確にはシャイタンの弟の血筋で」
「んな細かいことはどーでもえーわ!」
絶叫するウソップと、言葉もなく驚いているらしいフランキーとアフロの骸骨。ロビンは状況を静観しているつもりらしい。ゾロとルフィはよく分かっていないようだった。あとついでにやはりミンク達も。