ドレスローザ編
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夢主視点
ゴーイングルフィセンパイ号の舵をシルビが海王類へ頼んでから一週間。元々陸のギャングだったバルトロメオとその仲間達の船酔いが酷いなかでも船は黙々と海を進み、霧深く海流の荒い海域へと到達した。
船縁へと座って進行方向を眺めていたシルビの耳に、見張り台から海を見ていたバルトロメオの部下の声が聞こえる。二時の方向へ動いて見える山か怪物の様なモノが見えるらしい。
「動く山なら行ってみよう! ぶ!!」
「バカバカ! とにかく今は一刻も早く霧の迷宮から脱出するんだ!」
「待てゴット」
「ゴットてお前~ 照れる~」
動く山と聞いて興味津々なルフィを止めるウソップへ呼びかけるローに、シルビも船縁から降りてルフィ達へと歩み寄った。
「『ゾウ』へ行くんだろぉ?」
「ああ。ビブルカードもアレを指してる」
そう言ってローが手のひらの上へ乗せたベポのビブルカードをロビンとルフィが眺める。手の上で蠢くビブルカードの進む先を見やるローの姿へ、シルビは不思議に思って首を傾げた。
だがその疑問の答えも持っていたことに気付く。
「ああそっか。誰も行ったことねぇのかぁ」
ローもゾウの事は知っていても詳しくはなかった。ベポと同じミンク族がいる事を話に聞いていたとかせいぜいがそのくらいだ。ローがハートの船を降りる前にそんな話をしていたというのに、どうにも色々有りすぎて忘れていた。
そしてルフィ達麦藁の一味も、バルトロメオの仲間達は言わずもがな。
「シルビは行ったことあんのか?」
「うん。昔から時々慰めに」
「“慰め”に?」
ロビンが訝しんでいたがそれは無視し、霧の向こうへ見えてきているゾウことズニーシャの姿を仰ぎ見る。
時々どころかドレスローザへ行く前はゾウへ居たのだ。今はシルビの代わりにシャドウのイブリスがいる。
一週間以上イブリスに『ペンギン』を演じてもらっている訳だが、まぁヘマや暴走はしていないと思いたい。何せ受け入れているとは言えシルビの『無意識に抑圧された精神』が具現化した存在である。普段シルビがやらない様なことをしでかしている可能性は無くもない。
「……いや、信頼しよう。アイツは俺が困ることはあんまりしねぇ」
「誰の話?」
ロビンへ尋ねられたがローが傍にいる状態では答えられなかった。そのローもシルビの独り言が聞こえていたようで帽子の陰から睨んでいる。
それらに気付かなかった振りをして船縁の上へと飛び上がり、船を背に乗せて運んでくれていた海王類へ向けて声を掛けた。
「もう少しゆっくり泳いでくれるかぁ。あまり勢いよく近付くとズニーシャが驚くだろぉ」
ゴーイングルフィセンパイ号の舵をシルビが海王類へ頼んでから一週間。元々陸のギャングだったバルトロメオとその仲間達の船酔いが酷いなかでも船は黙々と海を進み、霧深く海流の荒い海域へと到達した。
船縁へと座って進行方向を眺めていたシルビの耳に、見張り台から海を見ていたバルトロメオの部下の声が聞こえる。二時の方向へ動いて見える山か怪物の様なモノが見えるらしい。
「動く山なら行ってみよう! ぶ!!」
「バカバカ! とにかく今は一刻も早く霧の迷宮から脱出するんだ!」
「待てゴット」
「ゴットてお前~ 照れる~」
動く山と聞いて興味津々なルフィを止めるウソップへ呼びかけるローに、シルビも船縁から降りてルフィ達へと歩み寄った。
「『ゾウ』へ行くんだろぉ?」
「ああ。ビブルカードもアレを指してる」
そう言ってローが手のひらの上へ乗せたベポのビブルカードをロビンとルフィが眺める。手の上で蠢くビブルカードの進む先を見やるローの姿へ、シルビは不思議に思って首を傾げた。
だがその疑問の答えも持っていたことに気付く。
「ああそっか。誰も行ったことねぇのかぁ」
ローもゾウの事は知っていても詳しくはなかった。ベポと同じミンク族がいる事を話に聞いていたとかせいぜいがそのくらいだ。ローがハートの船を降りる前にそんな話をしていたというのに、どうにも色々有りすぎて忘れていた。
そしてルフィ達麦藁の一味も、バルトロメオの仲間達は言わずもがな。
「シルビは行ったことあんのか?」
「うん。昔から時々慰めに」
「“慰め”に?」
ロビンが訝しんでいたがそれは無視し、霧の向こうへ見えてきているゾウことズニーシャの姿を仰ぎ見る。
時々どころかドレスローザへ行く前はゾウへ居たのだ。今はシルビの代わりにシャドウのイブリスがいる。
一週間以上イブリスに『ペンギン』を演じてもらっている訳だが、まぁヘマや暴走はしていないと思いたい。何せ受け入れているとは言えシルビの『無意識に抑圧された精神』が具現化した存在である。普段シルビがやらない様なことをしでかしている可能性は無くもない。
「……いや、信頼しよう。アイツは俺が困ることはあんまりしねぇ」
「誰の話?」
ロビンへ尋ねられたがローが傍にいる状態では答えられなかった。そのローもシルビの独り言が聞こえていたようで帽子の陰から睨んでいる。
それらに気付かなかった振りをして船縁の上へと飛び上がり、船を背に乗せて運んでくれていた海王類へ向けて声を掛けた。
「もう少しゆっくり泳いでくれるかぁ。あまり勢いよく近付くとズニーシャが驚くだろぉ」