ドレスローザ編
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夢主視点
「お前が人間じゃなくてもオレは構わない。だから今後も、勝手にオレから離れるな」
何を言っているんだこの人はと思うのに何も言い返せなかったのは、それがシルビにとって随分と最深を抉ってくるキーワードだったからか。
別に船長は『白澤』の姿を見て言っている訳ではないだろう。どちらかというと『化け物染みた能力を持っている』という事の比喩に違いない。ただそれがシルビにとってはスルー出来ないだけで。
フードの端を摘んでそっぽを向く。
「……そう言って、後で化け物はいらないって言うんでしょう?」
「むしろ解剖したい」
「残念ですが解剖しても身体は普通の人間です」
「……チビ」
「チビ言うなぁ!」
確かにシルビはまだ十代なルフィへ既に抜かされている。しかしそれはこの世界の者が長身過ぎるだけだ。何があってニメートル越えが普通にいるのか。船長だってニメートル近い。
「俺はぁ! 小回りが利くの! 周りがデケぇんだよぉ! 駆逐すんぞ畜生ぉ!」
両腕を振り上げて主張したらその腕を掴まれた。
「その程度の話だ」
「お?」
「お前が人間だろうが化け物だろうが、オレはお前以外を『副船長』にするつもりはねえ。それとも――オレが嫌なら船を下りるか?」
ニヤニヤと、シルビが『絶対に』肯定しないことを分かり切ったような笑みで言われて。
言い返せなかったシルビの負けだ。悔しく思いながら足を振り上げると前触れもなく腕が解放される。そのまま踵を返してシルビは船内へと飛び込んだ。
船内では先に行ったルフィがバルトロメオやロビン達と一緒に食事を食べており、シルビは躊躇なくそのルフィの背中へと飛びついた。
「ルフィ君! 君の友達のロー君は意地悪だぁ!」
「んぁ?」
「もう意地悪! 船長って人種はどうしてああも質が悪ぃんだよぉおおお!? ロジャーもルフィ君も質が悪ぃ!」
「おいメシ食えねえよ」
「あ、ゴメン」
鬱陶しがられて抱きつくのを止めて、しかし頭の上へ顎を乗せていれば周囲から唖然とした視線がザクザクと突き刺さる。ついでに顎の下で麦藁の藁もチクチクと痛かった。
仕方なくルフィから離れたところでローが船室へ入ってくる。シルビが振り返ると目が合ってやはりニヤニヤと笑みを浮かべられた。腹立たしい事この上ない。
ここがハートの船の上であったならハリセンで叩いていた位には腹立たしいが、『死告シャイタン』の姿でそれをやったら『ペンギン』の時にそれが出来なくなる。
「トラ男、あんまシルビをイジメんなよ?」
「苛めてねえ」
「でも意地悪はしたぁ!」
「つーかよ。高額賞金首が意地悪くらいでルフィに泣きつくなよ……」
「ウソップ君、サカズキ君に君の賞金上げるように言ってきてあげようかぁ」
「ゴメンナサイ」
「お前が人間じゃなくてもオレは構わない。だから今後も、勝手にオレから離れるな」
何を言っているんだこの人はと思うのに何も言い返せなかったのは、それがシルビにとって随分と最深を抉ってくるキーワードだったからか。
別に船長は『白澤』の姿を見て言っている訳ではないだろう。どちらかというと『化け物染みた能力を持っている』という事の比喩に違いない。ただそれがシルビにとってはスルー出来ないだけで。
フードの端を摘んでそっぽを向く。
「……そう言って、後で化け物はいらないって言うんでしょう?」
「むしろ解剖したい」
「残念ですが解剖しても身体は普通の人間です」
「……チビ」
「チビ言うなぁ!」
確かにシルビはまだ十代なルフィへ既に抜かされている。しかしそれはこの世界の者が長身過ぎるだけだ。何があってニメートル越えが普通にいるのか。船長だってニメートル近い。
「俺はぁ! 小回りが利くの! 周りがデケぇんだよぉ! 駆逐すんぞ畜生ぉ!」
両腕を振り上げて主張したらその腕を掴まれた。
「その程度の話だ」
「お?」
「お前が人間だろうが化け物だろうが、オレはお前以外を『副船長』にするつもりはねえ。それとも――オレが嫌なら船を下りるか?」
ニヤニヤと、シルビが『絶対に』肯定しないことを分かり切ったような笑みで言われて。
言い返せなかったシルビの負けだ。悔しく思いながら足を振り上げると前触れもなく腕が解放される。そのまま踵を返してシルビは船内へと飛び込んだ。
船内では先に行ったルフィがバルトロメオやロビン達と一緒に食事を食べており、シルビは躊躇なくそのルフィの背中へと飛びついた。
「ルフィ君! 君の友達のロー君は意地悪だぁ!」
「んぁ?」
「もう意地悪! 船長って人種はどうしてああも質が悪ぃんだよぉおおお!? ロジャーもルフィ君も質が悪ぃ!」
「おいメシ食えねえよ」
「あ、ゴメン」
鬱陶しがられて抱きつくのを止めて、しかし頭の上へ顎を乗せていれば周囲から唖然とした視線がザクザクと突き刺さる。ついでに顎の下で麦藁の藁もチクチクと痛かった。
仕方なくルフィから離れたところでローが船室へ入ってくる。シルビが振り返ると目が合ってやはりニヤニヤと笑みを浮かべられた。腹立たしい事この上ない。
ここがハートの船の上であったならハリセンで叩いていた位には腹立たしいが、『死告シャイタン』の姿でそれをやったら『ペンギン』の時にそれが出来なくなる。
「トラ男、あんまシルビをイジメんなよ?」
「苛めてねえ」
「でも意地悪はしたぁ!」
「つーかよ。高額賞金首が意地悪くらいでルフィに泣きつくなよ……」
「ウソップ君、サカズキ君に君の賞金上げるように言ってきてあげようかぁ」
「ゴメンナサイ」