ドレスローザ編
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バンダナ視点
毒ガスが蔓延し一昼夜が経った。あれだけ騒がしかった町の中心部は襲撃があったとも思えないくらいに静まりかえっていて、しかし誰も戻ってはこない。
少しも眠れないまま一夜を過ごし、夜が明けてもバンダナ達を守るように燃え上がった炎は消えなかった。
「ねえバンダナ。もしかしてもう……」
「碌でもねえことを考えるんじゃないよ。ペンちゃんがそう簡単に負けるタマかい」
「でも――!?」
イルカが更に何かを言おうとした途端、炎の壁の向こうでガスが広まった時と同じ様な爆発が巻き起こる。思わず腕を上げて顔を庇いながら身構えたがペンギンが作り上げた炎の壁は動じることもなく、暫くすると炎の向こうの毒ガスが消えたことが分かった。
同時に、あれだけ燃え上がっていた炎の壁も消滅する。バンダナは足下に置いていた鞄をひっ掴んで、完全に消滅するところだった炎の上を飛び越えて町へと走り出した。
後ろからは同じように負傷して戻っていたトド達やミンク族達も駆けてくる。
たどり着いた町の中心部では、いつからやってきたのか確か麦藁の一味だと思われる者が数名。それとソイツ等と一緒に来たらしい煙みたいな科学者とウナギ。
ソイツ等が怪我をしているミンク族の治療を始めていた。
「麦藁の一味!?」
「アンタ等……手伝ってくれ! 人手が足りないんだ!」
「――治療器具と薬品ならある!」
持ってきた鞄を小さいトナカイへ投げるように差し出せば、トナカイは喜んで鞄を開ける。バンダナの後ろからはイルカ達が同じように医療鞄を持って到着していた。
周囲に倒れている銃士隊達や運んでこられて並べられている侠客団達を見やれば、負っている怪我の部位に見覚えのある黄色い炎が燃え上がっている。
「なんだか分かんネェけどあの炎は触っても熱くないんだ。何だが分かるか?」
「あの炎は怪我を治してんだよ。――ペンちゃん達は何処だい!?」
「ペンチャン?」
近くに怪我人を運んできたアフロの骸骨が不思議がる。舌打ちして言い直した。
「ウチの副船長だ! ペンギン!」
「ペンギン!? アイツあんたの仲間なのか!?」
「そうだよ! 何処に――」
「バンダナ!」
カペリンの泣き叫ぶような声が聞こえてトナカイと骸骨から顔をそちらへ向ける。磔台の並ぶ場所で金髪の男がカペリン達と一緒にいて、駆け寄ったその血溜まりにバンダナは絶句した。
毒ガスが蔓延し一昼夜が経った。あれだけ騒がしかった町の中心部は襲撃があったとも思えないくらいに静まりかえっていて、しかし誰も戻ってはこない。
少しも眠れないまま一夜を過ごし、夜が明けてもバンダナ達を守るように燃え上がった炎は消えなかった。
「ねえバンダナ。もしかしてもう……」
「碌でもねえことを考えるんじゃないよ。ペンちゃんがそう簡単に負けるタマかい」
「でも――!?」
イルカが更に何かを言おうとした途端、炎の壁の向こうでガスが広まった時と同じ様な爆発が巻き起こる。思わず腕を上げて顔を庇いながら身構えたがペンギンが作り上げた炎の壁は動じることもなく、暫くすると炎の向こうの毒ガスが消えたことが分かった。
同時に、あれだけ燃え上がっていた炎の壁も消滅する。バンダナは足下に置いていた鞄をひっ掴んで、完全に消滅するところだった炎の上を飛び越えて町へと走り出した。
後ろからは同じように負傷して戻っていたトド達やミンク族達も駆けてくる。
たどり着いた町の中心部では、いつからやってきたのか確か麦藁の一味だと思われる者が数名。それとソイツ等と一緒に来たらしい煙みたいな科学者とウナギ。
ソイツ等が怪我をしているミンク族の治療を始めていた。
「麦藁の一味!?」
「アンタ等……手伝ってくれ! 人手が足りないんだ!」
「――治療器具と薬品ならある!」
持ってきた鞄を小さいトナカイへ投げるように差し出せば、トナカイは喜んで鞄を開ける。バンダナの後ろからはイルカ達が同じように医療鞄を持って到着していた。
周囲に倒れている銃士隊達や運んでこられて並べられている侠客団達を見やれば、負っている怪我の部位に見覚えのある黄色い炎が燃え上がっている。
「なんだか分かんネェけどあの炎は触っても熱くないんだ。何だが分かるか?」
「あの炎は怪我を治してんだよ。――ペンちゃん達は何処だい!?」
「ペンチャン?」
近くに怪我人を運んできたアフロの骸骨が不思議がる。舌打ちして言い直した。
「ウチの副船長だ! ペンギン!」
「ペンギン!? アイツあんたの仲間なのか!?」
「そうだよ! 何処に――」
「バンダナ!」
カペリンの泣き叫ぶような声が聞こえてトナカイと骸骨から顔をそちらへ向ける。磔台の並ぶ場所で金髪の男がカペリン達と一緒にいて、駆け寄ったその血溜まりにバンダナは絶句した。