ドレスローザ編
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海兵視点
地下交易港奥の船溜まりに、瓦礫と共にドンキホーテ・ドフラミンゴは倒れていた。ドンキホーテファミリーのドンとして、十年前にドレスローザを陥れた張本人としてその身柄を拘束しに来たのである。
能力者であることを念頭に、銃を構えて目覚めることを警戒しつつその身体を海楼石の錠で拘束しようとした瞬間、背後から声が響いた。
「やっと見つけたぁ」
疲れ切ったその声にすわ妨害者かと身構えて振り返れば、そこにいたのは黒い外套に黒い長髪。特徴的な紫の瞳をした『世界政府の宿敵』であり『史上最高額の賞金首』である死告シャイタンであった。
二年前の『十六点鐘』の際にはその素顔を暴くどころか殆どまともな写真すら撮れなかったというのに、今その男はフードを脱いで女顔とも言える若い素顔を晒している。噂や伝説では千年前から生きているという話だが、違う噂の一つに『老人でもあり若くもある』とあるようにか、その素顔はともすれば海軍新兵と同じくらいに若いだろう。
そんなシャイタンは片手に持ったランタンを無理矢理ぶら下げた様な棒を杖の様に突きつつ、倒れているドフラミンゴへと歩み寄った。
「き、キサマ! ドフラミンゴを助けるつもりか!?」
「え? ……ああ、拘束するところだったのかぁ。邪魔してゴメン」
いくつも銃口を向けられているというのにシャイタンは臆することなく進み、ドフラミンゴの手元へ落ちていたサングラスを拾い上げる。そうしてサングラスを片手で弄び始めた。
「途中で居なくなるから本気で苛つきましたよ俺は。でもまぁ見つけられたので良しとします」
誰かへ語りかける様な口調に、しかし相手は周囲にいる海兵でもドフラミンゴでもないらしい。では誰とかと疑問に思った海兵の目の前で、シャイタンのサングラスを持った手から黒い炎が燃え上がる。
驚いて敵意を誇張する海兵をやはりシャイタンは気にしない。それどころか視線で不思議そうにドフラミンゴの拘束を促してまできた。戸惑いながらもドフラミンゴを海楼石の錠で拘束する。
「俺はまだ色々やりてぇことがあるので行きますが、貴方はどうしますか?」
やはり誰に話しかけているのか分からない。それよりシャイタンの手の中で元通りになったサングラスに気付いて息を飲む。
シャイタンはそのサングラスを拘束されたばかりのドフラミンゴへと掛けてやり、それから誰もいない方向を振り返って微笑んだ。
「じゃあ後でまた迎えに来ますから、勝手に“成仏”しねぇでくださいね」
「怖ぇーよ!」
地下交易港奥の船溜まりに、瓦礫と共にドンキホーテ・ドフラミンゴは倒れていた。ドンキホーテファミリーのドンとして、十年前にドレスローザを陥れた張本人としてその身柄を拘束しに来たのである。
能力者であることを念頭に、銃を構えて目覚めることを警戒しつつその身体を海楼石の錠で拘束しようとした瞬間、背後から声が響いた。
「やっと見つけたぁ」
疲れ切ったその声にすわ妨害者かと身構えて振り返れば、そこにいたのは黒い外套に黒い長髪。特徴的な紫の瞳をした『世界政府の宿敵』であり『史上最高額の賞金首』である死告シャイタンであった。
二年前の『十六点鐘』の際にはその素顔を暴くどころか殆どまともな写真すら撮れなかったというのに、今その男はフードを脱いで女顔とも言える若い素顔を晒している。噂や伝説では千年前から生きているという話だが、違う噂の一つに『老人でもあり若くもある』とあるようにか、その素顔はともすれば海軍新兵と同じくらいに若いだろう。
そんなシャイタンは片手に持ったランタンを無理矢理ぶら下げた様な棒を杖の様に突きつつ、倒れているドフラミンゴへと歩み寄った。
「き、キサマ! ドフラミンゴを助けるつもりか!?」
「え? ……ああ、拘束するところだったのかぁ。邪魔してゴメン」
いくつも銃口を向けられているというのにシャイタンは臆することなく進み、ドフラミンゴの手元へ落ちていたサングラスを拾い上げる。そうしてサングラスを片手で弄び始めた。
「途中で居なくなるから本気で苛つきましたよ俺は。でもまぁ見つけられたので良しとします」
誰かへ語りかける様な口調に、しかし相手は周囲にいる海兵でもドフラミンゴでもないらしい。では誰とかと疑問に思った海兵の目の前で、シャイタンのサングラスを持った手から黒い炎が燃え上がる。
驚いて敵意を誇張する海兵をやはりシャイタンは気にしない。それどころか視線で不思議そうにドフラミンゴの拘束を促してまできた。戸惑いながらもドフラミンゴを海楼石の錠で拘束する。
「俺はまだ色々やりてぇことがあるので行きますが、貴方はどうしますか?」
やはり誰に話しかけているのか分からない。それよりシャイタンの手の中で元通りになったサングラスに気付いて息を飲む。
シャイタンはそのサングラスを拘束されたばかりのドフラミンゴへと掛けてやり、それから誰もいない方向を振り返って微笑んだ。
「じゃあ後でまた迎えに来ますから、勝手に“成仏”しねぇでくださいね」
「怖ぇーよ!」