空白の二年間編2
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夢主視点
砂浜にあった木陰の岩へ腰を降ろして本を読んでいたら、ドサリと倒れる音がした。顔を上げれば船長が倒れていたので、指を鳴らして船長の傍に日陰を作ってやる。
ロシナンテが心配そうにその船長の周りをウロチョロしているが、どうせ触れも声を掛ける事も出来ないだろうから無視した。休憩は三十分で足りるだろう。
シルビの喉が全快していない事や、ベポに泣かれた為に船長が船を降りて単独行動を始めるのはもう少し先へと延期された。
元々今すぐ降りるつもりは無かったようだが、その降りるまでの間に何をするかを考えていたのかと聞いたら、明確な答えが返ってきたかは不明である。あとベポに甘い。
四皇の一人であるカイドウを倒す為の、その下準備の情報収集を細々と始めた矢先にシルビは停泊中の島で船長へ呼び出された。
カイドウを倒す方に関してはハートの海賊団自体に関わりがあることなので、船長の私情とは関係ないと判断してシルビも普通に情報収集している。そのカイドウへ武器を流しているブローカーが居ることまで分かり、更にそれが七武海の一人である『ドンキホーテ・ドフラミンゴ』であるとシルビだけが知ったところだった。
現在ドレスローザの『国王』となりそこを拠点としているらしいドフラミンゴは、その苗字からしてかつて元々ドレスローザを治めていた『天竜人』の末裔なのだと思われるが、彼の過去来歴まではまだ調べ終えていないので確証が無い。これで全く関係なかったら笑える。
【何の用ですか?】
呼び出されてスケッチブックでそう尋ねれば、船長は長刀を肩へ担ぎなおしてシルビを見た。
「……修行、つけられるか?」
【はぁ?】
ちょっと唐突過ぎる話に聞き返しもせずに素が出てしまう。
「お前が『死告シャイタン』ならオレより随分と強いんだろ。独学で強くなるにも限度があるし、だったら手本か目標がいたほうがいいだろ」
顎ヒゲを擦りながら、それでも自分の言っていることのおかしさへ気付いてもいるのか船長はシルビと目を合わさない。
『修行をつけろ』とシルビへ言う事は、周囲がシルビの正体を知らないが故に船長の立場からしたらおかしい話なのだ。これを例えばレイリーが聞いたなら納得出来るだろうが、それ以外の者にとっては『部下に修行をつけてもらう船長』になってしまう。
嗚呼だからわざわざ呼び出されたのかと理解はした。恥を忍んで、とはまたちょっと違うだろうが、お互いにとってあまり誰かに知られていいことでもない。
【別に構いませんけど、俺、人に教えるの下手ですよ?】
砂浜にあった木陰の岩へ腰を降ろして本を読んでいたら、ドサリと倒れる音がした。顔を上げれば船長が倒れていたので、指を鳴らして船長の傍に日陰を作ってやる。
ロシナンテが心配そうにその船長の周りをウロチョロしているが、どうせ触れも声を掛ける事も出来ないだろうから無視した。休憩は三十分で足りるだろう。
シルビの喉が全快していない事や、ベポに泣かれた為に船長が船を降りて単独行動を始めるのはもう少し先へと延期された。
元々今すぐ降りるつもりは無かったようだが、その降りるまでの間に何をするかを考えていたのかと聞いたら、明確な答えが返ってきたかは不明である。あとベポに甘い。
四皇の一人であるカイドウを倒す為の、その下準備の情報収集を細々と始めた矢先にシルビは停泊中の島で船長へ呼び出された。
カイドウを倒す方に関してはハートの海賊団自体に関わりがあることなので、船長の私情とは関係ないと判断してシルビも普通に情報収集している。そのカイドウへ武器を流しているブローカーが居ることまで分かり、更にそれが七武海の一人である『ドンキホーテ・ドフラミンゴ』であるとシルビだけが知ったところだった。
現在ドレスローザの『国王』となりそこを拠点としているらしいドフラミンゴは、その苗字からしてかつて元々ドレスローザを治めていた『天竜人』の末裔なのだと思われるが、彼の過去来歴まではまだ調べ終えていないので確証が無い。これで全く関係なかったら笑える。
【何の用ですか?】
呼び出されてスケッチブックでそう尋ねれば、船長は長刀を肩へ担ぎなおしてシルビを見た。
「……修行、つけられるか?」
【はぁ?】
ちょっと唐突過ぎる話に聞き返しもせずに素が出てしまう。
「お前が『死告シャイタン』ならオレより随分と強いんだろ。独学で強くなるにも限度があるし、だったら手本か目標がいたほうがいいだろ」
顎ヒゲを擦りながら、それでも自分の言っていることのおかしさへ気付いてもいるのか船長はシルビと目を合わさない。
『修行をつけろ』とシルビへ言う事は、周囲がシルビの正体を知らないが故に船長の立場からしたらおかしい話なのだ。これを例えばレイリーが聞いたなら納得出来るだろうが、それ以外の者にとっては『部下に修行をつけてもらう船長』になってしまう。
嗚呼だからわざわざ呼び出されたのかと理解はした。恥を忍んで、とはまたちょっと違うだろうが、お互いにとってあまり誰かに知られていいことでもない。
【別に構いませんけど、俺、人に教えるの下手ですよ?】