空白の二年間編2
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ロー視点
ここ暫く船内へ篭りきりだったのでたまには外で昼寝するかとローが甲板へ出れば、ペンギンがベポとシャチと一緒に昼寝をしていた。ペンギンは自分と関係ない仕事を手伝うなどもしているくせに、実は意外と時間を作っては昼寝をする奴なのでその姿を見ても特に驚きはしないが。
仰向けに寝ているベポへ寄りかかっているペンギンの脚を枕に、シャチが寝ている。仲がいいと言うべきか前々からこうして寝ている姿は見ているし、その中にローも混ざる事があるのでおかしいとは思わない。
思わないが、最近のペンギンは少しおかしいと思っている。
「……ペンギン」
呼びかけてもペンギンは動かない。
以前であればこうして昼寝をしていても、ローでなくともクルーが一定の距離へ近付けば目を覚ましていた。たまに寝ている振りを続行する事もあったが、それでも話しかければ応える。
それが最近では、寝ている振りすらせずに惰眠を続行しているのだ。ローが近付いてしゃがみ、その手首を取れば死人の様に冷たく、脈も酷く遅い。ペンギン本人が言うに『熟睡している時の癖』らしい体温の急激な低下は、最初に知った時は叩き起こした程に驚いた。そして叩き起こした事を怒られたが。
ローが七武海になって、ペンギンが『死告シャイタン』だとローが知り、それを受け入れたあの一件以降に顕著となったところからして、原因というか変化の理由は分かっている。
むしろ今までそれを悟らせず、しかし普通に接していたペンギンが凄いのかも知れないが、それだけいわゆる信頼がされていなかったのかと思わざるをも得ない。同時に、今まで『誰も信用していなかった』のだとも察して胸がざわつきもする。
そんな奴から、ローは信頼を勝ち取ったのだ。
「……船長?」
掴んでいた手首のせいで違和感を覚えたのか、ペンギンが防寒帽の下で薄目を開けた。紫の眼がローを映し、捕まれている手首を見下ろして緩やかに動かされる。
軽く手首を翻されただけだというのに掴んでいた筈の手首から離させられ、逆に手を引っ張って隣に座らせられた。ベポが寄りかかった衝撃で小さく声を漏らすが、起きるまでには至らない。
「……体温低ぃ」
「なら寄りかかるな」
「ずっとベポに寄りかかってたから、首が」
そう言って許可無く人の肩へ寄りかかってくるのも、前であったら無かったことだ。ローが背もたれ扱いにすることは何度もあったが、ペンギンからは無かった。
前にも増してローに尽くすようになり、スキンシップまで増えた理由はきっとローに隠していた秘密を受け入れられて、背負う物が少し軽くなったからだろう。どうせならそう思っておくことにしている。
ここ暫く船内へ篭りきりだったのでたまには外で昼寝するかとローが甲板へ出れば、ペンギンがベポとシャチと一緒に昼寝をしていた。ペンギンは自分と関係ない仕事を手伝うなどもしているくせに、実は意外と時間を作っては昼寝をする奴なのでその姿を見ても特に驚きはしないが。
仰向けに寝ているベポへ寄りかかっているペンギンの脚を枕に、シャチが寝ている。仲がいいと言うべきか前々からこうして寝ている姿は見ているし、その中にローも混ざる事があるのでおかしいとは思わない。
思わないが、最近のペンギンは少しおかしいと思っている。
「……ペンギン」
呼びかけてもペンギンは動かない。
以前であればこうして昼寝をしていても、ローでなくともクルーが一定の距離へ近付けば目を覚ましていた。たまに寝ている振りを続行する事もあったが、それでも話しかければ応える。
それが最近では、寝ている振りすらせずに惰眠を続行しているのだ。ローが近付いてしゃがみ、その手首を取れば死人の様に冷たく、脈も酷く遅い。ペンギン本人が言うに『熟睡している時の癖』らしい体温の急激な低下は、最初に知った時は叩き起こした程に驚いた。そして叩き起こした事を怒られたが。
ローが七武海になって、ペンギンが『死告シャイタン』だとローが知り、それを受け入れたあの一件以降に顕著となったところからして、原因というか変化の理由は分かっている。
むしろ今までそれを悟らせず、しかし普通に接していたペンギンが凄いのかも知れないが、それだけいわゆる信頼がされていなかったのかと思わざるをも得ない。同時に、今まで『誰も信用していなかった』のだとも察して胸がざわつきもする。
そんな奴から、ローは信頼を勝ち取ったのだ。
「……船長?」
掴んでいた手首のせいで違和感を覚えたのか、ペンギンが防寒帽の下で薄目を開けた。紫の眼がローを映し、捕まれている手首を見下ろして緩やかに動かされる。
軽く手首を翻されただけだというのに掴んでいた筈の手首から離させられ、逆に手を引っ張って隣に座らせられた。ベポが寄りかかった衝撃で小さく声を漏らすが、起きるまでには至らない。
「……体温低ぃ」
「なら寄りかかるな」
「ずっとベポに寄りかかってたから、首が」
そう言って許可無く人の肩へ寄りかかってくるのも、前であったら無かったことだ。ローが背もたれ扱いにすることは何度もあったが、ペンギンからは無かった。
前にも増してローに尽くすようになり、スキンシップまで増えた理由はきっとローに隠していた秘密を受け入れられて、背負う物が少し軽くなったからだろう。どうせならそう思っておくことにしている。