空白の二年間編2
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ワカメ視点
船長が七武海になってから暫く。なんとなく気付いたというか、違和感を覚えたというべきかワカメはとりあえず疑問に思ったことがある。
「ペンギン」
「一昨日の新聞でしたら料理番が既に火付けに使ってしまいました。連続殺人の犯人は四十代の男です」
「賞金は」
「五千万ほど。今は現場である町へ潜伏中。海軍は見当違いのほうを探しているので俺達が着いてもまだ捕まってねぇでしょう」
次の島への海図を眺めたり珈琲を飲んだりで二人は視線すら合わせていない。なのにペンギンは船長の短い単語で全てを理解して答えるし、二人ともそれを変だとは微塵たりとも思っていなそうだった。
元からペンギンは何処からとも無く必要な情報を集めてくる男ではある。その情報収集の方法はハートのクルーになって長いワカメであっても未だに判明していないが、本人曰く『企業秘密』らしい。
それはそれで気になるのだが、それよりも気になるのが、どうしてペンギンは船長に名前を呼ばれただけで船長が求めている話が分かるのか、だ。
前々から察しのいい性格ではあったが、それにしたって最近は頻繁にそんな光景を見る。確か船長が七武海になったお祝いに飲んだ宴の、ペンギンが泥酔した後からだ。
宴の次の日に船長達が何かをやっていたようだから、多分何かあったんだろうなとは考えているのだが、詳しい理由は知らない。バンダナは知っているようだが面倒臭がって話してくれなかった。
喧嘩してギスギスしているよりはよっぽどいいけれど、なんだかなぁとも思ってしまう。
「最近ペンギン、前にも増して『お母さん』だよな」
「はぁ?」
倉庫の片付けをペンギンと一緒に行なっている時に、そう雑談の話題に上げてみればペンギンが訝しげな顔をした。
「いや、夫婦? みたいな?」
「……なんかスゲー嫌な予感しかしねぇけど、誰と誰が夫婦みてぇで、誰がお母さんだってぇ?」
「船長とペンギンが。あ、でもアレだぜ? みたいってだけで本気お母さんじゃないから!」
「本気だったらハリセン食らわせてるぜぇ。……ちなみにどの辺が夫婦だって?」
「えーほら、船長が名前呼んだだけで船長が話しかけた理由が分かるトコとか。前からソーいうトコあったけど、最近あからさますぎない?」
木箱を卸してペンギンが黙り込む。怒らせただろうかと怖々顔を覗き込もうとすると、何故か頭を撫でられた。
最近、そういうスキンシップも前より増えている気がする。故郷とか素顔とか本名が判明しても、未だに謎の多い男だが、考えている事は更に分からない。
とりあえず今更だが、いい年した男の集団なんだからスキンシップはあまり過剰にしないで欲しかった。
船長が七武海になってから暫く。なんとなく気付いたというか、違和感を覚えたというべきかワカメはとりあえず疑問に思ったことがある。
「ペンギン」
「一昨日の新聞でしたら料理番が既に火付けに使ってしまいました。連続殺人の犯人は四十代の男です」
「賞金は」
「五千万ほど。今は現場である町へ潜伏中。海軍は見当違いのほうを探しているので俺達が着いてもまだ捕まってねぇでしょう」
次の島への海図を眺めたり珈琲を飲んだりで二人は視線すら合わせていない。なのにペンギンは船長の短い単語で全てを理解して答えるし、二人ともそれを変だとは微塵たりとも思っていなそうだった。
元からペンギンは何処からとも無く必要な情報を集めてくる男ではある。その情報収集の方法はハートのクルーになって長いワカメであっても未だに判明していないが、本人曰く『企業秘密』らしい。
それはそれで気になるのだが、それよりも気になるのが、どうしてペンギンは船長に名前を呼ばれただけで船長が求めている話が分かるのか、だ。
前々から察しのいい性格ではあったが、それにしたって最近は頻繁にそんな光景を見る。確か船長が七武海になったお祝いに飲んだ宴の、ペンギンが泥酔した後からだ。
宴の次の日に船長達が何かをやっていたようだから、多分何かあったんだろうなとは考えているのだが、詳しい理由は知らない。バンダナは知っているようだが面倒臭がって話してくれなかった。
喧嘩してギスギスしているよりはよっぽどいいけれど、なんだかなぁとも思ってしまう。
「最近ペンギン、前にも増して『お母さん』だよな」
「はぁ?」
倉庫の片付けをペンギンと一緒に行なっている時に、そう雑談の話題に上げてみればペンギンが訝しげな顔をした。
「いや、夫婦? みたいな?」
「……なんかスゲー嫌な予感しかしねぇけど、誰と誰が夫婦みてぇで、誰がお母さんだってぇ?」
「船長とペンギンが。あ、でもアレだぜ? みたいってだけで本気お母さんじゃないから!」
「本気だったらハリセン食らわせてるぜぇ。……ちなみにどの辺が夫婦だって?」
「えーほら、船長が名前呼んだだけで船長が話しかけた理由が分かるトコとか。前からソーいうトコあったけど、最近あからさますぎない?」
木箱を卸してペンギンが黙り込む。怒らせただろうかと怖々顔を覗き込もうとすると、何故か頭を撫でられた。
最近、そういうスキンシップも前より増えている気がする。故郷とか素顔とか本名が判明しても、未だに謎の多い男だが、考えている事は更に分からない。
とりあえず今更だが、いい年した男の集団なんだからスキンシップはあまり過剰にしないで欲しかった。