空白の二年間編2
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夢主視点
青褪めていたつるを見て少し冗談が過ぎたかと思ったが、気付かなかったとはいえ黄猿に勝手に覇気をぶつけられたり、椅子を用意されなかったりしていたのでその分という事にしておく。つるは椅子を用意するように言ってくれたので悪くは無いが、部下の罪は上司の責任だろう。
つるへ言った事の九割が嘘だが、最後の言葉だけは本当だ。せっかく船長が七武海になったというのに、シルビのせいでそれが剥奪されてしまっては心臓を集めた意味も海軍本部へわざわざ来た意味も無くなる。
海兵が監視している廊下を早足で駆け抜けて、船長を追いかけた。船長は既に本部の建物の出口付近へまで歩いていっている。少しは待っているかと思ったが、期待したのが馬鹿だったらしい。
「船長」
「話は終わったのか」
足を止めはしないものの歩調を緩めた船長の隣へ並ぶ。
「何の話だったんだ」
「『昔の知り合い』だったもので」
その言葉で察したらしい船長が視線を寄越してきたが、話すつもりは無いぞと肩を竦めた。
『死告シャイタン』であることがバレた今でも、そのシャイタンに関する事は出来れば何一つ話すつもりは無い。半分はこんな偉大なる航路の途中の海で話したって仕方ない事でもあるし、もう半分は言って嫌われるのが嫌だからである。
「というか俺、大将黄猿に覇気食らわされてたみてぇです」
「……気付いてなかったのか?」
「え? 気付いてました?」
「気付いてて無視してんだと思ってたな。お前シャボンディ諸島でも冥王の覇気食らっても大して反応してなかっただろ」
良く覚えていたなと思ったものの、ふらついていたシャチの直ぐ傍に居たのだからシルビやベポも当然気に掛けるかと思いなおした。あの時はルフィが騒動を起こしていたから、船長はそちらへ意識が向いているものだとばかり思っていたのだ。ユースタスの言葉に激昂してシルビ達を置いて行ったし。
港へ近付くに連れて海兵の数は減っていく。これが港へ到着すれば船を見張る海兵がまた大勢居るのだろうから気が抜けない。
「レイリーの覇気とかなら当てられたら分かるんですけど、他はちょっと意識してねぇと分かんねぇっていうかぁ? でも船長が覇気当てられなくて良かったですねぇ」
「それはどっちにとってだ」
「そりゃもちろん海軍側にとって」
物言いだけな顔をする船長にあえて笑いかける。前にも言った気がするがシルビの銃口は船長の敵へ向けられるのだ。
それが海軍であっても世界であっても今はブレる事は無い。
港へ着くとタラップの脇でずっと煙草を吸っていたのか、バンダナが足元へ落ちている吸殻の山を足で払って片手を上げた。
「おかえりなさい。出航の準備は万端ですよ」
青褪めていたつるを見て少し冗談が過ぎたかと思ったが、気付かなかったとはいえ黄猿に勝手に覇気をぶつけられたり、椅子を用意されなかったりしていたのでその分という事にしておく。つるは椅子を用意するように言ってくれたので悪くは無いが、部下の罪は上司の責任だろう。
つるへ言った事の九割が嘘だが、最後の言葉だけは本当だ。せっかく船長が七武海になったというのに、シルビのせいでそれが剥奪されてしまっては心臓を集めた意味も海軍本部へわざわざ来た意味も無くなる。
海兵が監視している廊下を早足で駆け抜けて、船長を追いかけた。船長は既に本部の建物の出口付近へまで歩いていっている。少しは待っているかと思ったが、期待したのが馬鹿だったらしい。
「船長」
「話は終わったのか」
足を止めはしないものの歩調を緩めた船長の隣へ並ぶ。
「何の話だったんだ」
「『昔の知り合い』だったもので」
その言葉で察したらしい船長が視線を寄越してきたが、話すつもりは無いぞと肩を竦めた。
『死告シャイタン』であることがバレた今でも、そのシャイタンに関する事は出来れば何一つ話すつもりは無い。半分はこんな偉大なる航路の途中の海で話したって仕方ない事でもあるし、もう半分は言って嫌われるのが嫌だからである。
「というか俺、大将黄猿に覇気食らわされてたみてぇです」
「……気付いてなかったのか?」
「え? 気付いてました?」
「気付いてて無視してんだと思ってたな。お前シャボンディ諸島でも冥王の覇気食らっても大して反応してなかっただろ」
良く覚えていたなと思ったものの、ふらついていたシャチの直ぐ傍に居たのだからシルビやベポも当然気に掛けるかと思いなおした。あの時はルフィが騒動を起こしていたから、船長はそちらへ意識が向いているものだとばかり思っていたのだ。ユースタスの言葉に激昂してシルビ達を置いて行ったし。
港へ近付くに連れて海兵の数は減っていく。これが港へ到着すれば船を見張る海兵がまた大勢居るのだろうから気が抜けない。
「レイリーの覇気とかなら当てられたら分かるんですけど、他はちょっと意識してねぇと分かんねぇっていうかぁ? でも船長が覇気当てられなくて良かったですねぇ」
「それはどっちにとってだ」
「そりゃもちろん海軍側にとって」
物言いだけな顔をする船長にあえて笑いかける。前にも言った気がするがシルビの銃口は船長の敵へ向けられるのだ。
それが海軍であっても世界であっても今はブレる事は無い。
港へ着くとタラップの脇でずっと煙草を吸っていたのか、バンダナが足元へ落ちている吸殻の山を足で払って片手を上げた。
「おかえりなさい。出航の準備は万端ですよ」