空白の二年間編2
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ジャンバール視点
チョウサヘイダンとかオールドランドとかクロノキョウダンとか、何処かの島国にしては文化もそこでやっていた事も共通点が全く無い話をしていたペンギンは、グラスを差し出してきた船長へ微笑みながらそれを飲む事を拒否した。
聞いた話を総合したらペンギンは傭兵や兵士の経験もあるという事だが、酔っ払っていて呂律も時々回っていないし、魔物だの悪魔だのと言われても本の中の話のようにしか思えない。一度『ペンギンは物語を作るのが上手いな』と言ったら膝を殴られて痛かった。
というかまだ痛い。
そのペンギンはジャンバールの胡坐の上で子供のように膝を抱えて船長を見上げている。
「そもそもの切っ掛けは君が俺を、誰もが俺を責めねぇことだぜぇ。白蘭も兄さんも綱吉も俺を責めねぇけどさぁ」
いつもの敬語では無く素の口調だ。
「でも君は一言くらい俺に恨み言を吐いたって構わねぇんだぜぇ。その権利がある」
「恨んでねえのに言えるわけないだろうが」
「俺も恨まれてぇ訳じゃない。でもこんなに恨まれずにいていいものかと思う時もあるんだよトラファルガー青年」
「まるで恨まれたことが無いみたいだな」
「あるさ。何もしてねぇのに倒木の下へ置き去りにされたり、酸化した不味い酒を溜めたバケツに顔を突っ込まされり、世界崩壊計画を妨害して殺し屋を送り込まれたり、呪いの掛けられた手紙を何通も貰った事だってある。でもどんな時だって俺の傍には俺を見てくれる奇特な奴が居たんだよ。だから俺は誰かのそんな存在になりたい。なのに俺の行動はいつも恨まれる結果になる」
ペンギンが後ろ手を突いて身体を仰け反らせ、笑う。船長の背後では片付けをしていたシャチ達が絶句していて、おそらくジャンバールも似たような顔をしているのだろう。
「……それとオレに、何の関係がある」
「君は俺が何も出来なかったことで、未来への可能性の一つを失っているかも知れねぇ。レミ少女じゃねぇけど、俺だって何かを変えている存在だぁ。君は俺と出会ってこうして俺を傍に置いてるけど、君が好きだからこれ以上君に迷惑を掛けたくはねぇんだよ」
グラスを持ったまま話を聞いていた船長の行動は、腕を組んで溜息を零すだけだった。
「オレが好きか」
「うん」
「じゃあこれを飲んで寝ろ」
「あ、シャチもバンダナさんもワカメもジャンバールもベポも皆好きだぜぇ」
「いいから飲め」
「飲んだら寝る。……一緒に寝るぅ?」
「阿呆か」
「ケチぃ。リヴァイサンや白蘭は一緒に寝てくれたのにぃ」
「お前が幾つの時の話だ。いい歳して甘えんな」
「ばんだなさんはあまえていいって言ったぜぇ。スキンシップは相手がいきてる事を知るさいりょうのしゅだんだと思うのにぃ」
不満そうにグラスを受け取り、一気に煽ったペンギンがグラスを船長に返したかと思うと、身体がふらついてそのままジャンバールの膝から滑り落ちる。床へ倒れる前に船長が支えたので頭を打つなどの事は無かった。
チョウサヘイダンとかオールドランドとかクロノキョウダンとか、何処かの島国にしては文化もそこでやっていた事も共通点が全く無い話をしていたペンギンは、グラスを差し出してきた船長へ微笑みながらそれを飲む事を拒否した。
聞いた話を総合したらペンギンは傭兵や兵士の経験もあるという事だが、酔っ払っていて呂律も時々回っていないし、魔物だの悪魔だのと言われても本の中の話のようにしか思えない。一度『ペンギンは物語を作るのが上手いな』と言ったら膝を殴られて痛かった。
というかまだ痛い。
そのペンギンはジャンバールの胡坐の上で子供のように膝を抱えて船長を見上げている。
「そもそもの切っ掛けは君が俺を、誰もが俺を責めねぇことだぜぇ。白蘭も兄さんも綱吉も俺を責めねぇけどさぁ」
いつもの敬語では無く素の口調だ。
「でも君は一言くらい俺に恨み言を吐いたって構わねぇんだぜぇ。その権利がある」
「恨んでねえのに言えるわけないだろうが」
「俺も恨まれてぇ訳じゃない。でもこんなに恨まれずにいていいものかと思う時もあるんだよトラファルガー青年」
「まるで恨まれたことが無いみたいだな」
「あるさ。何もしてねぇのに倒木の下へ置き去りにされたり、酸化した不味い酒を溜めたバケツに顔を突っ込まされり、世界崩壊計画を妨害して殺し屋を送り込まれたり、呪いの掛けられた手紙を何通も貰った事だってある。でもどんな時だって俺の傍には俺を見てくれる奇特な奴が居たんだよ。だから俺は誰かのそんな存在になりたい。なのに俺の行動はいつも恨まれる結果になる」
ペンギンが後ろ手を突いて身体を仰け反らせ、笑う。船長の背後では片付けをしていたシャチ達が絶句していて、おそらくジャンバールも似たような顔をしているのだろう。
「……それとオレに、何の関係がある」
「君は俺が何も出来なかったことで、未来への可能性の一つを失っているかも知れねぇ。レミ少女じゃねぇけど、俺だって何かを変えている存在だぁ。君は俺と出会ってこうして俺を傍に置いてるけど、君が好きだからこれ以上君に迷惑を掛けたくはねぇんだよ」
グラスを持ったまま話を聞いていた船長の行動は、腕を組んで溜息を零すだけだった。
「オレが好きか」
「うん」
「じゃあこれを飲んで寝ろ」
「あ、シャチもバンダナさんもワカメもジャンバールもベポも皆好きだぜぇ」
「いいから飲め」
「飲んだら寝る。……一緒に寝るぅ?」
「阿呆か」
「ケチぃ。リヴァイサンや白蘭は一緒に寝てくれたのにぃ」
「お前が幾つの時の話だ。いい歳して甘えんな」
「ばんだなさんはあまえていいって言ったぜぇ。スキンシップは相手がいきてる事を知るさいりょうのしゅだんだと思うのにぃ」
不満そうにグラスを受け取り、一気に煽ったペンギンがグラスを船長に返したかと思うと、身体がふらついてそのままジャンバールの膝から滑り落ちる。床へ倒れる前に船長が支えたので頭を打つなどの事は無かった。