頂上戦争編
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夢主視点
「ルージュって誰だ」
「ポートガス・D・ルージュ。そばかすの可愛い女の子ですよ」
ワカメが連れて来た船長の第一声へそう返して、シルビは新しいメモ用紙を用意する。席を譲られ向かいへ座った船長へも見えるように、船長へ報告する事を箇条書きに清書していった。
先ほど書いたメモは何を思ったのか無意識にアラビア語で書いてあったので、当然誰にも読める訳が無い。読まれたくないと思ったものは適当な言語で書いてしまう癖があるのだろうか。
「そしておそらくエースの母親。ロジャーの妻です」
「話が飛びすぎ! え、何? どゆ事!?」
「確証があるのか」
「当事者へ聞ければ確定しますが、知ってそうな心当たりは数人しか居ねぇです」
「心当たりがいるってだけでもペンちゃんの人脈広いだろ」
バンダナの感想はあえて無視する。心当たりというのは半分嘘だし、そう広いとも思っていない。
知っていそうな心当たりに関してはエースを隠して育てたであろうガープと、ロジャーの相棒だったレイリーだ。その内簡単に話を聞き出せそうなのはレイリーだが、彼も海軍大将が来た後であるシャボンディ諸島へ居るのかどうか分からない。
シルビが分かったのだって『×××』を利用したからと、過去に会ったエースの様子から推測したからだ。思えばあの時ちゃんと聞いていれば、シルビはエースの船に乗っていたかも知れない。
「ルージュの事はいいんですよ。問題はコッチです」
清書して書き出した情報の羅列を船長へ見せる。
「魚人島へ行くのなら、海軍が主戦力を本部へ招集している今が一番楽でしょう」
ハートのこの先の航路に関する話を本題としてすれば、周りにいたバンダナやシャチが何か言いたげな顔をする。その理由は先ほど怒鳴った自分自身で分かっていたものの、何も言う事は無かった。
あったとしても言わない。言ったところで今のシルビは『ハートの海賊団副船長』だ。
エースを助ける為に動く理由が、思いつかない。
助けたいとは思う。ロジャーとルージュの息子だし、ローへ勧誘された北の海の島へ行く前の数ヶ月間は船へ乗せてもらった。『Dの一族』である事も少しは考慮する。
だがそれでも、シルビにはこの船を降りてでも助けに行く理由ではなかった。
「処刑のほうは」
「好んで戦火の渦中へ行く必要がありますか。ハートは……関係無ぇでしょう」
「そうだな」
「白ひげが行くでしょうし、俺達は別に白ひげの傘下でもねぇ。かといって海軍の味方でもねぇでしょう」
シルビが書いたメモを持って船長がシルビを見る。
「でも火拳のエースは『Dの一族』だな」
「ルージュって誰だ」
「ポートガス・D・ルージュ。そばかすの可愛い女の子ですよ」
ワカメが連れて来た船長の第一声へそう返して、シルビは新しいメモ用紙を用意する。席を譲られ向かいへ座った船長へも見えるように、船長へ報告する事を箇条書きに清書していった。
先ほど書いたメモは何を思ったのか無意識にアラビア語で書いてあったので、当然誰にも読める訳が無い。読まれたくないと思ったものは適当な言語で書いてしまう癖があるのだろうか。
「そしておそらくエースの母親。ロジャーの妻です」
「話が飛びすぎ! え、何? どゆ事!?」
「確証があるのか」
「当事者へ聞ければ確定しますが、知ってそうな心当たりは数人しか居ねぇです」
「心当たりがいるってだけでもペンちゃんの人脈広いだろ」
バンダナの感想はあえて無視する。心当たりというのは半分嘘だし、そう広いとも思っていない。
知っていそうな心当たりに関してはエースを隠して育てたであろうガープと、ロジャーの相棒だったレイリーだ。その内簡単に話を聞き出せそうなのはレイリーだが、彼も海軍大将が来た後であるシャボンディ諸島へ居るのかどうか分からない。
シルビが分かったのだって『×××』を利用したからと、過去に会ったエースの様子から推測したからだ。思えばあの時ちゃんと聞いていれば、シルビはエースの船に乗っていたかも知れない。
「ルージュの事はいいんですよ。問題はコッチです」
清書して書き出した情報の羅列を船長へ見せる。
「魚人島へ行くのなら、海軍が主戦力を本部へ招集している今が一番楽でしょう」
ハートのこの先の航路に関する話を本題としてすれば、周りにいたバンダナやシャチが何か言いたげな顔をする。その理由は先ほど怒鳴った自分自身で分かっていたものの、何も言う事は無かった。
あったとしても言わない。言ったところで今のシルビは『ハートの海賊団副船長』だ。
エースを助ける為に動く理由が、思いつかない。
助けたいとは思う。ロジャーとルージュの息子だし、ローへ勧誘された北の海の島へ行く前の数ヶ月間は船へ乗せてもらった。『Dの一族』である事も少しは考慮する。
だがそれでも、シルビにはこの船を降りてでも助けに行く理由ではなかった。
「処刑のほうは」
「好んで戦火の渦中へ行く必要がありますか。ハートは……関係無ぇでしょう」
「そうだな」
「白ひげが行くでしょうし、俺達は別に白ひげの傘下でもねぇ。かといって海軍の味方でもねぇでしょう」
シルビが書いたメモを持って船長がシルビを見る。
「でも火拳のエースは『Dの一族』だな」