シャボンディ諸島編
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夢主視点
船へ戻れば別行動をしていたクルー達も、島の騒ぎを察して既に全員戻ってきていた。潜水艦である事に驚くジャンバールを紹介するのも後回しにして、乗り込んで直ぐに海中へ潜り始める。
備蓄の補充はある程度は済んでいたものの完璧とは言い難い。何よりもジャンバールの生活必需品が無いのでそれを手に入れるのが先だろう。
操舵室でバンダナと話しながら逃亡経路の相談をしていれば、島での騒動で怪我をしたクルーや自分自身の手当てをしていた船長がやってくる。
「大丈夫ですか?」
「あとはお前だけだ。針路は?」
「とりあえずシャボンディから距離を取るようにしてます。ほとぼりが冷めるのを待って戻って補充をしたほうが効率はいいでしょうねえ」
「燃料」
「真っ先に補充してたんで万全です。半月は潜ってられますよ」
「定期的に海上の様子を報告しろ。行くぞペンギン」
包帯の巻かれた手で腕を捕まれた。そのまま操舵室を引きずり出されるのにバンダナへ助けを求めれば、連れて行かれて当たり前だとばかりの顔で手を振られる。
廊下すら引き摺られたまま歩いていけば通りかかった食堂で、ジャンバールがクルー達に集られて質問攻めに遭っているのが見えた。あとでシルビも彼と話をしなければいけない。
連れて行かれた先は船長の第二の城とも言うべき医務室で、そこにあった椅子へ座らされる。ちなみに第一の城は船長室だ。
戸棚から消毒薬や包帯を取り出してきた船長が、正面へ持って来た椅子へ座る。
「自分でやるのにぃ」
「それで容認したらお前は隠したり放置したりするだろうが」
しっかりバレていた。閉口して船長の手の動きを見ている。
「探してた知り合いってのは、バーソロミュー屋のことか?」
「え?」
「オークションに行く前、別行動してただろうが」
消毒する手から顔を上げても船長はシルビを見ていない。少し考えてから否定を返した。
「確かにバーソロミューは知り合いでしたけど、それは彼が七武海になる前の話ですし、この島で探してた知り合いは違う子です」
「また島に戻るだろうが、その時も探しに行くつもりか?」
「いえ、元気そうなのは分かったんでもういいかなぁって」
わざと奴隷になるような奴が元気でない訳が無い。ガーゼを貼り終えた手を解放されて軽く動かす。
正直クマを倒した時のことを追求されるのだと思っていた。
天竜人を見て苛々していたこととか、テンションがハイになっていたことは否めない。流石に海軍の目の前であんな成果を出せば、いい加減『ペンギン』の名前で賞金が懸かってしまったって仕方ないだろうし、船長だって何とも思わない訳が無いのだ。
「……怒ってます?」
「何をだ?」
船へ戻れば別行動をしていたクルー達も、島の騒ぎを察して既に全員戻ってきていた。潜水艦である事に驚くジャンバールを紹介するのも後回しにして、乗り込んで直ぐに海中へ潜り始める。
備蓄の補充はある程度は済んでいたものの完璧とは言い難い。何よりもジャンバールの生活必需品が無いのでそれを手に入れるのが先だろう。
操舵室でバンダナと話しながら逃亡経路の相談をしていれば、島での騒動で怪我をしたクルーや自分自身の手当てをしていた船長がやってくる。
「大丈夫ですか?」
「あとはお前だけだ。針路は?」
「とりあえずシャボンディから距離を取るようにしてます。ほとぼりが冷めるのを待って戻って補充をしたほうが効率はいいでしょうねえ」
「燃料」
「真っ先に補充してたんで万全です。半月は潜ってられますよ」
「定期的に海上の様子を報告しろ。行くぞペンギン」
包帯の巻かれた手で腕を捕まれた。そのまま操舵室を引きずり出されるのにバンダナへ助けを求めれば、連れて行かれて当たり前だとばかりの顔で手を振られる。
廊下すら引き摺られたまま歩いていけば通りかかった食堂で、ジャンバールがクルー達に集られて質問攻めに遭っているのが見えた。あとでシルビも彼と話をしなければいけない。
連れて行かれた先は船長の第二の城とも言うべき医務室で、そこにあった椅子へ座らされる。ちなみに第一の城は船長室だ。
戸棚から消毒薬や包帯を取り出してきた船長が、正面へ持って来た椅子へ座る。
「自分でやるのにぃ」
「それで容認したらお前は隠したり放置したりするだろうが」
しっかりバレていた。閉口して船長の手の動きを見ている。
「探してた知り合いってのは、バーソロミュー屋のことか?」
「え?」
「オークションに行く前、別行動してただろうが」
消毒する手から顔を上げても船長はシルビを見ていない。少し考えてから否定を返した。
「確かにバーソロミューは知り合いでしたけど、それは彼が七武海になる前の話ですし、この島で探してた知り合いは違う子です」
「また島に戻るだろうが、その時も探しに行くつもりか?」
「いえ、元気そうなのは分かったんでもういいかなぁって」
わざと奴隷になるような奴が元気でない訳が無い。ガーゼを貼り終えた手を解放されて軽く動かす。
正直クマを倒した時のことを追求されるのだと思っていた。
天竜人を見て苛々していたこととか、テンションがハイになっていたことは否めない。流石に海軍の目の前であんな成果を出せば、いい加減『ペンギン』の名前で賞金が懸かってしまったって仕方ないだろうし、船長だって何とも思わない訳が無いのだ。
「……怒ってます?」
「何をだ?」