原作前日常編2
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夢主視点
襲撃で得た財宝と生け捕りした賞金首を換金する為、ログが溜まって書き換えられない程度に予定になかった島へ停泊することになった。その島へ着く少し前にレミへ小遣いを渡し上陸の準備をするように伝えてから、換金しに行くグループのワカメに換金の際の注意を話しに行く。
レミの面倒を見る為にワカメへ換金の役目を変わってもらったのだが、実のところシルビより倹約家なワカメは気を付けないと換金所と揉め事を起こしやすい。場合によっては助かるのだが、たまに暴走するのが玉に瑕だ。貧乏暮らしが長かったからなのだろうが、そこまで倹約せずともこの船には金があるというのに。
しみじみ幼少期に染み付いた習慣は恐ろしいなと他人事の様に考えながら歩いていると、船室から出てきたシャチとかち合った。
「そういえばシャチ、レミ少女に手紙返してねぇだろぉ?」
「あ、あー……うん。返した方がいい?」
「どうでもいいって言ってたから別に構わねぇけど、返さねぇのなら読んだ事も言わねぇでおきなさい」
トリップ前から持って来たものなので、おそらくレミが戻る時には誰が持っていても一緒に戻るだろうし。
そんな事とは知らないシャチが視線を出てきたばかりの船室に向ける。手紙は船室に置いているのだろう。
レミよりシャチのほうがあの手紙を気にしているらしい様子は、なんというか滑稽だ。これが若さかと自分には無くなってしまった感覚のようで、歳を取ったなと思う。
大体にしてレミの面倒を見ている時は『老けたな』と思うことが多いが。
「……なぁペンギン。女の子って何あげたら喜ぶ?」
「レミ少女に?」
「う、そうだけど……その、泣かせたお詫び、っていうか」
「若けぇ……」
「え、何?」
「何でもねぇよ。そうだなぁ。髪ゴムとかそういった小物でいいんじゃねぇの? 実用的だしあまり荷物にもならねぇし」
手紙とは逆に、トリップ先で手に入れた物は基本レミが戻る時に一緒には持っていけない筈だ。持って戻れたとしても怪我に巻いたままだった包帯とか、髪を縛るのに使ったままだった髪紐とかだけで、その基準だって分からない。
出来るだけ文化の違いの差が無い物、という条件でも無さそうだし、シルビが聞いていないだけで持って戻ってしまっている物だってあるかも知れなかった。そういえばオールドランドで貸した髪紐が返してもらっていない事を思い出す。
「あんまり参考になんねーよ」
「お菓子とか? ああでも服は好みがあるから止めた方がいいぜぇ」
「ゼッテー買えねーよ!」
襲撃で得た財宝と生け捕りした賞金首を換金する為、ログが溜まって書き換えられない程度に予定になかった島へ停泊することになった。その島へ着く少し前にレミへ小遣いを渡し上陸の準備をするように伝えてから、換金しに行くグループのワカメに換金の際の注意を話しに行く。
レミの面倒を見る為にワカメへ換金の役目を変わってもらったのだが、実のところシルビより倹約家なワカメは気を付けないと換金所と揉め事を起こしやすい。場合によっては助かるのだが、たまに暴走するのが玉に瑕だ。貧乏暮らしが長かったからなのだろうが、そこまで倹約せずともこの船には金があるというのに。
しみじみ幼少期に染み付いた習慣は恐ろしいなと他人事の様に考えながら歩いていると、船室から出てきたシャチとかち合った。
「そういえばシャチ、レミ少女に手紙返してねぇだろぉ?」
「あ、あー……うん。返した方がいい?」
「どうでもいいって言ってたから別に構わねぇけど、返さねぇのなら読んだ事も言わねぇでおきなさい」
トリップ前から持って来たものなので、おそらくレミが戻る時には誰が持っていても一緒に戻るだろうし。
そんな事とは知らないシャチが視線を出てきたばかりの船室に向ける。手紙は船室に置いているのだろう。
レミよりシャチのほうがあの手紙を気にしているらしい様子は、なんというか滑稽だ。これが若さかと自分には無くなってしまった感覚のようで、歳を取ったなと思う。
大体にしてレミの面倒を見ている時は『老けたな』と思うことが多いが。
「……なぁペンギン。女の子って何あげたら喜ぶ?」
「レミ少女に?」
「う、そうだけど……その、泣かせたお詫び、っていうか」
「若けぇ……」
「え、何?」
「何でもねぇよ。そうだなぁ。髪ゴムとかそういった小物でいいんじゃねぇの? 実用的だしあまり荷物にもならねぇし」
手紙とは逆に、トリップ先で手に入れた物は基本レミが戻る時に一緒には持っていけない筈だ。持って戻れたとしても怪我に巻いたままだった包帯とか、髪を縛るのに使ったままだった髪紐とかだけで、その基準だって分からない。
出来るだけ文化の違いの差が無い物、という条件でも無さそうだし、シルビが聞いていないだけで持って戻ってしまっている物だってあるかも知れなかった。そういえばオールドランドで貸した髪紐が返してもらっていない事を思い出す。
「あんまり参考になんねーよ」
「お菓子とか? ああでも服は好みがあるから止めた方がいいぜぇ」
「ゼッテー買えねーよ!」