原作前日常編2
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夢主視点
「俺はねレミ少女。君を馬鹿だ馬鹿だと思ってはいるけど、そこまで愚かだとは流石に思って無かったぜぇ」
「うぅ……久々の毒舌。褒めて伸ばしてください」
「馬鹿は死んでも治らねぇらしいけど、阿呆は死ぬ前に治せるんだろうなぁ。良かったなぁ?」
「つまりあたしはずっと馬鹿だと!?」
シャチと一緒に甲板へ出てきたレミは思ったよりも落ち着きを取り戻したようで、それはいい事だが不安を溜め込んでシルビにも言わなかった事には説教せざるを得なかった。
正確には説教と言うより、信頼してくれてもいいのにという愚痴なのだが。
何故か神妙に聞いているレミが正座して三十分程経過した。そろそろ足が痺れているだろうに、レミは殊勝にも足を崩さない。別に説教ではないので正座する必要など無かったのだが。
「そろそろ許してやれペンギン。お前の教育方は見ていて心臓に痛い」
「それは貴方に疚しいことがあるからでしょう。暇なら俺を手伝う気力の一つでも見せたら如何です?」
船長に言われて愚痴の矛先を船長へ向ける。先ほどからシルビ達が地道に磨いているというのに、ベポに寄りかかって寛いで眺めているだけというのが腹立たしい。少しはレミと来てからすぐに手伝いだしたシャチを見習えばいいのに。イルカは何がツボに嵌ったのか笑っていたが。
「レミ少女はああいう大人になるなよぉ。俺は二人も三人もああいうガキの面倒を見たくねぇ」
「でもペンギンさん、子供の面倒見るの得意ですよね」
「得意と好きは違げぇだろぉ」
「……子供は好きですよね」
「ペドか――っ!」
船長がからかうように言うものだから、言わせるつもりも無く海水を頭上から降らせる。
「ペンギンさんはペドじゃなくて、ブラコンとシスコンとマザコンですよね!」
「……レミ少女。君もびしょ濡れになりてぇのかぁ?」
フォローのつもりなのだろうが全くフォローになっていない。レミは『兄さん』のことを知っているし、雑談で弟の事も最初の母親の事も話した覚えがあるにはあるが、だからといってここで公表するのは間違っている。
第一『ペドフィリア』の意味を分かっているのかも分からない。フィリアとコンプレックスは違う。
「ファザコンだったらコンプリートだな!」
「俺が父親嫌ぇだって知ってんだろぉワカメ。シャチ、そろそろイルカが笑いすぎて過呼吸起こしそうだから助けてやれぇ」
「否定はしねぇんだな」
「何をです」
「ブラコンでシスコンでマザコン」
「……シスコンは微妙ですねぇ」
ブラコンとマザコンは否定出来ない。『兄』とは血も繋がっていないが。
「俺はねレミ少女。君を馬鹿だ馬鹿だと思ってはいるけど、そこまで愚かだとは流石に思って無かったぜぇ」
「うぅ……久々の毒舌。褒めて伸ばしてください」
「馬鹿は死んでも治らねぇらしいけど、阿呆は死ぬ前に治せるんだろうなぁ。良かったなぁ?」
「つまりあたしはずっと馬鹿だと!?」
シャチと一緒に甲板へ出てきたレミは思ったよりも落ち着きを取り戻したようで、それはいい事だが不安を溜め込んでシルビにも言わなかった事には説教せざるを得なかった。
正確には説教と言うより、信頼してくれてもいいのにという愚痴なのだが。
何故か神妙に聞いているレミが正座して三十分程経過した。そろそろ足が痺れているだろうに、レミは殊勝にも足を崩さない。別に説教ではないので正座する必要など無かったのだが。
「そろそろ許してやれペンギン。お前の教育方は見ていて心臓に痛い」
「それは貴方に疚しいことがあるからでしょう。暇なら俺を手伝う気力の一つでも見せたら如何です?」
船長に言われて愚痴の矛先を船長へ向ける。先ほどからシルビ達が地道に磨いているというのに、ベポに寄りかかって寛いで眺めているだけというのが腹立たしい。少しはレミと来てからすぐに手伝いだしたシャチを見習えばいいのに。イルカは何がツボに嵌ったのか笑っていたが。
「レミ少女はああいう大人になるなよぉ。俺は二人も三人もああいうガキの面倒を見たくねぇ」
「でもペンギンさん、子供の面倒見るの得意ですよね」
「得意と好きは違げぇだろぉ」
「……子供は好きですよね」
「ペドか――っ!」
船長がからかうように言うものだから、言わせるつもりも無く海水を頭上から降らせる。
「ペンギンさんはペドじゃなくて、ブラコンとシスコンとマザコンですよね!」
「……レミ少女。君もびしょ濡れになりてぇのかぁ?」
フォローのつもりなのだろうが全くフォローになっていない。レミは『兄さん』のことを知っているし、雑談で弟の事も最初の母親の事も話した覚えがあるにはあるが、だからといってここで公表するのは間違っている。
第一『ペドフィリア』の意味を分かっているのかも分からない。フィリアとコンプレックスは違う。
「ファザコンだったらコンプリートだな!」
「俺が父親嫌ぇだって知ってんだろぉワカメ。シャチ、そろそろイルカが笑いすぎて過呼吸起こしそうだから助けてやれぇ」
「否定はしねぇんだな」
「何をです」
「ブラコンでシスコンでマザコン」
「……シスコンは微妙ですねぇ」
ブラコンとマザコンは否定出来ない。『兄』とは血も繋がっていないが。