原作前日常編2
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夢主視点
「俺が変装の時に着た服だけど、洗ってあるしサイズも小さめだからレミ少女でも着れんだろぉ」
「……女物ですね」
「変装の時って言ったよなぁ」
以前変装の為に買った服を出してレミに渡す。非常に複雑そうな顔をしているが、決して女装が趣味だとかそういう事は無い。必要が無ければする訳も無かった。
「下着は流石に無ぇけどぉ」
「あってもイヤじゃないですか?」
「着替えたら朝食食べて、今日はベポとシャチと一緒に行動なさい。甲板掃除と洗濯物干しの仕事をしてもらうからなぁ」
シルビの目の前だというのに寝ぼけているのかもそもそと着ていた服を脱ぎ始めるレミに、コイツ人の事男だと思ってないのかと少し疑う。シルビにもマナーがあるのでとりあえず見ないように背中を向けたが。
「着替え終わったらベッドの上のタオル纏めておいてくれるかぁ。洗濯するから」
「あ、はい」
「その制服はどうするぅ? 俺が触ってもいいなら洗濯するけど」
「じゃあお願いします。……流石にアイロンは」
「乾いてから掛けてあげる。大丈夫」
「お母さん……!」
「レミ少女朝食のデザート抜きなぁ」
着替え終わったらしいレミが立ち上がるのを音で判断して振り返れば、やはり少しサイズが大きかったらしく袖や裾が長い。手を伸ばして袖を捲くってやる。
レミの武器でもあり相棒でもある木の棒は、部屋へ置いていかせた。この船の上でなら木の棒を持っていなくともシルビが助けに行く方が早いし、杖代わりにして突くほど長く歩くことも無いと判断する。
食堂へ行けば既にクルー達が思い思いに朝食を摂っていた。その中にベポを見つけて声を掛け、レミを頼む。
レミが船に乗っているとはいえシルビの仕事は増えるだけで減らない。その殆どは副船長がやるべき以上の事だったりするが、船長を甘やかしているせいでシルビの仕事になっている。
その甘やかされた船長を起こしに行けば、どうやらまた徹夜していたらしく机に突っ伏して寝ていた。
「起きろこの馬鹿船長! せめてベッドで寝ろぉ!」
「……あ?」
「あ? じゃねぇよベッド! ベッドに行けって行ってんだよぉ!」
「煩え。お前はオレの母親か」
「揃いも揃って母親扱い止めろぉ」
シルビだって朝から怒鳴りたくはない。欠伸を噛み殺したバンダナが部屋の外を通過していく。おそらく行き先は食堂だろう。
レミ一人増えたってこの程度で、昨夜悩んだのが馬鹿らしく思えてきた。特に船長はもう少し警戒していいはずだ。責任は取ると言ったけれども。
「俺が変装の時に着た服だけど、洗ってあるしサイズも小さめだからレミ少女でも着れんだろぉ」
「……女物ですね」
「変装の時って言ったよなぁ」
以前変装の為に買った服を出してレミに渡す。非常に複雑そうな顔をしているが、決して女装が趣味だとかそういう事は無い。必要が無ければする訳も無かった。
「下着は流石に無ぇけどぉ」
「あってもイヤじゃないですか?」
「着替えたら朝食食べて、今日はベポとシャチと一緒に行動なさい。甲板掃除と洗濯物干しの仕事をしてもらうからなぁ」
シルビの目の前だというのに寝ぼけているのかもそもそと着ていた服を脱ぎ始めるレミに、コイツ人の事男だと思ってないのかと少し疑う。シルビにもマナーがあるのでとりあえず見ないように背中を向けたが。
「着替え終わったらベッドの上のタオル纏めておいてくれるかぁ。洗濯するから」
「あ、はい」
「その制服はどうするぅ? 俺が触ってもいいなら洗濯するけど」
「じゃあお願いします。……流石にアイロンは」
「乾いてから掛けてあげる。大丈夫」
「お母さん……!」
「レミ少女朝食のデザート抜きなぁ」
着替え終わったらしいレミが立ち上がるのを音で判断して振り返れば、やはり少しサイズが大きかったらしく袖や裾が長い。手を伸ばして袖を捲くってやる。
レミの武器でもあり相棒でもある木の棒は、部屋へ置いていかせた。この船の上でなら木の棒を持っていなくともシルビが助けに行く方が早いし、杖代わりにして突くほど長く歩くことも無いと判断する。
食堂へ行けば既にクルー達が思い思いに朝食を摂っていた。その中にベポを見つけて声を掛け、レミを頼む。
レミが船に乗っているとはいえシルビの仕事は増えるだけで減らない。その殆どは副船長がやるべき以上の事だったりするが、船長を甘やかしているせいでシルビの仕事になっている。
その甘やかされた船長を起こしに行けば、どうやらまた徹夜していたらしく机に突っ伏して寝ていた。
「起きろこの馬鹿船長! せめてベッドで寝ろぉ!」
「……あ?」
「あ? じゃねぇよベッド! ベッドに行けって行ってんだよぉ!」
「煩え。お前はオレの母親か」
「揃いも揃って母親扱い止めろぉ」
シルビだって朝から怒鳴りたくはない。欠伸を噛み殺したバンダナが部屋の外を通過していく。おそらく行き先は食堂だろう。
レミ一人増えたってこの程度で、昨夜悩んだのが馬鹿らしく思えてきた。特に船長はもう少し警戒していいはずだ。責任は取ると言ったけれども。