原作前日常編2
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夢主視点
最近船長の中で何かしらのブームが起こったらしい。
「……へんひょう、ふぁにすんれふか」
「お前も意外と柔らかいな」
そんな事で感心する前にその手を放せと思うものの、他のクルーが嫌がって放してくれと言っていた時も満足するまで放していなかった事を思い出す。
最近船長の中で何かしらのブームが起こっているのか、出会い頭だったり隙を突いたりしてクルーの頬を引っ張る現象を起こしていた。
片頬だったり両頬だったり一回だけだったり何度もやられたりという被害の差はあるが、今までにクルー全員が一通りやられているだろう。何が楽しいのか頬を引っ張っては痛がる様子を見てニヤニヤしている。
迷惑だが航海は平穏だし、悪魔の実の能力を使って分解するよりはいいかと黙認していたら、とうとうシルビが犠牲になった。むしろ既に三回ほどやられているイルカとシャチに比べれば、初めてなだけマシと言うべきか。
縦縦横横斜めと縦横無尽に引っ張って、ニマニマしている船長は正直気持ち悪い。一応イケメンなのに台無しで、これが『残メン』というやつかとシルビは頬を好きにさせながら思った。
「……ふょれで、こんどのふぁんひんにふぁんしれなんえすけふぉ」
「何言ってるのか全然分からねェよ」
だったらその手を離せと思っていると、洗濯物を畳んで運んでいるらしいシャチが通りかかる。シャチは船長を見てまた頬を抓られるのではと身構えたが、その両手が塞がっている事に気付くと安心して近付いてきた。
塞がっているとはいえども、船長の意思で自由になるのだから嫌なら警戒した方がいいのにと思うものの、今喋ると変な風にしかならないので言わない。
「とうとうペンギンにまでやってんですか?」
「馬鹿言え、コイツが最初にオレにやったんだぞ」
「へっ!?」
「ふぃおくにねぇれふけど」
「年増に拘束されていた時だ」
言われて少し前に停留した島でのことを思い出す。そう言えば動けない船長の頬を嫌がらせで抓った気がする。
しかしそれは片頬だったし、気付いたらすぐに放した気もするが。
「やられっ放しはムカつくからやってみたんだが、結構楽しい」
「ペンギンのせいかよ! オレ達巻き込まれただけじゃん!」
「ふぉんなこと言われても」
いい加減止めて欲しくて船長の手を払う。手が離れた瞬間が地味に痛かったが許容範囲だ。
ただし摘まれていた部分が赤くなっている気がして、防寒帽の隙間に手を入れて頬をさする。
「一番柔らかかったのはイルカだな」
「そりゃ太ってるんですよ。少し痩せさせたほうがいいですねぇ」
「船長、オレは?」
「お前は反応が楽しかった」
「ヒドッ!」
どうでもいいがそろそろ次の島の予定について話をさせて欲しい。
最近船長の中で何かしらのブームが起こったらしい。
「……へんひょう、ふぁにすんれふか」
「お前も意外と柔らかいな」
そんな事で感心する前にその手を放せと思うものの、他のクルーが嫌がって放してくれと言っていた時も満足するまで放していなかった事を思い出す。
最近船長の中で何かしらのブームが起こっているのか、出会い頭だったり隙を突いたりしてクルーの頬を引っ張る現象を起こしていた。
片頬だったり両頬だったり一回だけだったり何度もやられたりという被害の差はあるが、今までにクルー全員が一通りやられているだろう。何が楽しいのか頬を引っ張っては痛がる様子を見てニヤニヤしている。
迷惑だが航海は平穏だし、悪魔の実の能力を使って分解するよりはいいかと黙認していたら、とうとうシルビが犠牲になった。むしろ既に三回ほどやられているイルカとシャチに比べれば、初めてなだけマシと言うべきか。
縦縦横横斜めと縦横無尽に引っ張って、ニマニマしている船長は正直気持ち悪い。一応イケメンなのに台無しで、これが『残メン』というやつかとシルビは頬を好きにさせながら思った。
「……ふょれで、こんどのふぁんひんにふぁんしれなんえすけふぉ」
「何言ってるのか全然分からねェよ」
だったらその手を離せと思っていると、洗濯物を畳んで運んでいるらしいシャチが通りかかる。シャチは船長を見てまた頬を抓られるのではと身構えたが、その両手が塞がっている事に気付くと安心して近付いてきた。
塞がっているとはいえども、船長の意思で自由になるのだから嫌なら警戒した方がいいのにと思うものの、今喋ると変な風にしかならないので言わない。
「とうとうペンギンにまでやってんですか?」
「馬鹿言え、コイツが最初にオレにやったんだぞ」
「へっ!?」
「ふぃおくにねぇれふけど」
「年増に拘束されていた時だ」
言われて少し前に停留した島でのことを思い出す。そう言えば動けない船長の頬を嫌がらせで抓った気がする。
しかしそれは片頬だったし、気付いたらすぐに放した気もするが。
「やられっ放しはムカつくからやってみたんだが、結構楽しい」
「ペンギンのせいかよ! オレ達巻き込まれただけじゃん!」
「ふぉんなこと言われても」
いい加減止めて欲しくて船長の手を払う。手が離れた瞬間が地味に痛かったが許容範囲だ。
ただし摘まれていた部分が赤くなっている気がして、防寒帽の隙間に手を入れて頬をさする。
「一番柔らかかったのはイルカだな」
「そりゃ太ってるんですよ。少し痩せさせたほうがいいですねぇ」
「船長、オレは?」
「お前は反応が楽しかった」
「ヒドッ!」
どうでもいいがそろそろ次の島の予定について話をさせて欲しい。