天使達の華劇
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やってきた二人はどうやらジャスミンへ頼み事があったらしい。シルビも聞いていていいのかと尋ねれば容易く了承の返事が返されたので、ジャスミンと一緒にリィの話へ耳を傾ける。
リィの話は学生ならある意味深刻な内容だった。提出した論文が不可とされ、その採点に納得できないというものである。
大学惑星であるこの星の学校でも、教師だって人間であり様々な人格があることはシルビでなくとも理解していた。時にはいわゆる『腹立たしい性根』をしている者が居る事もだ。
だから提出した論文の採点結果に納得できないという事は、今回に限らず結構頻繁にあることである。それなのにリィは今回の問題は重要で、急いでいるとも言う。
不可の採点をした教授曰く『丸写し』なので、論文を書くに当たり参考にした本の作者がジャスミンの知り合いらしいから直々に確かめてもらおうというリィの考えは少し突飛だが、まぁ間違ってはいない。そういう場合、その本の作者がその業界では権威あるものだったりするから、そちらへ認められれば一介の教師など目ではないだろう。
その作者でありジャスミンの友人、ヘレン・ブランドン夫人へジャスミンが連絡を取っている間、シルビはこっそりとリィへ尋ねてみた。
「その高校生の友人って、この前のヴァンツァーとレティシアのどっちかかぁ?」
「ああ、黒すけのほうだ」
外見的特徴での仇名なのか、とりあえず黒髪だったヴァンツァーのほうだろうと当たりを付ける。
「彼とは話したことすらねぇけど、丸写しとかしねぇだろぉ。そういう事するタマには見えなかったしぃ」
あの騒動の時の彼等を思い出せばそれは明らかだった。シルビと彼等の関わりは同じ空間にいたとかその程度だが、それであっても彼等がそんな人種ではないと確証がある。
リィ達とすらどういう関わりなのか知れないが、自分の勘は信じる事にしているのだ。
リィが持ってきていたその論文のコピーをブロンドン夫人へ送り、返事は三標準時間後になると聞いてジャスミンは通信を切った。
「三時間の猶予ができたが、どうする?」
「お邪魔でなければ、ここで待たせてもらうよ」
「おいリィ、お前夕食どうするつもりだぁ?」
今から三時間後では寮の夕食時間は過ぎてしまう。簡単に一食抜いても構わないと言い出したリィにジャスミンだけではなくシルビまで呆れてしまった。
ジャスミンが食べていくといいと申し出て、だったら自分が作っていいかとシェラが名乗り出る。
シルビも良ければと誘われて、またなし崩しパターンだと思いながらも、リィが絶賛するシェラの料理が気になって了承した。
リィの話は学生ならある意味深刻な内容だった。提出した論文が不可とされ、その採点に納得できないというものである。
大学惑星であるこの星の学校でも、教師だって人間であり様々な人格があることはシルビでなくとも理解していた。時にはいわゆる『腹立たしい性根』をしている者が居る事もだ。
だから提出した論文の採点結果に納得できないという事は、今回に限らず結構頻繁にあることである。それなのにリィは今回の問題は重要で、急いでいるとも言う。
不可の採点をした教授曰く『丸写し』なので、論文を書くに当たり参考にした本の作者がジャスミンの知り合いらしいから直々に確かめてもらおうというリィの考えは少し突飛だが、まぁ間違ってはいない。そういう場合、その本の作者がその業界では権威あるものだったりするから、そちらへ認められれば一介の教師など目ではないだろう。
その作者でありジャスミンの友人、ヘレン・ブランドン夫人へジャスミンが連絡を取っている間、シルビはこっそりとリィへ尋ねてみた。
「その高校生の友人って、この前のヴァンツァーとレティシアのどっちかかぁ?」
「ああ、黒すけのほうだ」
外見的特徴での仇名なのか、とりあえず黒髪だったヴァンツァーのほうだろうと当たりを付ける。
「彼とは話したことすらねぇけど、丸写しとかしねぇだろぉ。そういう事するタマには見えなかったしぃ」
あの騒動の時の彼等を思い出せばそれは明らかだった。シルビと彼等の関わりは同じ空間にいたとかその程度だが、それであっても彼等がそんな人種ではないと確証がある。
リィ達とすらどういう関わりなのか知れないが、自分の勘は信じる事にしているのだ。
リィが持ってきていたその論文のコピーをブロンドン夫人へ送り、返事は三標準時間後になると聞いてジャスミンは通信を切った。
「三時間の猶予ができたが、どうする?」
「お邪魔でなければ、ここで待たせてもらうよ」
「おいリィ、お前夕食どうするつもりだぁ?」
今から三時間後では寮の夕食時間は過ぎてしまう。簡単に一食抜いても構わないと言い出したリィにジャスミンだけではなくシルビまで呆れてしまった。
ジャスミンが食べていくといいと申し出て、だったら自分が作っていいかとシェラが名乗り出る。
シルビも良ければと誘われて、またなし崩しパターンだと思いながらも、リィが絶賛するシェラの料理が気になって了承した。