オンタロスの剣
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授業が終わった後、学校と寮へ暫く休む旨と外泊許可を取ったシルビは、その足でジャスミンと合流する為にアイクライン校の門前へと向かった。本当ならば《パラス・アテナ》でダイアナに手伝ってもらいたかったのだが、《パラス・アテナ》は現在セントラルから大学惑星へ向かっているところらしい。
ルウが何処かへ向かったのはリィから聞いた。敵の策へ自分から飛び込んでいくルウの度胸は凄いと思うが、その後の事を考えるべきだとも思う。
何も話していかないから、シルビは何故かやきもきさせられている訳で。
そのやきもきする理由は少なからず分かっているが、それを明確な言葉にするにはやはり度胸がいる。何度も言うが臆病なのだ。
アイクライン校へもう少しで着くというところで、背後から赤い風が猛然とシルビを追い抜かしていった。思わず立ち止まってマジマジと遠ざかっていくソレを見やり、それから慌ててシルビも走り出す。
赤い風というか、ジャスミンだった。
校門で待っているはずがこんなところを走っているとなると、何かに巻き込まれたか何かして校門から離れ、それから再び校門へ戻るところなのだろう。あの勢いからしてよい用事ではなかったに違いない。
シルビが校門に着くと既にジャスミンの姿は無かった。受付へ向かってリィとシェラの所在を尋ね、通信室へ居るらしいので場所を教えてもらいそこへ向かう。
案の定ジャスミンも含め三人ともそこへ居た。どうやらセム大学の通信室に居るレティシアと話をしているようだった。
「何があったんだぁ?」
「シルビ。ちょうどいい。手を貸してくれ」
最初からそのつもりなので構わないが、まずは状況説明が欲しい。リィが手早く教えてくれた話によれば、この件は以前ケリーを『死者蘇生方』を教えろと誘拐したあの老人と繋がっている線が濃厚のようだった。
違うのはそこに精神感応力、つまり超能力者の存在があるようであること。ソイツ等によってレティシアとジャスミンは騙されたらしい。この前にはそんな者は居なかったが、居たとすればわざわざシェーカーで脅したりしなかっただろう。
リィを誘い出す為に、レティシアからベティも狙われている可能性がある為そちらの護衛も必要らしい。シルビが携帯端末を取り出して『家』へつなげようとする前に、レティシアが適任者を回すと言う。
それは確実にヴァンツァーのことだとは思ったが、下手に言うのもアレなのでシルビは黙っていることにした。ヴァンツァーには悪いが、シルビよりも彼はリィ達の『同類』だ。
ルウが何処かへ向かったのはリィから聞いた。敵の策へ自分から飛び込んでいくルウの度胸は凄いと思うが、その後の事を考えるべきだとも思う。
何も話していかないから、シルビは何故かやきもきさせられている訳で。
そのやきもきする理由は少なからず分かっているが、それを明確な言葉にするにはやはり度胸がいる。何度も言うが臆病なのだ。
アイクライン校へもう少しで着くというところで、背後から赤い風が猛然とシルビを追い抜かしていった。思わず立ち止まってマジマジと遠ざかっていくソレを見やり、それから慌ててシルビも走り出す。
赤い風というか、ジャスミンだった。
校門で待っているはずがこんなところを走っているとなると、何かに巻き込まれたか何かして校門から離れ、それから再び校門へ戻るところなのだろう。あの勢いからしてよい用事ではなかったに違いない。
シルビが校門に着くと既にジャスミンの姿は無かった。受付へ向かってリィとシェラの所在を尋ね、通信室へ居るらしいので場所を教えてもらいそこへ向かう。
案の定ジャスミンも含め三人ともそこへ居た。どうやらセム大学の通信室に居るレティシアと話をしているようだった。
「何があったんだぁ?」
「シルビ。ちょうどいい。手を貸してくれ」
最初からそのつもりなので構わないが、まずは状況説明が欲しい。リィが手早く教えてくれた話によれば、この件は以前ケリーを『死者蘇生方』を教えろと誘拐したあの老人と繋がっている線が濃厚のようだった。
違うのはそこに精神感応力、つまり超能力者の存在があるようであること。ソイツ等によってレティシアとジャスミンは騙されたらしい。この前にはそんな者は居なかったが、居たとすればわざわざシェーカーで脅したりしなかっただろう。
リィを誘い出す為に、レティシアからベティも狙われている可能性がある為そちらの護衛も必要らしい。シルビが携帯端末を取り出して『家』へつなげようとする前に、レティシアが適任者を回すと言う。
それは確実にヴァンツァーのことだとは思ったが、下手に言うのもアレなのでシルビは黙っていることにした。ヴァンツァーには悪いが、シルビよりも彼はリィ達の『同類』だ。