パンドラの檻
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巻き込んだお詫びとしてヴァンツァーへ、クーア財閥総帥だった頃の経済界の裏事情を教えてもらうことで話がまとまった。現金な奴だとレティシアがヴァンツァーを笑っていたが、正直それがクーア財閥元総帥ではなく『キング』時代の思い出話だったら、シルビも飛びついていただろう。シルビが『イブリス』としていた頃よりももっと前であってもなくても、『ジャック』達の話が聞けるのなら是非聞きたい。
しかしケリーはグランド・セブンには加わっていない為、関わりはあまり無いだろうから『ジャック』の話も少なそうである。
「さて、それでは答えてもらおうか。おまえたちの前の身体はどこにある?」
やはり強化硝子越しに老人が尋ねてきた。
「期待させといて悪いけどよ。オレの身体はどこにもないと思うぜ。その辺はあんまり覚えてないんだが、死んだ直後に分解されて消えたらしい」
「比べると、オレの身体は木の下へ埋められたそうだ。掘り返せば骨くらいは出てくるだろうが……」
「俺の身体はどうだろうなぁ。前にここへ居た時の身体は、酒場の帰りに海賊に同僚を庇って撃たれたから、一番探せば見つかる可能性が高けぇと思うけどぉ……」
庇って撃たれて、確か鉱石のように砕けたような気がするのだが、その寸前には意識が飛んでいたので殆ど覚えは無い。
というかアレはどういう仕組みで存在していたのかも謎である。砕けた手を見た限り寸前まで飲食をしていたにしても、まともな人体組織ではなかった。
一時的な避難によるものだったからだろうか。
「場所は!?」
目を血走らせる老人にヴァンツァーが首を傾げる。埋めたのは自分ではないから良く分からないと言うが、普通自分の死体は自分で埋めるものではない。
「酒場から港への道。から多分どこかへ移動されてるんじゃねぇかなぁ。流石に放置してったとは思いたくねぇし」
「その星の座標は!?」
「座標は教えねぇ。アンタは海賊じゃねぇ」
キッパリと言えばケリーがにやにやと笑っていた。
「隠しても無駄じゃぞ。言わぬというなら、シェーカーに掛けて探り出してやるまでじゃ」
多分シルビの脳内を探ったら、シェーカーの方が容量不足で壊れるのではと思う。自分の記憶が何処まで見られてしまうのかは分からないが、下手に人ひとり分の容量しかないのであったなら確実に壊れそうだ。むしろ壊せるのかどうかやってみたい気もするが。
ヴァンツァーとレティシアは逆に自分の脳内が見られるのかと好奇心旺盛だった。
しかしケリーはグランド・セブンには加わっていない為、関わりはあまり無いだろうから『ジャック』の話も少なそうである。
「さて、それでは答えてもらおうか。おまえたちの前の身体はどこにある?」
やはり強化硝子越しに老人が尋ねてきた。
「期待させといて悪いけどよ。オレの身体はどこにもないと思うぜ。その辺はあんまり覚えてないんだが、死んだ直後に分解されて消えたらしい」
「比べると、オレの身体は木の下へ埋められたそうだ。掘り返せば骨くらいは出てくるだろうが……」
「俺の身体はどうだろうなぁ。前にここへ居た時の身体は、酒場の帰りに海賊に同僚を庇って撃たれたから、一番探せば見つかる可能性が高けぇと思うけどぉ……」
庇って撃たれて、確か鉱石のように砕けたような気がするのだが、その寸前には意識が飛んでいたので殆ど覚えは無い。
というかアレはどういう仕組みで存在していたのかも謎である。砕けた手を見た限り寸前まで飲食をしていたにしても、まともな人体組織ではなかった。
一時的な避難によるものだったからだろうか。
「場所は!?」
目を血走らせる老人にヴァンツァーが首を傾げる。埋めたのは自分ではないから良く分からないと言うが、普通自分の死体は自分で埋めるものではない。
「酒場から港への道。から多分どこかへ移動されてるんじゃねぇかなぁ。流石に放置してったとは思いたくねぇし」
「その星の座標は!?」
「座標は教えねぇ。アンタは海賊じゃねぇ」
キッパリと言えばケリーがにやにやと笑っていた。
「隠しても無駄じゃぞ。言わぬというなら、シェーカーに掛けて探り出してやるまでじゃ」
多分シルビの脳内を探ったら、シェーカーの方が容量不足で壊れるのではと思う。自分の記憶が何処まで見られてしまうのかは分からないが、下手に人ひとり分の容量しかないのであったなら確実に壊れそうだ。むしろ壊せるのかどうかやってみたい気もするが。
ヴァンツァーとレティシアは逆に自分の脳内が見られるのかと好奇心旺盛だった。