GB series
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アズールに何をしたんだ!」
わたしをかばうように立ちふさがったのはわたしの大好きな幼馴染。アバターの補正だけじゃなく、彼の背がとてもとても大きなものに見えた。
「何をしたって……別に、普通に話をしていただけで……」
「それで相手がこんな状態になるわけないだろ?」
「待ってカザミ、だいじょうぶ、大丈夫だから……」
「よくない!」
今まで聞いたことのないほど怒気を孕んだ大きな声。びくんと体が跳ねてしまう。ヒートアップしていくカザミを落ち着かせるためにも、どういうやり取りがあったのか説明をしないといけないのに。
それは即ち”わたしだけがフォース勧誘を受けていた”という事を彼に話さないといけない。
どう話せば上手く伝わるのか、落ち着かない脳を無理やり動かし、考えを巡らせる。
ぐるぐると言葉を探していると、わたしを勧誘していた男があきれたように息を漏らした。
「俺が彼女を勧誘したんだよ、うちのフォースに来ないかって。それで話してたら彼女が言葉に詰まった、それだけだよ。俺を悪者扱いしてさ……やめてくれよ」
じゃあな、と短く吐き捨てて彼は踵を返す。去り際に「さっきの勧誘はなかったことにしてくれ」という言葉だけを残して。
「……アズール、勧誘って、なんだよ。フォースの勧誘?初めて聞いたけど」
「…………」
「俺達の事、誘ってくれたんじゃないのか?」
「…………」
「……俺”達”、じゃ……ない?」
びくん、と体が反応する。刹那、後悔した。そんな反応を見せてはだめだ。それじゃあまるでカザミの言葉が真実だと告げているようなものなのだから。
「誘われたのは……おまえ、だけ、か……」
大きく見開かれたはちみつ色の瞳がわたしを映す。
瞳も体も、小さく揺れていて。
そうさせてしまったすべての元凶はほかの誰でもない、自分なのだと。改めて思い知らされた。
わたしをかばうように立ちふさがったのはわたしの大好きな幼馴染。アバターの補正だけじゃなく、彼の背がとてもとても大きなものに見えた。
「何をしたって……別に、普通に話をしていただけで……」
「それで相手がこんな状態になるわけないだろ?」
「待ってカザミ、だいじょうぶ、大丈夫だから……」
「よくない!」
今まで聞いたことのないほど怒気を孕んだ大きな声。びくんと体が跳ねてしまう。ヒートアップしていくカザミを落ち着かせるためにも、どういうやり取りがあったのか説明をしないといけないのに。
それは即ち”わたしだけがフォース勧誘を受けていた”という事を彼に話さないといけない。
どう話せば上手く伝わるのか、落ち着かない脳を無理やり動かし、考えを巡らせる。
ぐるぐると言葉を探していると、わたしを勧誘していた男があきれたように息を漏らした。
「俺が彼女を勧誘したんだよ、うちのフォースに来ないかって。それで話してたら彼女が言葉に詰まった、それだけだよ。俺を悪者扱いしてさ……やめてくれよ」
じゃあな、と短く吐き捨てて彼は踵を返す。去り際に「さっきの勧誘はなかったことにしてくれ」という言葉だけを残して。
「……アズール、勧誘って、なんだよ。フォースの勧誘?初めて聞いたけど」
「…………」
「俺達の事、誘ってくれたんじゃないのか?」
「…………」
「……俺”達”、じゃ……ない?」
びくん、と体が反応する。刹那、後悔した。そんな反応を見せてはだめだ。それじゃあまるでカザミの言葉が真実だと告げているようなものなのだから。
「誘われたのは……おまえ、だけ、か……」
大きく見開かれたはちみつ色の瞳がわたしを映す。
瞳も体も、小さく揺れていて。
そうさせてしまったすべての元凶はほかの誰でもない、自分なのだと。改めて思い知らされた。