GB series
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
GBNをプレイしてからというもの、わたしとカザミのガンプラ製作意欲は以前より高くなった。
ベースなどで教えて貰う機会も今まであったけど、ネットゲームとなると交流できる人の幅がかなり広くなったというか。年齢も性別も、きっと国籍も色々な人からガンプラを作るときのコツや成功談、失敗談を聴いては自分たちの制作に活かしていった。
わたしなんて最初はほぼ素組に近かったのに、今では塗装の面白さに気づいてしまったそればかりしてしまっている。お母さんにお願いして化粧道具を借りて、それを活かしてみたり……。どういう塗装をすればGBNでどんな反応をしてくれるのかを少しずつ試していった。
「シオン、ガンプラの塗装すげぇ上達したよな」
「ふふ、ありがと。細かい作業は嫌いじゃないし、なんだかお化粧してるみたいで楽しいよ?そうだ、カザミもやってあげようか?」
「それはガンプラの塗装、のほうだよな?」
「さて、どっちかな?」
「なんだよー」
そんなとりとめもない会話をかわしながら同じ道を帰る。いつもの海沿いの通りをゆっくり歩きながらその日あったことや、次はいつログインするかを話し合う。今度の週末にしようか、それとも新しい機体を作って試してみようか。そんな話をするのがわたしはとても楽しかった。
「そろそろメインの機体を決めようかなって思ってるの。色々試してみたけど、やっぱり実弾兵器を沢山積んだ、中距離射撃タイプがいいなぁって」
「実弾?!それじゃあ追加兵器めちゃくちゃ用意しねーとじゃん!」
「そうだよ~?でもそれが楽しいんだよねぇ」
「ヘビーアームズの武装仕込み、すげぇ生き生きしながらするタイプだもんな、シオンって」
「あのいつまでかかるかわからない地味な作業が楽しいの!それにね、メインの機体を準備して……フォースに入って色んなミッションをやってみたくもあるしね……!」
「あ~……いいよなぁ、フォースミッション……報酬もソロでやるより豪華だし、面白そうだもんな……」
「そうだ。今度ログインする時、フォースの見学できないか一緒に行ってみよう?ね?一人だと心細くて……カザミが一緒にいてくれるなら安心なの。構わない?」
「見学か!いいな、行こうぜ!じゃあいつ行くかな……」
そういって彼は携帯を取り出し予定を確認する。
この日はどうだ、こっちはどうだと予定をすり合わせているこの時は本当に。本当に楽しかった。
だけどこの時。
一緒にフォース見学を持ちかけるべきではなかったのかもしれない。
そのことに気づかされるのはもう少し後になってからだった。
ベースなどで教えて貰う機会も今まであったけど、ネットゲームとなると交流できる人の幅がかなり広くなったというか。年齢も性別も、きっと国籍も色々な人からガンプラを作るときのコツや成功談、失敗談を聴いては自分たちの制作に活かしていった。
わたしなんて最初はほぼ素組に近かったのに、今では塗装の面白さに気づいてしまったそればかりしてしまっている。お母さんにお願いして化粧道具を借りて、それを活かしてみたり……。どういう塗装をすればGBNでどんな反応をしてくれるのかを少しずつ試していった。
「シオン、ガンプラの塗装すげぇ上達したよな」
「ふふ、ありがと。細かい作業は嫌いじゃないし、なんだかお化粧してるみたいで楽しいよ?そうだ、カザミもやってあげようか?」
「それはガンプラの塗装、のほうだよな?」
「さて、どっちかな?」
「なんだよー」
そんなとりとめもない会話をかわしながら同じ道を帰る。いつもの海沿いの通りをゆっくり歩きながらその日あったことや、次はいつログインするかを話し合う。今度の週末にしようか、それとも新しい機体を作って試してみようか。そんな話をするのがわたしはとても楽しかった。
「そろそろメインの機体を決めようかなって思ってるの。色々試してみたけど、やっぱり実弾兵器を沢山積んだ、中距離射撃タイプがいいなぁって」
「実弾?!それじゃあ追加兵器めちゃくちゃ用意しねーとじゃん!」
「そうだよ~?でもそれが楽しいんだよねぇ」
「ヘビーアームズの武装仕込み、すげぇ生き生きしながらするタイプだもんな、シオンって」
「あのいつまでかかるかわからない地味な作業が楽しいの!それにね、メインの機体を準備して……フォースに入って色んなミッションをやってみたくもあるしね……!」
「あ~……いいよなぁ、フォースミッション……報酬もソロでやるより豪華だし、面白そうだもんな……」
「そうだ。今度ログインする時、フォースの見学できないか一緒に行ってみよう?ね?一人だと心細くて……カザミが一緒にいてくれるなら安心なの。構わない?」
「見学か!いいな、行こうぜ!じゃあいつ行くかな……」
そういって彼は携帯を取り出し予定を確認する。
この日はどうだ、こっちはどうだと予定をすり合わせているこの時は本当に。本当に楽しかった。
だけどこの時。
一緒にフォース見学を持ちかけるべきではなかったのかもしれない。
そのことに気づかされるのはもう少し後になってからだった。