GB series
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GBNのサービスが開始されてからわたしとカザミの生活は変わった。向こうでどんなことをしたいか、どんなことをしようか。そんな話ばかりするようになったのだ。
といってもお互いまだ子どもだし。学校や宿題もあるし、もちろん家の手伝いもある。そう、子どもは忙しいのだ。だからこそ少しでもガンプラのこと、GBNのことに時間を割きたくて。放課後は一緒に宿題をしたり、お互いの親の手伝いをしたり。協力体制をそれまで以上に取るようになった。
「悪いなぁシオンちゃん、こっちの手伝いまでさせちまってよ!」
「いえ、いいですよ。カザミがうちの手伝いもしてくれてるみたいだし、お互い様?ですかね?」
「共存関係ってか?親の俺らとしてはありがたい限りだけどな!」
そういってカザミのお父さんは快活に笑う。よく日に焼けた肌に白い歯がまぶしい。海が苦手なカザミに変わって、船の上での手伝いをわたしが買って出たのだ。その代わりカザミにはうちの親の手伝いをしてもらう、そんな約束を取り交わして。
大人の手伝いを積極的にすれば、わたし達の株は上がる。それはつまりお小遣いが多くなったり、少し遠くの模型店に連れて行ってもらえたり……。子どもにとってはありがたすぎる特典がついてくるのだ。
本当は家庭用ログインの機体をねだって、家からログインできるようになればいいんだけど。学校のことや家のこともあるからそこまでできなくて。……あーあ、早く大人になりたいな。
そんなことを考えながら少し大きめの荷物を下ろす。中にはこまごまとした備品が入っており、おじさんからもらったリストと照らし合わせながら漏れがないかを確認する。
「おじさん、リストのえっと…5番目と8番目の道具がひとつずつ足りなかったよ」
「何?……っちゃー、ほんとだな……すまねぇがちょっと取ってきてくれねぇか?」
「わかりましたー!……でもどこにあるんですか?」
「確か……そうだ、シオンちゃん家の倉庫にあるって言ってたから頼むよ」
わたしのお父さんとそう話をしてたのかな?なるほど、と納得しながらステップを踏むように歩く。お駄賃は弾んでやるからな!と声かけられ、わたし達の狙いはやはりバレていたことが分かってしまった。
苦笑いを浮かべてわたしは自宅へ向かう。
きっとうちにはカザミがいるだろうから、「お小遣い狙いがバレていた」と教えてあげてもいいのかもしれない。
といってもお互いまだ子どもだし。学校や宿題もあるし、もちろん家の手伝いもある。そう、子どもは忙しいのだ。だからこそ少しでもガンプラのこと、GBNのことに時間を割きたくて。放課後は一緒に宿題をしたり、お互いの親の手伝いをしたり。協力体制をそれまで以上に取るようになった。
「悪いなぁシオンちゃん、こっちの手伝いまでさせちまってよ!」
「いえ、いいですよ。カザミがうちの手伝いもしてくれてるみたいだし、お互い様?ですかね?」
「共存関係ってか?親の俺らとしてはありがたい限りだけどな!」
そういってカザミのお父さんは快活に笑う。よく日に焼けた肌に白い歯がまぶしい。海が苦手なカザミに変わって、船の上での手伝いをわたしが買って出たのだ。その代わりカザミにはうちの親の手伝いをしてもらう、そんな約束を取り交わして。
大人の手伝いを積極的にすれば、わたし達の株は上がる。それはつまりお小遣いが多くなったり、少し遠くの模型店に連れて行ってもらえたり……。子どもにとってはありがたすぎる特典がついてくるのだ。
本当は家庭用ログインの機体をねだって、家からログインできるようになればいいんだけど。学校のことや家のこともあるからそこまでできなくて。……あーあ、早く大人になりたいな。
そんなことを考えながら少し大きめの荷物を下ろす。中にはこまごまとした備品が入っており、おじさんからもらったリストと照らし合わせながら漏れがないかを確認する。
「おじさん、リストのえっと…5番目と8番目の道具がひとつずつ足りなかったよ」
「何?……っちゃー、ほんとだな……すまねぇがちょっと取ってきてくれねぇか?」
「わかりましたー!……でもどこにあるんですか?」
「確か……そうだ、シオンちゃん家の倉庫にあるって言ってたから頼むよ」
わたしのお父さんとそう話をしてたのかな?なるほど、と納得しながらステップを踏むように歩く。お駄賃は弾んでやるからな!と声かけられ、わたし達の狙いはやはりバレていたことが分かってしまった。
苦笑いを浮かべてわたしは自宅へ向かう。
きっとうちにはカザミがいるだろうから、「お小遣い狙いがバレていた」と教えてあげてもいいのかもしれない。