GB series
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バトルフィールドは地球のとある荒野で設定。わたしの武装を活かすのならば障害物の多い廃墟や森林地帯、または宇宙空間の方がいいと思う。それはカザミからも指摘された。お前の機体なら地形を活かして戦った方がやりやすいだろうって。
「なんだよ、シオンまで俺の事……」
見下してるのかよ。そう叫ぼうとして、彼は言葉を呑み込む。勿論そんなつもりはないけど、それをわたしが叫んだところでカザミは信じてくれないだろう。少なくとも、今は。
「わたしとこの機体なら、どんな地形でも戦えるもの……環境条件で有利をとることくらいどうってことないよ……っと!」
そう叫ぶと同時に武器スロットを操作し、脚部に仕込んだミサイルを飛ばす。縦横無尽に空を駆けまわり、最後にそれは乾いた大地に着弾する。砂煙が舞い上がり、カザミはもちろん。わたしの身も隠した。
「甘いぜシオン!それぐらいセンサーを使えば……ッ!」
「センサーを使って読み取ろうとするよね、当然!」
視覚に頼れないとなると次に使用するのは機体のセンサーになるのは容易に想像できた。視界カメラと異なるモニターを主に切り返るその一瞬を狙って一気に距離を詰めた。彼の背後、ミドルレンジ。カザミにとって得意な間合いだ。
そこから両肩に装備していた弾丸を全てお見舞いする。火薬が爆発する音、熱、剝がれていく装甲。揺らめく炎の奥でぐらり、と眼前の騎士がよろけたような気がした。
「シオン」
そう、自分の名前を呼ばれたような気もした。だけどわたしは攻撃の手を緩めなかった。わたしとカザミ、正面からぶつかって戦うとどうなるのか。哀しいけれどわたし達の実力差は明確すぎたのだ。
それが分からないカザミではないと思う。だからこそ ここでわたしが手心を加えるしぐさを見せれば、きっとカザミはわたしを許さないと思った。
「……カザミ、わたしの勝ちだね」
全身に仕込んだ火器を全て撃ち尽くし、ボロボロになった騎士を見据える。両腕は折れ、胸部破損も酷いその機体はゆっくりと膝をつき、そして前方に倒れこんだ。
一切手抜きをしなかった一戦だった。今のわたしが出せる全力だった、手を抜いたりなんてしなかった。
だからといってカザミがこの敗北を受け入れるかどうかは、わたしにはわからなかった。
「なんだよ、シオンまで俺の事……」
見下してるのかよ。そう叫ぼうとして、彼は言葉を呑み込む。勿論そんなつもりはないけど、それをわたしが叫んだところでカザミは信じてくれないだろう。少なくとも、今は。
「わたしとこの機体なら、どんな地形でも戦えるもの……環境条件で有利をとることくらいどうってことないよ……っと!」
そう叫ぶと同時に武器スロットを操作し、脚部に仕込んだミサイルを飛ばす。縦横無尽に空を駆けまわり、最後にそれは乾いた大地に着弾する。砂煙が舞い上がり、カザミはもちろん。わたしの身も隠した。
「甘いぜシオン!それぐらいセンサーを使えば……ッ!」
「センサーを使って読み取ろうとするよね、当然!」
視覚に頼れないとなると次に使用するのは機体のセンサーになるのは容易に想像できた。視界カメラと異なるモニターを主に切り返るその一瞬を狙って一気に距離を詰めた。彼の背後、ミドルレンジ。カザミにとって得意な間合いだ。
そこから両肩に装備していた弾丸を全てお見舞いする。火薬が爆発する音、熱、剝がれていく装甲。揺らめく炎の奥でぐらり、と眼前の騎士がよろけたような気がした。
「シオン」
そう、自分の名前を呼ばれたような気もした。だけどわたしは攻撃の手を緩めなかった。わたしとカザミ、正面からぶつかって戦うとどうなるのか。哀しいけれどわたし達の実力差は明確すぎたのだ。
それが分からないカザミではないと思う。だからこそ ここでわたしが手心を加えるしぐさを見せれば、きっとカザミはわたしを許さないと思った。
「……カザミ、わたしの勝ちだね」
全身に仕込んだ火器を全て撃ち尽くし、ボロボロになった騎士を見据える。両腕は折れ、胸部破損も酷いその機体はゆっくりと膝をつき、そして前方に倒れこんだ。
一切手抜きをしなかった一戦だった。今のわたしが出せる全力だった、手を抜いたりなんてしなかった。
だからといってカザミがこの敗北を受け入れるかどうかは、わたしにはわからなかった。