GB series

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「まだ残ってたんだな、GPDの筐体」
「GPNのリース代が高くて手を出せないーっておじさんが話してたからね……っと、これでいいかな?

……さ、カザミ。ガンプラ、置いて?」


 かちゃり、と愛機でもあるガンプラを既定の位置に置く。今はとってかわられてしまったガンプラバトルのシステムGPD。GBNが稼働する前はお世話になったものである。

昨夜、勢い余ってカザミに挑戦状をたたきつけたわたしは、家から一番近い模型店に彼を呼び出した。GPDでのバトルは機体損傷の可能性を持っている。本当はそんな心配のないGBNで戦った方がいいのかもしれないけど。
なんとなくこうして、直接顔を合わせないといけないとこの時はそう思ったのだ。


「……本気かよ、シオン


 顔をしかめながらカザミも機体をセットする。お互いのガンプラがセットされ、バトル開始の音声が流れ始める。

本気だよ、カザミ。その言葉を心の中で呟いて、わたしは操縦パネルに手先を集中させた。




 カザミのガンプラは近接戦闘向きの設計になっている。

逆にわたしは中距離専用。一応長距離対応のミサイルも積んではいるけど弾数は少ないし、カザミの動きは読めそうでいて読めないのであまり現実的じゃない。

がむしゃらに突っ込んでこられないよう、適度な距離を保ちながらひたすらに撃ちまくる!

肩に、腕部に、脚部に。あちこちに仕込んだミサイルがまるでサーカスのように舞い。地面を、装甲を焼いていく。
土煙はあがり、木は吹き飛び、GPDなのに火薬のにおいまでするようなそんな錯覚まであった。


「カザミ!!わたし、ガンプラ作りも、ガンプラバトルもどっちも凄く楽しいの!!」

「……なんだよ、急に」


 困惑しているのは声音でわかる。

だけどね、カザミ。急じゃないの。ふう、と長く息を吐く。言いたい事はもう決まってる。伝えたいこともこの数日ずっと考えていた。



「急じゃないよ……?

カザミに出会うまで、わたしは何も面白いと思えることがなかったんだよ。だけど、君と出会ってからこんなに楽しいことを知れたの。



わたしは、カザミと出会って救われたの。知らない世界を知れたの!!



カザミは……わたしのヒーローなんだよ……


そんな人と一緒にいたいって、思っちゃうんだもん……仕方ないじゃない……!」
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