雑多
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「…………」
「…………」
俺達の間に沈黙が訪れる。目の前にいるのは口数の少ない職人気質な整備士さんだった、ハズだ。この俺、ライト・ニューマン三等空士がこんな曖昧な表現をするのにはちゃあんと理由がある。
「に……ニューマン三等空士……、扉を早く閉めてくれませんか……!」
「わっ!わわっ!!スミマセンっ!」
言葉少なく俺達の愛機を整備してくれるあの人の胸元には、俺達オトコは持ち合わせないそれはそれはもう魅力的な二つの果実が実っていたのだ。
事の始まりは数十分前までさかのぼる。束の間の休息時間をどう過ごすもんかねとフラついていると、不自然なロックのかかった部屋を見つけてしまったのだ。つい癖で配線を確認してみたがなんてことはない。俺の技術をもってすれば朝飯前な鍵のようだった。
ケーンもタップもかわい子ちゃんと楽しいたのしいひと時を過ごすんだ~とか言ってくれちゃってさ。参ったもんだよ。
そんな事もあって一人暇を持て余していた俺にとって、謎の扉を開いて中を調べるという事はどうしようもなく魅力的に思えたってわけ。
「……なので決して……決して”ノゾキ”をするために扉を開けたのではなく、純粋な好奇心から行ったことでありまして……」
「…………ッ!!」
頬を赤く染めながら彼……もとい彼女は俺の言い分を黙って聞いていた。小さく肩を震わせ、じっとこちらを見据える瞳も揺れていて……まぁそうだわな。乙女の柔肌を男に見られたんだもんな……。
「本当に……すみませんでした。悪気はありませんでしたが、貴女を傷つけてしまった事は確かなので」
深々と頭を下げ、謝罪の意を示す。これで赦してもらえなかったらどうするかね。
「頭を上げてください。
……貴方に悪意がない事は、理解しました。不可抗力であったことも。
一点、私と約束をしてください。絶対に、今日見た事を他人に話さないでください。いいですね」
「……もし、もし仮にですよ?破っちゃったりしたら……どうなります?」
好奇心半分、冗談半分でそう尋ねてみると。彼女は今まで見た事のない程冷ややかな視線を俺に向け、冷たくこう言い切った。
「その場合は私の持てる技術とコネ全てを使って貴方をD-3に乗れないようにします」
「…………」
……これ、マジなやつだ。おー怖い怖い……。余計な事をしないで置いた方がよさそ。
そんなこんなで、俺と整備士サンに共有の秘密ができてしまったのだった。
「…………」
俺達の間に沈黙が訪れる。目の前にいるのは口数の少ない職人気質な整備士さんだった、ハズだ。この俺、ライト・ニューマン三等空士がこんな曖昧な表現をするのにはちゃあんと理由がある。
「に……ニューマン三等空士……、扉を早く閉めてくれませんか……!」
「わっ!わわっ!!スミマセンっ!」
言葉少なく俺達の愛機を整備してくれるあの人の胸元には、俺達オトコは持ち合わせないそれはそれはもう魅力的な二つの果実が実っていたのだ。
事の始まりは数十分前までさかのぼる。束の間の休息時間をどう過ごすもんかねとフラついていると、不自然なロックのかかった部屋を見つけてしまったのだ。つい癖で配線を確認してみたがなんてことはない。俺の技術をもってすれば朝飯前な鍵のようだった。
ケーンもタップもかわい子ちゃんと楽しいたのしいひと時を過ごすんだ~とか言ってくれちゃってさ。参ったもんだよ。
そんな事もあって一人暇を持て余していた俺にとって、謎の扉を開いて中を調べるという事はどうしようもなく魅力的に思えたってわけ。
「……なので決して……決して”ノゾキ”をするために扉を開けたのではなく、純粋な好奇心から行ったことでありまして……」
「…………ッ!!」
頬を赤く染めながら彼……もとい彼女は俺の言い分を黙って聞いていた。小さく肩を震わせ、じっとこちらを見据える瞳も揺れていて……まぁそうだわな。乙女の柔肌を男に見られたんだもんな……。
「本当に……すみませんでした。悪気はありませんでしたが、貴女を傷つけてしまった事は確かなので」
深々と頭を下げ、謝罪の意を示す。これで赦してもらえなかったらどうするかね。
「頭を上げてください。
……貴方に悪意がない事は、理解しました。不可抗力であったことも。
一点、私と約束をしてください。絶対に、今日見た事を他人に話さないでください。いいですね」
「……もし、もし仮にですよ?破っちゃったりしたら……どうなります?」
好奇心半分、冗談半分でそう尋ねてみると。彼女は今まで見た事のない程冷ややかな視線を俺に向け、冷たくこう言い切った。
「その場合は私の持てる技術とコネ全てを使って貴方をD-3に乗れないようにします」
「…………」
……これ、マジなやつだ。おー怖い怖い……。余計な事をしないで置いた方がよさそ。
そんなこんなで、俺と整備士サンに共有の秘密ができてしまったのだった。