BLEACH
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
髪の毛が長いと乾かすのが非常にめんどくさい、というのは同じような境遇の人なら分かってもらえる事だと思う。
ちなみにこの長い髪をを乾かすのに、大体30分はかかる。
毎日この行為に時間を費やすということを考えると、もしかすると一角くんのスキンヘッドってとても理にかなってるのかもしれない。
…………うーん、スキンヘッドかぁ。
一瞬前向きに検討しかけたが、流石にそれは攻めすぎだろうと思って慌てて想像した姿を頭をぶんぶん振ってかき消した。
「あーあ、涅隊長が一瞬で髪乾かす装置とか作ってくれないかなー……」
馬鹿みたいな発言だが、ちょっと本気でそういう風な装置ができないかと思ってしまう。
なお頼む勇気はない、命がいくつあっても足りないから。
あまりのめんどくささに耐えきれなくなり、ごろんと床に寝っ転がる。
なにもやる気がわかない。なんだかすっごくだるい。
ぼーっと天井と睨めっこしながら怠惰を貪っていると、頭の上から咎めるような声が聞こえてきた。
「おい、紬」
「んー?」
のっそりと頭だけ動かしてそちらを見る。そこにはタオルを肩にかけて、私を見下ろす檜佐木くんの姿があった。
お風呂上がりの彼もかっこいい、水も滴るいい男である。
「髪の毛乾かさないと風邪ひくぞ」
ほら、と寝っ転がっていた私の体を慣れた手つきで起こすと、タオルで髪の毛を拭いてくれる。
檜佐木くんの世話焼きスキルはきっとカンストしてるに違いない。
ここのところ彼には甘やかされ過ぎていて、いいとこのお嬢様にでもなった気分である。
「髪の毛乾かすのめんどくさくてさぁ……。面倒すぎてちょっとスキンヘッド検討したくらいだよ」
「それは色々と違うと思うし絶対やめような?!」
思ったことを素直に言ったら深刻そうな声で檜佐木くんに否定された。
檜佐木くんは何言っても反応してくれるから面白いなぁ、なんて思っている私をよそに、髪の毛は拭き終わったらしく次はドライヤーや櫛を準備してきてくれた。
「ほら、ここ座れ」
檜佐木くんが自分の前をポンポンと叩いて、座るように促してくる。
素直に従って彼の前に座ると、せっせとヘアミルクを髪の毛に馴染ませてくれた。
そこまでしなくてもいいのに、と静止したくなるくらいには、やたら念入りにケアしてくれるのでなんだか恥ずかしくなってきた。
「檜佐木くん、そんなに丁寧にしなくてもいいんだよ?」
「でも、せっかく綺麗な髪なんだからちゃんと手入れしないと勿体無いだろ」
彼はさらっとそう言ってのけて、ドライヤーのスイッチを入れた。
ぶわ、と暖かい風が出てきて髪の毛を乾かしていく。
檜佐木くんの指は細くて長いけど、ゴツゴツして男らしい。
そんな指で優しく髪の毛を梳かされるとなんだかむず痒いような気持ちになる。……なんかこれ、ちょっといやかなり恥ずかしい。
……やばいなぁ。私甘やかされすぎてダメになっている気がする。
檜佐木くん面倒見いいし、優しいし、側にいるとドキドキするし、……檜佐木くんなしじゃ生きられなくなりそう。
ふと、彼に甘えっぱなしになっているような気がして、愛想つかされたらどうしようなんて考えてしまう。
「何考えてんのか大体想像つくけど、俺は今最高に楽しいから、紬は大人しく俺に世話焼かれとけ」
私の考えを読んだかのような言葉のあと、ドライヤーの風を弱温にして、優しい手つきで髪の毛に指を滑らせていく。
さらり、と何気なく触れる指先に顔が赤くなるのを感じた。
……もう!もう!もー!!なんでそんなこと言うかな!?
そして檜佐木くんの言葉に喜んでいる自分がいてちょっと悔しい。でもそれ以上に嬉しいんだからしょうがない。
「檜佐木くんのくせに生意気だぞ」
「えぇ!?なんでだよ!?俺今かっこよく決めたつもりだったんだけど……!」
「檜佐木くんのくせにかっこいいのが悪い!」
「理不尽だ……!!」
わちゃわちゃと騒ぎながらも、私の髪の毛は丁寧に乾かしてくれてる檜佐木くんは偉いと思う。
「はい、終わり。……紬の髪の毛は綺麗だな、ずっと触ってたくなる」
最後に手櫛で軽く整えながら、そんなことを言ってきた。その頬は少しだけ赤らんでいて、私の方まで恥ずかしくなってきてしまう。
「自分で言って照れないの」
「だって本当のことだから仕方ないだろ」
照れた顔を見られたくないのか、ぷいっと顔を背ける檜佐木くん。
髪の毛から見える耳や首筋が赤くなっていて隠し切れていない。
そういうところだぞ、という小言は可愛い反応に免じて飲み込んでおいた。
ちなみにこの長い髪をを乾かすのに、大体30分はかかる。
毎日この行為に時間を費やすということを考えると、もしかすると一角くんのスキンヘッドってとても理にかなってるのかもしれない。
…………うーん、スキンヘッドかぁ。
一瞬前向きに検討しかけたが、流石にそれは攻めすぎだろうと思って慌てて想像した姿を頭をぶんぶん振ってかき消した。
「あーあ、涅隊長が一瞬で髪乾かす装置とか作ってくれないかなー……」
馬鹿みたいな発言だが、ちょっと本気でそういう風な装置ができないかと思ってしまう。
なお頼む勇気はない、命がいくつあっても足りないから。
あまりのめんどくささに耐えきれなくなり、ごろんと床に寝っ転がる。
なにもやる気がわかない。なんだかすっごくだるい。
ぼーっと天井と睨めっこしながら怠惰を貪っていると、頭の上から咎めるような声が聞こえてきた。
「おい、紬」
「んー?」
のっそりと頭だけ動かしてそちらを見る。そこにはタオルを肩にかけて、私を見下ろす檜佐木くんの姿があった。
お風呂上がりの彼もかっこいい、水も滴るいい男である。
「髪の毛乾かさないと風邪ひくぞ」
ほら、と寝っ転がっていた私の体を慣れた手つきで起こすと、タオルで髪の毛を拭いてくれる。
檜佐木くんの世話焼きスキルはきっとカンストしてるに違いない。
ここのところ彼には甘やかされ過ぎていて、いいとこのお嬢様にでもなった気分である。
「髪の毛乾かすのめんどくさくてさぁ……。面倒すぎてちょっとスキンヘッド検討したくらいだよ」
「それは色々と違うと思うし絶対やめような?!」
思ったことを素直に言ったら深刻そうな声で檜佐木くんに否定された。
檜佐木くんは何言っても反応してくれるから面白いなぁ、なんて思っている私をよそに、髪の毛は拭き終わったらしく次はドライヤーや櫛を準備してきてくれた。
「ほら、ここ座れ」
檜佐木くんが自分の前をポンポンと叩いて、座るように促してくる。
素直に従って彼の前に座ると、せっせとヘアミルクを髪の毛に馴染ませてくれた。
そこまでしなくてもいいのに、と静止したくなるくらいには、やたら念入りにケアしてくれるのでなんだか恥ずかしくなってきた。
「檜佐木くん、そんなに丁寧にしなくてもいいんだよ?」
「でも、せっかく綺麗な髪なんだからちゃんと手入れしないと勿体無いだろ」
彼はさらっとそう言ってのけて、ドライヤーのスイッチを入れた。
ぶわ、と暖かい風が出てきて髪の毛を乾かしていく。
檜佐木くんの指は細くて長いけど、ゴツゴツして男らしい。
そんな指で優しく髪の毛を梳かされるとなんだかむず痒いような気持ちになる。……なんかこれ、ちょっといやかなり恥ずかしい。
……やばいなぁ。私甘やかされすぎてダメになっている気がする。
檜佐木くん面倒見いいし、優しいし、側にいるとドキドキするし、……檜佐木くんなしじゃ生きられなくなりそう。
ふと、彼に甘えっぱなしになっているような気がして、愛想つかされたらどうしようなんて考えてしまう。
「何考えてんのか大体想像つくけど、俺は今最高に楽しいから、紬は大人しく俺に世話焼かれとけ」
私の考えを読んだかのような言葉のあと、ドライヤーの風を弱温にして、優しい手つきで髪の毛に指を滑らせていく。
さらり、と何気なく触れる指先に顔が赤くなるのを感じた。
……もう!もう!もー!!なんでそんなこと言うかな!?
そして檜佐木くんの言葉に喜んでいる自分がいてちょっと悔しい。でもそれ以上に嬉しいんだからしょうがない。
「檜佐木くんのくせに生意気だぞ」
「えぇ!?なんでだよ!?俺今かっこよく決めたつもりだったんだけど……!」
「檜佐木くんのくせにかっこいいのが悪い!」
「理不尽だ……!!」
わちゃわちゃと騒ぎながらも、私の髪の毛は丁寧に乾かしてくれてる檜佐木くんは偉いと思う。
「はい、終わり。……紬の髪の毛は綺麗だな、ずっと触ってたくなる」
最後に手櫛で軽く整えながら、そんなことを言ってきた。その頬は少しだけ赤らんでいて、私の方まで恥ずかしくなってきてしまう。
「自分で言って照れないの」
「だって本当のことだから仕方ないだろ」
照れた顔を見られたくないのか、ぷいっと顔を背ける檜佐木くん。
髪の毛から見える耳や首筋が赤くなっていて隠し切れていない。
そういうところだぞ、という小言は可愛い反応に免じて飲み込んでおいた。
1/1ページ