ライドカメンズ
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「はぁ!?!?!?!?」
第二世代のカオストーンによるトンチキカオスワールドには慣れてきたと思ったけれどこれは看過できない。由々しき問題ですよ!!!
「なんだよそんな素っ頓狂な声出して」
取り乱す私の横で荒鬼くんはいつも通りの調子でそう答える。
何でそんなに呑気にしていられるんだろう、どう見てもこれはおかしいでしょう!?と声を大にして言いたい。
「なんですかそんな服着て!!エージェントさん許しませんよ!!」
どうやらアラビアンナイト的なカオスワールドのようで、荒鬼くんの服装はというと、煌びやかなアクセサリーを身につけ、鍛え抜かれた筋肉が惜しげもなく晒されているという、まさにアラビアンな格好をしていた。
……ちょっと気が動転して語彙力がおかしくなってるかもしれない。でも言い表すならそんな感じなのである。
「別に着たくて着てる訳じゃねェよ!」
「それはそうだけどさぁ……そんな服着たら荒鬼くんが……その」
「俺様がなんだよ」
「荒鬼くんが世界一かっこいいってことに世界が気付いちゃうじゃんーーー!!!!!」
荒鬼くんが世界一かっこいいなんてとっくの昔に周知の事実だ(諸説あり)
本当にほんとに今更だけど、改めて彼が好きだと実感してしまって照れを隠すためひとしきり叫ぶしかない。
「お、おう……」
「荒鬼くんの筋トレの成果が出てるじゃん……最高すぎる……。がっしりとした腕も、分厚い胸板もカチカチの腹筋も全部好き。筋肉すごい。荒鬼くんの筋肉は世界を救う」
「お……おう……」
なんかドン引きされている気がするが気にしないことにする。気にしたら負け。
とにかく、今の荒鬼くんはよろしくない。
いや鍛え上げられた肉体美が惜しげもなく晒されているのはよろしいんですけれど! でもやっぱりダメ!そんな格好で外を出歩くなんて言語道断!!というのが彼女としての意見である。
「荒鬼くん!ダメ!その格好はダメ絶対!」
「ダメって言われてもどうしようもねェだろ」
「そうだけども!とにかくダメー!」
実際のところこのカオスワールドの主を探し出さないことには話は始まらないが、とりあえずその格好を何とかして欲しい。
カオスワールドの主を見つけたらお説教してやらなきゃ気が済まないぞ。
人の彼氏にこんな格好させるなんて最高ですありがとうございます……じゃなくて!絶対にとっちめてやるんだから!
ふんすふんすと意気込みつつ不穏なオーラを醸し出し始めた私を訝しげに見ていた荒鬼くんが口を開く。
「つーかお前の格好の方が危ねェだろ」
そう言われ、改めて自分の姿を見てみる。いわゆる踊り子のような衣装で、ちょっとおへそとか出てるくらいで別に普通な気がする。神威さんと露出度そんなに変わらないし。
隣の阿形さんを見てくださいよ、腹筋丸出しですよよっぽどセンシティブですよ。
「そう?別にこんなもんじゃない?」
そう尋ねると荒鬼くんは少し言いにくそうにしながら答える。
「……お前のその格好は、その、どこ見ていいかわかんねェ」
荒鬼くんは私の格好をちらりと見た後、照れを隠すかのように頬をかきながら視線を逸らす。何その反応可愛い。
「余すことなく見てもらって構わないよ!何せ恥じるところなんて一つもないからね!」
食い気味に答えながら彼にに詰め寄る。私の勢いに気圧されたのか少し身を引きつつ視線を泳がせるそんな姿すら愛おしくて仕方ない。
「そういう問題じゃねェよ!他の奴らに見られたくねェって言ってんだ」
「え」
荒鬼くんは少し拗ねたような表情でそう呟く。その言葉の意味を理解すると同時に私の顔が一気に熱を持った。
「あ、え、それって……独占欲的な……?」
私が恐る恐る尋ねると彼はは小さくため息を吐くとそのままそっぽを向いてしまった。しかし耳まで赤く染まっているのが見える。
「悪ィかよ」
そう言いつつもこちらを見ようとはしない彼の姿に胸が締め付けられる思いだ。
「荒鬼くんが私の露出にやきもきするのってなんかこう……すごくクるものが……」
「お前結構オヤジくせェよな」
「荒鬼くんにだけだから!」
心外だと言わんばかりに抗議するも、荒鬼くんははいはいと受け流して私の頭を撫でる。なんか落ち着いてきたな、うん。
「腹筋触ってもいい?」
「お前ホント筋肉好きな」
「荒鬼くんのだけねー」
さわさわと荒鬼くんの身体に触れる。しっかりと割れた腹筋に、太い腕、いつも抱きしめてくれるこの身体に私は守られているのだと思うと愛おしさが込み上げてくる。
「はぁ……とりあえずこのカオスワールドなんとかしなきゃだよね……頑張ろっか」
荒鬼くんの温もりが名残惜しいけれど手を離す。仕方ない、エージェントとしてしっかり仕事しなくては(今更)
「だな」
荒鬼くんは私の頭をぽん、と軽く叩き、そのまま歩き出す。私も慌ててその後を追いかけたのだった。
第二世代のカオストーンによるトンチキカオスワールドには慣れてきたと思ったけれどこれは看過できない。由々しき問題ですよ!!!
「なんだよそんな素っ頓狂な声出して」
取り乱す私の横で荒鬼くんはいつも通りの調子でそう答える。
何でそんなに呑気にしていられるんだろう、どう見てもこれはおかしいでしょう!?と声を大にして言いたい。
「なんですかそんな服着て!!エージェントさん許しませんよ!!」
どうやらアラビアンナイト的なカオスワールドのようで、荒鬼くんの服装はというと、煌びやかなアクセサリーを身につけ、鍛え抜かれた筋肉が惜しげもなく晒されているという、まさにアラビアンな格好をしていた。
……ちょっと気が動転して語彙力がおかしくなってるかもしれない。でも言い表すならそんな感じなのである。
「別に着たくて着てる訳じゃねェよ!」
「それはそうだけどさぁ……そんな服着たら荒鬼くんが……その」
「俺様がなんだよ」
「荒鬼くんが世界一かっこいいってことに世界が気付いちゃうじゃんーーー!!!!!」
荒鬼くんが世界一かっこいいなんてとっくの昔に周知の事実だ(諸説あり)
本当にほんとに今更だけど、改めて彼が好きだと実感してしまって照れを隠すためひとしきり叫ぶしかない。
「お、おう……」
「荒鬼くんの筋トレの成果が出てるじゃん……最高すぎる……。がっしりとした腕も、分厚い胸板もカチカチの腹筋も全部好き。筋肉すごい。荒鬼くんの筋肉は世界を救う」
「お……おう……」
なんかドン引きされている気がするが気にしないことにする。気にしたら負け。
とにかく、今の荒鬼くんはよろしくない。
いや鍛え上げられた肉体美が惜しげもなく晒されているのはよろしいんですけれど! でもやっぱりダメ!そんな格好で外を出歩くなんて言語道断!!というのが彼女としての意見である。
「荒鬼くん!ダメ!その格好はダメ絶対!」
「ダメって言われてもどうしようもねェだろ」
「そうだけども!とにかくダメー!」
実際のところこのカオスワールドの主を探し出さないことには話は始まらないが、とりあえずその格好を何とかして欲しい。
カオスワールドの主を見つけたらお説教してやらなきゃ気が済まないぞ。
人の彼氏にこんな格好させるなんて最高ですありがとうございます……じゃなくて!絶対にとっちめてやるんだから!
ふんすふんすと意気込みつつ不穏なオーラを醸し出し始めた私を訝しげに見ていた荒鬼くんが口を開く。
「つーかお前の格好の方が危ねェだろ」
そう言われ、改めて自分の姿を見てみる。いわゆる踊り子のような衣装で、ちょっとおへそとか出てるくらいで別に普通な気がする。神威さんと露出度そんなに変わらないし。
隣の阿形さんを見てくださいよ、腹筋丸出しですよよっぽどセンシティブですよ。
「そう?別にこんなもんじゃない?」
そう尋ねると荒鬼くんは少し言いにくそうにしながら答える。
「……お前のその格好は、その、どこ見ていいかわかんねェ」
荒鬼くんは私の格好をちらりと見た後、照れを隠すかのように頬をかきながら視線を逸らす。何その反応可愛い。
「余すことなく見てもらって構わないよ!何せ恥じるところなんて一つもないからね!」
食い気味に答えながら彼にに詰め寄る。私の勢いに気圧されたのか少し身を引きつつ視線を泳がせるそんな姿すら愛おしくて仕方ない。
「そういう問題じゃねェよ!他の奴らに見られたくねェって言ってんだ」
「え」
荒鬼くんは少し拗ねたような表情でそう呟く。その言葉の意味を理解すると同時に私の顔が一気に熱を持った。
「あ、え、それって……独占欲的な……?」
私が恐る恐る尋ねると彼はは小さくため息を吐くとそのままそっぽを向いてしまった。しかし耳まで赤く染まっているのが見える。
「悪ィかよ」
そう言いつつもこちらを見ようとはしない彼の姿に胸が締め付けられる思いだ。
「荒鬼くんが私の露出にやきもきするのってなんかこう……すごくクるものが……」
「お前結構オヤジくせェよな」
「荒鬼くんにだけだから!」
心外だと言わんばかりに抗議するも、荒鬼くんははいはいと受け流して私の頭を撫でる。なんか落ち着いてきたな、うん。
「腹筋触ってもいい?」
「お前ホント筋肉好きな」
「荒鬼くんのだけねー」
さわさわと荒鬼くんの身体に触れる。しっかりと割れた腹筋に、太い腕、いつも抱きしめてくれるこの身体に私は守られているのだと思うと愛おしさが込み上げてくる。
「はぁ……とりあえずこのカオスワールドなんとかしなきゃだよね……頑張ろっか」
荒鬼くんの温もりが名残惜しいけれど手を離す。仕方ない、エージェントとしてしっかり仕事しなくては(今更)
「だな」
荒鬼くんは私の頭をぽん、と軽く叩き、そのまま歩き出す。私も慌ててその後を追いかけたのだった。
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