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10、キスの続き
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「意外に奥手やな」
『意外にってなんですか!』
「桐生ちゃんにキスのおねだりするくらいなのに」
『ハッ!』
「なんや」
『あ、い、いえ…』
「お前、まさかしたんか?」
『え?えーと何のことですか』
「しおったな?」
『キ、キスだけですよぉ〜』
「で?どやったん?」
『え、えっと…電撃が走りましたね』
「おま、それ感じてまってるやん」
『え?』
『いや、それなら真島さんのキスも感じましたけど?』
「へぇ~…そうなんやぁ〜」
『な、なんですか』
「なかなか感じやすい身体しとんのかのぅ」
『至って普通だと思いますけど』
「確かめさせろや」
『なんですか!もう、さっきまでクラクラする口説き文句だったのに!急に色気も素っ気もない!』
「そら、お前に合わせてるんやんけ」
『まあ、そっか、私色気なんてないですもんね』
「久美は、かわええで?それだけでも十分俺を興奮させとるけどな」
『っっ!』
「ほれ、何飲むんや?次」
『あ、えっと…ハイボールで』
「酔うなや?持って帰るぞ」
『あは…はは』
真島さんとは、こうやって言葉のキャッチボールが凄くて、その中に急にセクシーぶっ込んでくるから対処に困る…
「仕事なんか探してどないしたん?」
『あ、部屋を探そうと思いまして』
「本部出るんか」
『まあ、いつまでもいて良い所でもないですし…』
「そらそーか」
『部屋探しの前に仕事しなくてはと』
「確かにな」
『あの時給でいつになったら一人暮らし出来るのか全く予想も出来ないんですが…はは』
「ほなら、うち来るか」
『なんですと?』
「せやから、うちに住むかって聞いてんねん」
『んーっと…ちょっとわかりません』
「なんでわからんのや」
『だって、私真島さんの恋人でもありませんし』
「ほなら恋人になればエエやん」
『んーっと…どういう事ですか?』
「俺は久美ちゃんのこと好きやで?」
『へぇ~』
「信じてへんな」
『いや、なんかそんな感じしませんし』
「キスしたやろ」
『え?真島さんならアレくらい道端歩きながらその辺の人にもしてそう!』
「アホか!んなドスケベやあらへんわ」
『あのキスはそういう感じだったんですね〜』
「そりゃそーや、好きな女にしかせーへんやろ普通」
『キスの前に言ってくださいよ、そういう事は』
「そらスマンかったな」
「なら、今言うわ」
『な―』「好きやで久美」
ズキューン!来ましたわ
「俺のもんになってくれや」
『…ち、ちょっと』
「こっち向けや」
『え―』
また、芯までズキューンと来るキスが降ってきた
ドンドン身体に浸透していく、ジワジワと
真島さんの手が後頭部にまわって
逃げ道を塞がれる
ああ、やっぱり繊細
キスで愛を表現できる人だな、この人は
だから、今の口説き文句が本気なんだとわかった
長い長いキスが終わる
真島さんの唇が離れていくのが少し寂しくて
その唇から目が離せなかった
「蕩けたか?」
『うっ…』
「ま、部屋のことは考えとけや」
「こっちはいつでもエエから」
『あ、は…い』
こうやって、猶予を作るところも
余裕なのか、自信があるのか…
これは…かなりの危険人物