「なるほどね…ま、これから宜しくな！なんか欲しいものとか困ったこととかあったら言えよ？」
『…あ、ありがとうございます！』

な、何だ今の…
男に優しくされたことねーのかな…

「昼飯は、桐生と食いに行ったんだろ？」
『あ、はい。ご馳走になってしまいました』
「いいんだよそんなの、ドンドン言ってやれ」
『アハハハ』

なんか…引き込まれるな

「んじゃ、夕飯は俺が連れてってやるよ」
『え？』
「なんか食いたいもんあるか？」
『いいんですか！』
「なーんでもドンと来い！」
『お肉…食べたいです』
「おお、なら韓来でも行くか」
『わぁ…韓来…』
「あ？知ってんのか？」
『あ、いいえ』
「まいっか、なら後でまた迎えにくるぜ」
『はい！楽しみです！』

女の扱いには慣れてる俺だけど
なんか久美ちゃんは、他の女と違うな〜
違う世界から来たからか？
この世界の女が変なのか？

ま、とりあえず肉いっぱい食わせてやるか


俺は、この時まだわかってなかった
これが平穏な日々に終わりを告げることになるなんて…