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二十六章 ケンカ
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通りでタクシーを停めて乗り込む
まだ胸の中がザワザワしてて
帰ったらシャワー浴びて寝てしまおう
久美をセレナに待たせとるからと
サッサと机の上の書類を片付けて急いで向かう
ちょこっと飲んでほろ酔いの久美でも拝もうかと楽しみにセレナの扉を開くと
何故か手を握り合っとる久美と桐生ちゃん
どないなっとんねん
久美はなんでもないようにお疲れ様なんて言いよる
なんか、ムカッとして「何しとんねん」
と言うと「腕相撲」やと?
おいおい、そんなわけあるか!
桐生ちゃんは、なんも言わん
わかっとる
桐生ちゃんの気持ちはなんとなーくわかっとる
久美は気づいてへんのやろな
だから、桐生ちゃんにはいつものように喧嘩してもらおうとしたのに久美が止めようとする
なんでなん?いつも笑っとるやろ?
いつもの事やろ?
なんで今日は止めるん?
俺は、思わず久美に怒鳴ってしもうた
びっくりしとる久美に、申し訳ない気持ちと
なんも知らんとお気楽なところに少しばかりイラッとしてそのままセレナの裏口から出た
「桐生ちゃん、何しとったん」
「…なにもしてない」
「なんで手ぇ握りあっとったん?」
「…」
「黙るなや」
「本当に、なんでもない」
「わかっとるで?ワシの目は節穴やない」
「じゃあ、聞くなよ」
「ああん?」
「認めないように…自分で認めないようにしてんだ!」
そう言うと桐生ちゃんが殴りかかってきた
ギリギリで避けた
危なっ!そんな重いパンチ当たっとったら顔面陥没やで!
「ヒヒッ、やる気になってきたか?」
それから二人はいつになく本気の殴り合いをした
どのくらい時間が経ったのか、二人とも息が切れ、身体も動かなくなって
地面に仰向けに倒れ込む
「はぁ…はぁ…」
「兄さん…はぁ…俺は、認め…ないから」
「はぁ…あ?何をやっ、はぁ…」
「…はぁ、はぁ」
「フンッ!」
「自分で、認めちまったら、歯止めが効かなくなる」
「ほぉーか、勝手にせい」
ヨッと起き上がって、パンパンと気持ち服を叩く
痛む身体を何とか動かして、久美の待つ店への階段を昇る
裏口のドアを開けてカウンターを見ると
誰もいない
「ママ、久美は?」
「あ…それが、先に帰るって…」
「なんや」
怒っとるのか
いや、怒っとったのは俺か
まあいい、なら俺も帰るか
「ママ、また来るわ」
「はい…大丈夫?」
「ああ、いつもの事や、下に桐生ちゃん居ると思うから手当てしてやってや、久美と桐生ちゃんの分な」
万札をカウンターに置いて店を出る
まだ胸の中がザワザワしてて
帰ったらシャワー浴びて寝てしまおう
久美をセレナに待たせとるからと
サッサと机の上の書類を片付けて急いで向かう
ちょこっと飲んでほろ酔いの久美でも拝もうかと楽しみにセレナの扉を開くと
何故か手を握り合っとる久美と桐生ちゃん
どないなっとんねん
久美はなんでもないようにお疲れ様なんて言いよる
なんか、ムカッとして「何しとんねん」
と言うと「腕相撲」やと?
おいおい、そんなわけあるか!
桐生ちゃんは、なんも言わん
わかっとる
桐生ちゃんの気持ちはなんとなーくわかっとる
久美は気づいてへんのやろな
だから、桐生ちゃんにはいつものように喧嘩してもらおうとしたのに久美が止めようとする
なんでなん?いつも笑っとるやろ?
いつもの事やろ?
なんで今日は止めるん?
俺は、思わず久美に怒鳴ってしもうた
びっくりしとる久美に、申し訳ない気持ちと
なんも知らんとお気楽なところに少しばかりイラッとしてそのままセレナの裏口から出た
「桐生ちゃん、何しとったん」
「…なにもしてない」
「なんで手ぇ握りあっとったん?」
「…」
「黙るなや」
「本当に、なんでもない」
「わかっとるで?ワシの目は節穴やない」
「じゃあ、聞くなよ」
「ああん?」
「認めないように…自分で認めないようにしてんだ!」
そう言うと桐生ちゃんが殴りかかってきた
ギリギリで避けた
危なっ!そんな重いパンチ当たっとったら顔面陥没やで!
「ヒヒッ、やる気になってきたか?」
それから二人はいつになく本気の殴り合いをした
どのくらい時間が経ったのか、二人とも息が切れ、身体も動かなくなって
地面に仰向けに倒れ込む
「はぁ…はぁ…」
「兄さん…はぁ…俺は、認め…ないから」
「はぁ…あ?何をやっ、はぁ…」
「…はぁ、はぁ」
「フンッ!」
「自分で、認めちまったら、歯止めが効かなくなる」
「ほぉーか、勝手にせい」
ヨッと起き上がって、パンパンと気持ち服を叩く
痛む身体を何とか動かして、久美の待つ店への階段を昇る
裏口のドアを開けてカウンターを見ると
誰もいない
「ママ、久美は?」
「あ…それが、先に帰るって…」
「なんや」
怒っとるのか
いや、怒っとったのは俺か
まあいい、なら俺も帰るか
「ママ、また来るわ」
「はい…大丈夫?」
「ああ、いつもの事や、下に桐生ちゃん居ると思うから手当てしてやってや、久美と桐生ちゃんの分な」
万札をカウンターに置いて店を出る