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三章 日常が色付く時
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ドアを閉めて、ふぅ…っと息を吐く
神室町にいる限り何処かで会ってしまうかもなとは思っていたけど、こんなに早くとは
『とにかく、この店にはもう来れないな…』
心とは裏腹にそんな事を口にしながら
昭和通りまで出てタクシーでも捕まえようと歩き出す
するとグイッと腕を掴まれた
『きゃっ!』
「送ってくわ」
『え!?真島さん?』
「この時間になるともうこの街は危ないで?」
『あ、でもタクシー捕まえますから』
「んじゃ、タクシー捕まえる所までや」
なんで?
自分から連絡先捨てろって言ったのに
ヤクザと関わるなって言ったのに
こんな事されたら
もっと好きになっちゃうじゃん
二人で歩きながら、私は何も話せず
真島さんも何も話さず
無言で通りまで出てきた
『あ、ありがとうございました』
「…」
『?』
「いや…気ぃ付けて帰れや」
『はい…』
そこへタクシーが来たので手を挙げて停める
乗り込もうとチラッと真島さんの方を見ると
一歩踏み出し、腰に手を回されグイッと引き寄せられて
唇を奪われた…
な、なに?
何が起きてるの!?
抱きしめられてキスされているのに
あまりにも突然の事で何が起きてるのか私の頭の中では理解出来なくて
でも、開いたままの目に飛び込んでくる神室町のネオンがいつもより色とりどりに見えていた
やっと解放されたと思ったら
タクシーに押し込まれた
真島さんは何も言わず踵を返して
歩き出す
「お客さん、どこまで?」
『あ、はい』
私は、走り出すタクシーの窓から
小さくなっていくあの人を見ているしか出来なかった
神室町にいる限り何処かで会ってしまうかもなとは思っていたけど、こんなに早くとは
『とにかく、この店にはもう来れないな…』
心とは裏腹にそんな事を口にしながら
昭和通りまで出てタクシーでも捕まえようと歩き出す
するとグイッと腕を掴まれた
『きゃっ!』
「送ってくわ」
『え!?真島さん?』
「この時間になるともうこの街は危ないで?」
『あ、でもタクシー捕まえますから』
「んじゃ、タクシー捕まえる所までや」
なんで?
自分から連絡先捨てろって言ったのに
ヤクザと関わるなって言ったのに
こんな事されたら
もっと好きになっちゃうじゃん
二人で歩きながら、私は何も話せず
真島さんも何も話さず
無言で通りまで出てきた
『あ、ありがとうございました』
「…」
『?』
「いや…気ぃ付けて帰れや」
『はい…』
そこへタクシーが来たので手を挙げて停める
乗り込もうとチラッと真島さんの方を見ると
一歩踏み出し、腰に手を回されグイッと引き寄せられて
唇を奪われた…
な、なに?
何が起きてるの!?
抱きしめられてキスされているのに
あまりにも突然の事で何が起きてるのか私の頭の中では理解出来なくて
でも、開いたままの目に飛び込んでくる神室町のネオンがいつもより色とりどりに見えていた
やっと解放されたと思ったら
タクシーに押し込まれた
真島さんは何も言わず踵を返して
歩き出す
「お客さん、どこまで?」
『あ、はい』
私は、走り出すタクシーの窓から
小さくなっていくあの人を見ているしか出来なかった