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三十四章 お別れと出発
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大阪へ向かう新幹線の中
龍司さんへメッセージを送った
(今、大阪に向かってます)
龍司さんは、許してくれるのか
怒るかもしれない
今までずっと守ってくれて、私のために嫌な極道への復帰をして…
だけど、私は真島さんと離れることは出来ない
覚悟を決めよう
駅を出ると黒塗りの車に寄りかかって腕を組んでる龍司さんがいた
『迎えに来てくれたの?』
「ああ」
『ありがとう…』
車に乗り込むと、龍司さんは黙って私の手を握ってきた
何も言わず…ずっと握ってた
家に着いてみると、私の荷物が纏められてる
びっくりして振り向くと
龍司さんが笑ってる…
「全部、聞いたんやろ?」
『…うん』
「悪かったな、今まで言わなくて」
『どうして?』
「久美が…ここから居らんようになってしまうんが怖かったんや」
「ワシのわがままや」
『龍司さん…』
「今でも変わらず真島はんのこと好いとるんはわかっとった、毎晩寝言で言ってたしな」
『え?』
「毎晩…涙流して真島はんのこと呼んどったわ」
『そんな…それでもこんなに大切にしてくれたの?』
「せやから、ワシのわがままでやった事や、ホンマなら、あの計画が回避出来た時点で真島はんには連絡するはずやった…」
『…』
「神室町に返して、真島はんの傍に居れば安心やろと…せやけど近江の若頭がまだ諦めてなかったんや…もう少し、もう少しとこんなに伸ばしてしもたわ」
『でも、龍司さん近江に復帰したのは…』
「ああ、お前に手を出さない条件やったけど、ワシも根っからの極道モンや、お前のせいやないで?」
「真島はんに…会えたんか?」
『はい…少しだけ』
「良かったのぅ…」
「ワシと居る時と全然ちゃう顔や、出会った時の顔や」
『龍司さん…』
「その顔に惚れたんや、ワシには出来んかったな」
「真島はん、怒っとらんかったか?」
『全然…むしろ大阪に帰れって言われた』
「なんやて?」
『自分は、暫く傍に居れないからって…龍司さんなら守ってくれるって…』
「どんだけデッカイ男なんやアイツ」
『私、神室町で待ってます、真島さんのこと』
「ああ、そうしぃ」
『龍司さん…ありがとうホントに…』
「フンッ、今度会った時に幸せそうな顔しとらんかったらまたかっさらうで」
『フフッ、分かりました!』
「ほなな、こっちの奴らには手出しさせんから、安心して帰り」
そう言うと、最後に頭を撫でて
龍司さんは出て行った
『龍司さん、本当にありがとう』
ドアの向こうで「ふぅ…」と震える長いため息をついていた龍司の事は誰も知らない
私は、最後に龍司さんが好きだったオムライスを作って冷蔵庫に入れて置いた
今までの感謝を込めて…
荷物を持っていざ、神室町へ!
龍司さんへメッセージを送った
(今、大阪に向かってます)
龍司さんは、許してくれるのか
怒るかもしれない
今までずっと守ってくれて、私のために嫌な極道への復帰をして…
だけど、私は真島さんと離れることは出来ない
覚悟を決めよう
駅を出ると黒塗りの車に寄りかかって腕を組んでる龍司さんがいた
『迎えに来てくれたの?』
「ああ」
『ありがとう…』
車に乗り込むと、龍司さんは黙って私の手を握ってきた
何も言わず…ずっと握ってた
家に着いてみると、私の荷物が纏められてる
びっくりして振り向くと
龍司さんが笑ってる…
「全部、聞いたんやろ?」
『…うん』
「悪かったな、今まで言わなくて」
『どうして?』
「久美が…ここから居らんようになってしまうんが怖かったんや」
「ワシのわがままや」
『龍司さん…』
「今でも変わらず真島はんのこと好いとるんはわかっとった、毎晩寝言で言ってたしな」
『え?』
「毎晩…涙流して真島はんのこと呼んどったわ」
『そんな…それでもこんなに大切にしてくれたの?』
「せやから、ワシのわがままでやった事や、ホンマなら、あの計画が回避出来た時点で真島はんには連絡するはずやった…」
『…』
「神室町に返して、真島はんの傍に居れば安心やろと…せやけど近江の若頭がまだ諦めてなかったんや…もう少し、もう少しとこんなに伸ばしてしもたわ」
『でも、龍司さん近江に復帰したのは…』
「ああ、お前に手を出さない条件やったけど、ワシも根っからの極道モンや、お前のせいやないで?」
「真島はんに…会えたんか?」
『はい…少しだけ』
「良かったのぅ…」
「ワシと居る時と全然ちゃう顔や、出会った時の顔や」
『龍司さん…』
「その顔に惚れたんや、ワシには出来んかったな」
「真島はん、怒っとらんかったか?」
『全然…むしろ大阪に帰れって言われた』
「なんやて?」
『自分は、暫く傍に居れないからって…龍司さんなら守ってくれるって…』
「どんだけデッカイ男なんやアイツ」
『私、神室町で待ってます、真島さんのこと』
「ああ、そうしぃ」
『龍司さん…ありがとうホントに…』
「フンッ、今度会った時に幸せそうな顔しとらんかったらまたかっさらうで」
『フフッ、分かりました!』
「ほなな、こっちの奴らには手出しさせんから、安心して帰り」
そう言うと、最後に頭を撫でて
龍司さんは出て行った
『龍司さん、本当にありがとう』
ドアの向こうで「ふぅ…」と震える長いため息をついていた龍司の事は誰も知らない
私は、最後に龍司さんが好きだったオムライスを作って冷蔵庫に入れて置いた
今までの感謝を込めて…
荷物を持っていざ、神室町へ!