って事で、百合と久々に飲みに来た

「で？、具合が悪かったなんて嘘でしょ？」
『え？』
「だって、お店に電話掛けてきた真島さんの声がもう普通じゃなかったもん」
『そ、そうなの？』
「ちょっと休むくらいの風邪とかならあんなに…まあ、多少過保護だからわかるけど、それでもあんなに落ち込んだ声にならないよ」
『そっか…』

百合が身を乗り出す
「何があったの？言えることだけでいいから言ってみなさい」
『なんか、尋問受けてるみたい…』
「アハハ！心配なんじゃないの！もう」
『ごめんごめん！』

私は、秋山さんとの事とその後の話を百合に打ち明けた

「マジで…？」
『う、うん…』
「最低っ！ソイツ」
『…』
「久美なんにも悪く無いじゃん」
『そ、そうなのかな』
「そんなの誰でも逃げられないし、久美酷い目に合ったね…可哀想に」
『う、うん』
「ったく、男ってなんでこうなの？」
『え？』
「力でどうこうしようとしたり、傷ついた久美を置いていったり！」
『…でも、やっぱりショックだったと思うよ』
「そりゃそーだけど！」

はぁ…

百合がため息をつく

「でも、真島さんが戻ってきてくれたおかげで久美が助かったんだもんね、やっぱり久美めっちゃ愛されてるよ」
『ん…そうだね』
「なんだぁー？照れてるのか！」
『ち、違うよ！』
「相手は極道中の極道で、コレからも色んなことあると思うよ？大丈夫？久美｣
『そうだよね…私ももっと強くならなきゃな』
「違う！もっと甘えなさい！」
『え？』
「ったく…そうやって直ぐに自分がなんとかしようって思う〜」
『で、でもさ』
「まーだわかってないのか！久美めっちゃ愛されてんだよ？もっと頼ってあげなよ真島さんの事」

「せやっ！百合ちゃんの言うとおりや！」