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十一章 ロックオン
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あのキャバ嬢の一件以来、ほとんど絡まれなくなった
どうやら、小春さんが神室町から他所の店に移り、それが真島さんの手が入ったからじゃないかと噂が立ったから
ホントはそんな事してないみたいなんだけどね
他のキャバ嬢もそんな事にはなりたくないと、私には何も言ってこなくなった
今日も、平和にお店で働いてると
「こんにちは〜」
『いらっしゃいませ』
「あ、一人なんだけどいいかな」
『はい、どうぞご案内致します』
小さめの二人がけのテーブルへ案内する
『どうぞ、メニューです。先にお飲み物お持ち致しますか?』
「あ、うん、ビールで」
『かしこまりました』
見た目ヤクザさんっぽいけど、物腰が柔らかいしなんか醸し出す雰囲気は違うのかぁ
なんて思いながらビールを持っていく
『お待たせいたしました。お注ぎ致します』
「へぇ~ホントに上手に注ぐね」
『はい?』
「噂を聴いて来てみたんだけどね」
『噂…ですか』
「ビール注ぐのが凄く上手な人がいるって」
『ああ…その…』
そんな事噂になってんの?
「俺、秋山。スカイファイナンスって言う店やってるんだ」
『はあ…』
「あ、セレナのビルね」
『ああ、そうなんですね』
「あと…エリーゼって言うキャバクラもやってるんだよね」
『そうなんですか…』
「ちょっと見に来ただけだったんだけど、スカウトしたくなっちゃったなぁ」
『え?』
「キャバクラで働いてみない?」
『は?』
その秋山…さんと言う方は
突然そんな事を言ってきた
『いえいえ、そんな私には出来ませんよ』
「絶対に人気出ると思うんだけどな〜」
『む、無理です』
「俺が一から色々教えてあげるよ?」
な、なんか艶っぽい目で見てくる
この人噂を聴いてって言ってたから、私が真島さんとお付き合いしてるの知ってる筈だけどな…
「真島さんのことか…」
『え?』
「真島さんがそんなの許さないよね」
『ま、まあ…』
「自分の気持ちより真島さんの言うこと聞く感じ?」
『え?』
なんなんだ?この人は
「ま、いいよ。気が変わったら言ってね」
そう言うとどこかへ電話をかけ始める
「あ、花ちゃん?今、あそこの中華屋さんにいるんだけどお昼奢るからおいでよ」
なんだ?彼女か
「食いしん坊の秘書!来たらオーダーするね」
携帯を指差しながらニコッとして言う
『は、はい。かしこまりました』
その後すぐに花ちゃんと呼ばれる女性がやって来て、とんでもなく食べて行った…