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九章 俺の本気
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久美を救出して、とりあえずセレナに連れてきた
まだ震えとる
「久美…スマン」
『真島…さんの…せいじゃ』
「守ってやれんと…女やと甘く見とった」
『だ、大丈夫…です』
「…大丈夫やあらへんやろ?こんなに震えとる。こんな時まで我慢すんなや」
『ぅ…うぅ…』
「久美…俺んとこ来いや」
『ぅ…』
「側に置いときたいんや」
「な?」
『…は…い』
「よし、イイコだ」
俺は、もう久美を傷つかせたくないんや
強がって何でも一人でやろうとする久美を
側で守ってやりたい
「久美はもう一人じゃないんやで」
久美は、しゃくり上げて泣いとった
怖かったろ…スマン
ギュッと強く抱き締めて、俺の思いをこの腕で久美に伝えた
バーン!
店の扉が勢いよく開く
「おい!兄弟!久美は」
「シーッ!」
「寝とるよ」
「大丈夫だったんか?」
「一応な」
「誰がやったんや」
「小春っちゅうキャバ嬢や」
「あ?」
「小春が、チンピラ雇って久美に乱暴しようと…」
「なんでそこまで…そんなに兄弟仲良うしとったんか?」
「西田や南連れてってやったときくらいやから、2、3回やで」
「思い込み激しい女やな」
「ホンマやで」
「さすがに、そこまでは予想出来んわな」
泣き疲れて寝とる久美に兄弟が
「可哀想に…」
「兄弟、俺…久美と一緒に住むわ」
「おお、そうか」
「そばにいてやりたいんや、早くに親亡くして…ずっと一人でやって来た久美は、全然人のこと頼らん。今だって、あんなに泣いて震えとるのに大丈夫って言いよる。俺が久美にしてやれる事って…なんやろか…」
「ええんやないか?それで。側にいて甘やかしてやればええ」
「そっか…」
「後は、お前がたくさん笑わせたれ」
「…せやな、そら得意や」
寝ている久美の髪を撫でながら
兄弟とチビチビと酒を飲んだ