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七章 彼氏は組長
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真島吾朗…東城会の幹部、真島組組長
私の彼氏です…
改めて思うと、こんなに凄い人の恋人が本当に私で良いのか…
何処かのお嬢様でもない…
ナイスバディでもない…
さして美人でもない…
ふぅ…考えると落ち込む事しかないので
やめよう
と、思うのだけど
色んな人に、「あの…真島吾朗の恋人」って目で見られるのが辛い…
真島さんは、どこへ行くにも私を連れて行き、そして色んな人に紹介する
その度に、なんだか自分が情けなくなってくる
『私、そんな大した人間じゃないのに…』
何故か…真島さんという人が素敵過ぎることを知るたびに、自分が惨めになる…負のループ
気は強いけど虚勢を張ってるだけのただの自己肯定感の低い女だ私なんて…
はぁ…
ホントなら恋をして今一番楽しい時なのにね
「何ため息ついてんだ?」
ビクッとして、見上げると
『桐生さん…』
公園で、独り休憩時間を過ごしていた私の前に現れたのは桐生さんだった
「なんだ、兄さんのことか?」
『あ…いえ…別に』
「顔に思いっきり書いてあるけどな」
『え!?』
「まあ、兄さんは、なんと言うか…普通じゃねーからな、苦労も多いだろうけどな」
『ああ、いえそんな事では…』
「ん?じゃあなんだ」
『な、なんと言うか…本当に私なんかで良いのかなって…』
「そんなことか」
『そんなことって!酷いなぁ…』
「今まで、特定の女なんか連れてるの見たことない兄さんがお前のことを恋人だって見せびらかしてるんだからかなり愛されてるぞ?」
『え?』
「あんなだけどな、兄さんかなりモテるんだぜ?」
『は、はい…』
「その人がお前を選んだんだから自信持て」
『はいぃ…』
「ったく、そんな暗い顔してたら兄さんが心配するだろ?」
『そ、そうですね』
ポンポンと桐生さんが頭を叩く
「んじゃな」
優しい…
泣けてくる…
桐生さんもモテるのがよーくわかる