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五章 酔っ払いとナイスバディ
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低い低〜い声が聞こえる
は?
「ワシの女や」
へ?
どこから声が聞こえたの?と思って見上げると
眉間にこれでもかと皺を寄せた真島さんが上から私達を見下ろしてる
「え?あの、すいません!」
馬場さんが、私の事をパッと離したから
私は倒れそうになる
ガシって掴まれた
そして、グイっと引き寄せられる
素肌の…入れ墨の…その胸に
「ワシの女、返してくれてありがとさん」
「行くで」
いつも聞かないような声でそう言うと、私の腕を掴んで歩き出す
ん?ん?頭の中がパニックで、何も言えないまま引きずられるように連れて行かれたそこは、公園
真島さんは、煙草に火をつけて
深く吸って吐く
「座り」
『あ、はい…』
「酔うとんのか」
『あ~少し』
「酔うてあんな簡単に男にお持ち帰りされんのか」
『え?』
「腰抱かれて、耳元で囁かれて…ついてこうとしてたやろ」
『そ、そんな事無いです!』
「トロンとした目ぇして」
『そんな目してません!』
「…」
『真島さんだって!』
「あん?」
『ナイスバディの女性と一緒だったじゃないですか!』
「ああ?やっぱり見てたんか」
あ…やばっ
「ほぉ〜」
『なんですか!』
「やーきーもーち」
『べ、別に!』
「ほぉーーん」
『ヤキモチ妬くような間柄じゃないですもん』
「何言っとんのや?」
『だから!真島さんと私は…』
なんなんだろ…私と真島さんは…なんなんだ?
『なんなんですか?』
「あん?」
「そか、久美ちゃんにはちゃーんと言わなアカンかったな」
『…』
「俺、久美ちゃんの事、マジやで?」
『は?』
「マジで惚れた」
「久美ちゃんは?どないやねん」
『あ…えっと…』
「ヤキモチ妬いたんやろ?」
『…』
「俺のこと好きちゅうことやろ?」
『ええ…っと』
「なんや、いつもパキパキしとるのに」
『好きです!好きですけど!』
「けど?」
『不安なんです…』
「何がや」
『だって…真島さんはヤクザさんで…おモテにもなるし、さっきのようなナイスバディの女性とか…』
「あんなん興味あらへんわ」
『え?』
「俺がヤクザの組長で、金持ってるからくっついて来よるだけや」
『は…』
「で?どないすんねん」
『何がですか』
「俺の気持ち、受けて貰えるんか?」
『い、良いんですか…私で…』
「エエというか、お前やなきゃ嫌じゃ」
キュン…
『宜しくお願いします…』
簡単だな…私
「っしゃ!」
「んなら、早速行こか」
『ど、どこにですか?』
「愛を確かめに、や」
『ええええ?』
「なんや、嫌なんか」
『いや、嫌というか、その…』
「久美ちゃん…もう俺、我慢の限界なんやけど…久美の全てが見たいんや」
耳元でそんな事を言われて
どう断れと…
そのまままた、引きずられるように私は
連行された…