真島side

今日もセレナに久美ちゃんを連れて行く
なんか、いつもより大人しいな
セレナに着いて、カウンターに二人で座る
兄弟と錦山がすでに飲んでた

「よぉ」

軽く挨拶をして、俺はいつもの酒を頼む

「久美ちゃん何にするんや？」
『んーと、今日はX.Y.Z.にしようかな』
「っ！？」

いや待て、久美ちゃんがカクテル言葉を知ってるとは思えん
偶然や偶然…
ちと、動揺してもーた

兄弟に呼ばれて向こうの席に行ってると
何やらママと久美ちゃんがコソコソ話しとる
途端に久美ちゃんが、カァーっと赤くなる
何話しとんや？

カウンターに戻ると、明らかにオドオドしとる…

突然錦山が祭りの話なんぞしてきおった
すると、久美ちゃんが
『あー！そうなんですか！』
って…わざとらしいのぅ…お前ら

『お祭り一緒に行ってください…』

モジモジしながら俺を誘ってきおったで
あの流れなら俺に久美ちゃんを誘えって言う圧かと思うたわ
若干面食らって…でも久美ちゃんからの誘いを断るわけ無いやろ

「俺で良ければどこでも連れてってやんで？」

なんて、澄まして答えたんやけど
心の中ではガッツポーズや
祭りかぁ…久美とも行ったのぅ
あの時の浴衣姿、可愛かったで