と言うことで…
アタシのミッションは、真島さんをお祭りに誘うこと。
お祭りに連れ出せば、後は皆さんが何とかしてくれると言うのでドキドキしちゃうけど…頑張る！

この日は、セレナに集まっていた
真島さんとアタシはいつものようにカウンターに座っている

今日はX.Y.Z.を頼んだ
頼んだときに、真島さんが少しビックリしてたけど…なんだろ

セレナのママが、アタシに耳打ちしてきた

「X.Y.Z.のカクテル言葉知ってる？」
『カクテル言葉？いいえ』
「フフッ…永遠にあなたのもの、よ」
『…っ！』
『いやでも、真島さんがカクテル言葉知ってる感じはしないですけど…』
「あら、彼、昔はキャバレーの支配人してたくらいよ？さっきの様子からして知ってるわね」

ど、ど、どうしよう！
恥ずかしいっ！
で、でも変に動揺すると思いがあって頼んだみたいになるから、知らん顔しといた方が良いよね、うん。

さっきから、皆さんの視線が痛い
早く誘えって圧が凄い…
き、緊張する！

「あー！」

な、なに？！
突然錦山さんが声を上げる

「そう言えば、来週祭りがあんだよなぁ〜」

わ、わざとらしいですよ！錦山さん！

「ほぉー！そないか！そらええな」

冴島さん…

言わなければ、今言わなければ言えなくなる！

『あ、あー！そ、そうなんですかー！』
「な、なんや！久美ちゃん、びっくりすんで！」
『あ、あ…すいません』
『あ、あの…』
「ん？」
『お、お祭りに…一緒に行ってもらえませんか？』

言った！
言ったぞ
言うたな

「お？おう、俺で良ければどこでも連れてってやんで？」
『ホントですか！やったぁ！』

皆さんの方を見ると
錦山さんがグッ！ってやってる

『んふふ』
「なーにニヤけとんのや？」
『え？』
『な、なんでもありません！』

こうして、何とかアタシのミッションは完了
はぁ…緊張した…