連れて来られたのは、大きな墓地
吾朗さんが立ち止まったのは、佐川家と書かれたお墓

…あ、佐川さん…

「佐川はん、俺の嫁さん連れて来たで｣

佐川さんにも会ってみたかったな〜
なんて思ってると
「久美には会わせることにならんくて良かったわ、ヒヒヒ」
（な、なんでですか！）
「めっちゃやな奴だからや！」
（ちょっと！本人のお墓の前で何てこといってんですか！）
「ええねん、コイツとはそう言う関係や」

手を合わせてると
「真島ちゃーん、お前も結婚なんてな、オッサンになったな〜おめでとさん」
って声が聞こえた気がした

「次はこっちや」
西谷家…

東城会の峯さんや錦や柏木さんはif設定効いてたのに…西谷さんにも会いたかったなぁ

「久美、コイツもお前には会わせたない奴やな」
（なんですかそれ〜）
「俺よりも100倍くらい変態だからや！」
（プッ！！）

こちらで手を合わせていると
「真島くん！なんでこんなかわええ嫁さん貰うとるん！ズルいで！ワシにも久美ちゃんの乳揉ませてぇ〜な」

んん…今のは空耳かな…

そして街へ戻ってきて、とあるビルの前
その細い路地へお花を置く吾朗さん

「ここでな、元嫁さんが亡くなったんや」

知ってるけど…知らないふり

（そうなんだ…ってか元嫁さん？）
「あ、言っとらんかったか？」

知ってるけど知らないふり

（は、はい）
「俺、バツイチやねんヒヒ」
（な、なるほど…）
「ま、若いときやったからなぁ」

そう言って空を仰ぐ
アタシもつられて空を見上げる
フッと風が吹いて
（あの人の事よろしくね）

と、声が聞こえた気がした

はい。任せてください！

「なーにニヤけてんのや？」
（何でもないです！）
「さ、次や次！」