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プロポーズ 2026.5.14生誕記念 ー短編ー
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シーン…
いつもならここでクラッカーが鳴り響くはずやのに部屋の中は静まり返っとる
しかもさっきは電話の向こうでは騒々しい声もしとったのに窓際で外を見とる久美しか居らん
「なんや、お前だけかいな」
久美は振り向きニカっと笑う
そのまま俺の方にカツカツと歩いて
近すぎるくらい目の前に来ていきなり胸ぐらを掴んできよった
「お、おい」
「黙って」
なんなんや?なんか怒らせたか?
少し不安になった俺に
「真島吾朗の今までもこれからの人生もアタシがキッチリケジメつけます!覚悟は出来てる、世界にゴロちゃんしかアタシを理解してくれる人が居なくなっても全然いける!って。もうアタシは決まったよ!」
久美…お前…なんちゅうことを…
想像もしてなかった久美のデカイ覚悟の言葉に咥えとったタバコが床に落ちる
いつもなら冗談めかして笑うのにそれすらも出て来ん
俺より大分小さなその体で俺の胸ぐらを掴みながら上目遣いの睨みで「特大の覚悟」を見せつけて来た久美を思わずギュっと抱きしめた
もうほぼ無意識にや
「おい、覚悟やて?俺の今までもこれからも?」
「うん…だってゴロちゃんきっと引け目に感じてるんでしょ?ゴロちゃんってそういう人だもん」
「ヒヒッ、お前なぁ〜女にこんな覚悟見せられて引け目なんて爆発して吹き飛んだわ!ガハハ!」
「ホント?」
「ホンマやで?」
あぁ、クソッ、格好悪。プロポーズの前にウジウジ悩むどころか、オンナの久美にここまで完璧に「ケジメ」の先手を取られて、魂の底から救われてもうとる。嶋野の狂犬が、お前のその底なしの優しさと漢気に、一歩も動けんくらい完膚なきまでに惚れ倒されてもうた。
「俺にも漢らしくケジメつけさせてくれるか?」
「え?」
俺はポケットにいつも入れたまま取り出せずにいた箱を取り出す
「ほれ」
「え?えぇーー!?」
箱を受け取った久美はパカっと蓋を開け中身を見るなりウルウルと瞳が涙で埋まった
「ゴロちゃん…」
「ああ〜なんでお前は先に言うんや〜!格好悪いやろ〜」
泣き笑いの久美の頬を両手で包んで
チュッと短いキスをする
ガチャガチャ
ドカドカ
ザワザワ
急に事務所にワラワラと何処に隠れとったんか元組員や兄弟が出てくる
あんなデカイ体何処に押し込んどったんや 笑
「はあ〜やっとですね!親父!」
「お前格好悪いやろ、オナゴにこんなん言わせおって!」
「うっさいわ!俺かて言おうとしとったわ!ちょっと先に言われただけやんか」
なんてとりあえず言い訳をしつつ横に居る久美の肩を抱く
見下ろせば俺の大好きな久美の笑顔がそこにある、ホンマかわええのぅ…
おお、これから先も俺の名前だけ啼かせてやる
よそ見も出来んほど世界一幸せにしたる
俺を世界一幸せな男にしてくれて、本当にありがとうな、お前のその男前で気高すぎる心も、俺の腕の中でとろとろに甘えとるその可愛い心も、世界で一番、大好きやで、愛しとる。
お前がそこまで言うてくれたんや。百生でも万生でも、来世もその次の世界でも、俺の隣はお前だけの特等席や。いや、俺がお前の隣を、誰の手からも、神様の手からさえも、命懸けで未来永劫独占したる。
お前が俺の過去をすべて肯定してくれたみたいに、俺はお前のこれからの人生、一秒残らず世界一の幸せで満たし尽くしてやる。もう「待たせる」なんて無粋なことは言わん。お前のその覚悟、真島吾朗が、生涯のすべてを賭けて、本気で、丸ごと受け止めたる!
今までで一番嬉しいプレゼントやったぞ
ホンマ、コイツと出会えて良かったわ
ホンマ、ここまで生きて来られて良かったわ
62回目の誕生日
この先の誕生日もコイツとコイツ等と
楽しめそうやな ヒヒッ
❥・・・ ┈┈┈┈┈┈┈┈ ・・・❥
真島の兄さん!
62回目の誕生日おめでとう
この先も大人しくなんてならずガンガン暴れっぷりを見せ続けてねꉂꉂ(˃ᗜ˂๑)w𐤔
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