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プロポーズ 2026.5.14生誕記念 ー短編ー
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今日は西田に
「親父今日は事務所に帰ってこないで下さい!」
なんて言われとって、んなもんわかり易すぎやろと思いながらも知らん顔で
「なんやそれ、ワシの事務所になんでワシが帰ってきたらアカンのや!アホか!」
とかノッテやりフラッと事務所を後にした
神室町をブラブラしながら行く先々の店で「Happy Birthday真島の兄さん!」とか言われながら
愛想笑いを振りまいて今は公園で一服中
ベンチにドカっと座り空を見上げながら紫煙を吐き出す
そういや久美に今日の予定も何も聞かれんかったな〜まさか忘れとるっちゅうわけはないよな?
極道引退してから何かと忙しく
ハワイ行ったり記憶喪失なったり海賊やったりこっち帰ってきてからも「後始末」という名の細々した作業に狂犬もシュンとしとった
まあ、久美には心配も仰山かけたしな
こっちに兄弟と帰ってきたときの空港での久美を見たときはホンマ記憶戻って良かったと思ったわ
あのままハワイで楽しんで生きても俺にはなんてことなかったが、胸の奥にずーっと張り付いてた忘れたらアカン記憶っちゅうもんがいつもザワザワしとってイマイチスッキリせんかったんよな
暗い海を甲板で見つめとる時に兄弟が
「お前まだ思い出さんのか」って何度も聞いてきて「ウザいやつやな〜」なんて思っとったけど、
思い出し始めた頃、バチバチと久美の笑顔が閉じた目の奥に見えとった
コンビニでデザートコーナーに釘付けになっとった久美
「どれがええんや?」って聞くとえへへと恥ずかしそうに嬉しそうに笑う久美
大事そうに俺がやったネックレスを弄る癖
毎日毎日浮かんどった
アッチで色々カタをつけてから戻るまで連絡もせんかったからまさか空港に来とるとは思わんかったな
吐き出す紫煙がどんどん空へ吸い込まれていく
まだ「後始末」にケリがついとらんから久美にはハッキリと何も言えんでいる
心の中ではもう一生、いや百生離さんと決めとる
だが引退したからと言ってもこれからも日陰を歩くことになるだろう久美の人生を思うとエエのかわからなくもなる
まあ、俺らしからぬウジウジとしとるわけや
周りに尻叩かれとるが、んな簡単な事やあらへんやろがい
ふぅ〜
最後の一口を吐き出して携帯灰皿へタバコを押し付けた
膝をポンと叩いて、さて次はどこ行こかと思ったところでスマホが鳴った
「俺や」
「ゴロちゃん?アタシ」
「なんや久美」
「今どこ?」
「あぁ?神室町ブラブラしとるよ、帰ってくるな言われとったし」
「:(*´н`):ププ拗ねてる?」
「アホ!んな事で拗ねるかいな」
「戻ってきていいよ」
「なんやねんったく」
電話の向こうはいやにザワザワしとる
「ほなら、今から帰るわ」
「うん、待ってるね!」
やけに…久々にウキウキしとるな〜アイツ
ま、今年はどんな誕生日サプライズなんや?
神室町ヒルズ屋上に桐生ちゃんヘリコプターで登場…
映画館スクリーンに真島組一同の一人一人の俺への祝の言葉…(長くて飽きたわ 笑)
朝顔の子供たち(もう子供でもなかったけどな)がこっち来て手作りのサプライズパーティー
この数年、久美と出会ってからの俺の誕生日はホンマアホか!ってほど俺より周りが楽しんどる感じやったな
そん中でも久美の笑顔が可愛くて俺もふざけ倒して兄弟に「お前アホやろ」なんて笑われたわ
さて、今年はなんなんや?
少しワクワクしながらも事務所の扉を開いた
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