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おめでとう㊗2024ー短編ー
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朝からソワソワ
だって今日は、真島さんの誕生日なんだもん
この大事な日を一緒に過ごすのも5回目
だんだん手の内が無くなってきてる…
でも、気持ちは最初のときと変わらないのよ!
さて…ずっと先々月くらいから考えて来た予定なんだけど、なるべく悟られたくなくて秘密裏にやってきたんだけどさ
なにせ勘の鋭い真島さんなので、多分バレてる気がする
『今日は、アタシ出かけてくるね』
「んあ?あ?そうなんか?」
あ、ちょっと期待してた?
んふ…
『んでも、夕方には終わるからその足で真島さんとこ行くから、また連絡するね』
「おお、そっか」
と言うことで、何をすると言っても
大抵のことには驚かない人生を送っている真島さんに、アタシの頭では思いつかないからもうベタな誕生日にします
夕方までにある人を迎えに行って来ます!
お昼に駅の近くの喫茶店にて…
「よう、元気だったか?久美」
来たぁー!
『桐生さんっ!』
「元気そうだな、フッ」
相変わらず渋いですね、桐生さん
『わざわざお呼びだてしてすいません』
「いや…兄さん還暦か…」
『んふふ、全然そんな感じしないですけどね』
「まあ、あの人は死ぬまで元気だろうしな」
『死んでも元気だと思います』
「…久美も大変そうだな…」
『あは…』
と言うことで、サプライズになるかわからないけど、あたしの出来る最大のプレゼントはやっぱりこれなのだ
桐生さんには、神室町ヒルズの屋上で待っていて貰う
夕方になって、アタシは真島さんの仕事場へ
『お迎えに上がりました〜!』
「なんやなんや」
『いいからアタシに着いてきて』
「ああん?何企んどるんや?」
『んふふふ…』
「気味悪いな…」
西田さんにも協力してもらって、真島さんを拉致った
「な、なんや?こりゃ新しいプレイか?」
『んなわけないでしょ!今日なんの日か忘れたわけじゃないですよね?』
「今日は、俺の誕生日やろ?せやから、久美が新しいプレイで喜ばせてくれるんやろ?」
『あのネェ…』
まあいい、これから桐生さんにボコボコにされるかもしれないからここで文句は言わないでおこう
フフフ…
そして、神室町ヒルズへ到着
「親父!行ってらっしゃい!」
「はぁー?」
エレベーターで最上階へ
そして、そこからは階段で屋上へ昇る
風が強くて怖い!
真島さん、還暦になってもあの靴を履いてる…
カンカンカンと音を響かせ辿り着いた屋上には
見慣れたグレーのスーツのあの人が…
と思ったのに…
誰もいない…
『え…』
「なんや、こんなとこ連れて来て」
『え?いや、あれ?』
「こんな所で誕生日パーティーかいな」
『いや、ちがっ、なんで!?』
すると、パラパラパラ
えーーー!?ヘリ!?
なんと、ヘリから縄梯子が降りてきて桐生さんがそれを伝って降りてきた〜!
こんな演出はアタシは考えてないぞ!?
「よう、兄さん」
「桐生ちゃんやないか!」
「フッ、誕生日おめでとう」
「んあ、お、おう!おおきに…なんちゅう登場やねん、お前が誕生日やないんやで?」
「あ?どうせなら派手にやってもいいだろ?伊達さんにも頼んたんだ」
「はぁ〜?何やっとんねん!」
桐生さん…さすが主役…どんな時でも主役…
「とにかく、還暦の兄さんに喧嘩を売りに来たぜ!」
「なんやと〜?人をジジイ扱いしおって〜!その喧嘩買うたる!」
♪バトルBGM
久々の真島さんの本気の喧嘩を見た
ホントに60歳?
ありえない動きにありえない体力
喧嘩を終えて、二人で仰向けに寝転がったまま何か話してる
内容までは聞こえないけど、真島さんが笑ってる
その笑顔
少年のようだね
大好きだよ!
「久美、寒うないか?」
突然呼ばれて、びっくりする
『え!?あ、大丈夫だよ』
「なんや、めっちゃ微笑んどったな今」
『え?ホント?』
「兄さん、後は久美と楽しめよ」
「ヒヒッ、当たり前や」
「じゃあな久美」
『あ、今日はホントにありがとうございました!』
「お前の頼みならいつでも来るぞ」
ッカァーー!
「こら、なに赤くなっとんねん!」
コツンとオデコを小突かれる
痛っ
「桐生ちゃん、もう何年も言うとるけどな〜」
「フッ、わかってるよ」
『な、なに!?』
「あ〜、ええねん!それよりここからは久美、俺を楽しませてくれるんやろなぁ〜」
ング…
『えっと…帰って用意しておいた料理を振る舞いまして、頼んでいたケーキでお祝いします!』
「…」
『あの…プレゼント…真島さんにあげれるものなんてなくて…ごめんなさい』
「何言うとんのや?毎年言うとるやろが〜俺は【一日久美を自由に出来る券】でええって」
『いや、それは…ちょっと…』
「いいじゃないか、誕生日なんだぞ?60回目という節目だ、そのくらいしてやれ」
なんてことを!
そんなことしたらどうなるか…わかって言ってらっしゃる?
「ヒヒッ、さすが桐生ちゃんや、わかっとるのぅ〜」
「よっしゃ!決まりや、ほなら急いで帰るで?」
『え、え?いいなんて言ってない!』
振り返った真島さんは、アタシの前に立ち
「久美…お前の全部、俺にくれや?」
ズルーーーーい!
それ、ズルーーーーーーーーい!
いい声といい顔で!
『…んん〜』
「な?ええやろ?お前の全てが欲しいんや」
はぁ、はぁ…酸素…酸素をくれ…
アッ…
「あ?なんや気絶してもーたわ」
「兄さん達、まだそんな初なのか?」
「いやぁ〜ワシのことめっちゃ好きなんやろ?ヒヒッ」
「クソっ、惚気やがって」
家に連れ帰られたアタシは
ふと目が覚めると、一糸纏わぬ姿にされていて
眼をギラギラさせた真島さんに
美味しく頂かれてしまったという
毎年何故か同じオチ…
真島さん、還暦のお誕生日おめでとうございます!
コレからもカッコイイあなたをずっと見つめていたい
🎂ℍ𝕒𝕡𝕡𝕪𝕓𝕚𝕣𝕥𝕙𝕕𝕒𝕪🎂
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