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失うもの〜真島side
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あれから俺は喧嘩漬けの日々や
喧嘩しとると忘れられる
所詮ヤクザや、いつ死んでも構わんと思って生きてきたやん
そうや、久美と出会うまでは…
喧嘩して痛みを感じても、まだ足りん
こんなもんやない
もっともっと…俺を痛めつけてくれや
久美…
突然、兄弟が事務所に来た
久美の事やった
何も食べんと倒れて柄本んとこに入院してると
「お前が見捨ててきたからやろ!」
兄弟にそう言われた
確かに…俺は久美を見捨ててきたんやな…
その久美が死にそうやと?
まさか…そんな
兄弟が出て行ってから
俺の胸の中は、もし久美がこの世から居なくなったら…
もう、二度とあの笑顔も温もりも
見ることも感じる事も出来なくなったら
その思いに侵食されて行った
兄弟の言う通りや…
俺が信じて側に居てやらんかったからや
それが一番大事だったのに
「久美…すまん…」
久しぶりに口に出して久美の名前を呟くと、抑えきれないものがせり上がってきた
このまま、会えなくなるなんて絶対に嫌じゃ!
そう腹が決まると
直ぐに事務所を飛び出してた
西田が
「親父?どこへ?」
「久美んとこや」
「車、回してきます!」
車を下りると走った
とにかく1秒でも早く久美に会いたかった