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桐生side〜諦められねぇ
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幹部会が終わって皆でゾロゾロとセレナへ来た
最近は東城会も落ち着いてる
まあ、小さなゴタゴタはあるが、幹部達が…アイツ等がよく手を貸してくれる
俺は全く会長なんかの器でもないんだが…
それでも、錦や兄さん、冴島達と一緒に東城会を守るのは、おやっさんの意思を継いでる事になるのかな…
カランカラン♪
「こんばんは〜」
久美が来た
兄さんと待ち合わせか…
いつも二人はカウンターに座る
その二人の後ろ姿を見ながら、いつも心が締め付けられる
久美は、楽しそうに笑ってる
酒が進んじまうな…
少し頭を冷やそうかと、トイレへ立つ
ふぅ…
思いってのは、なかなか消えないもんだな
自分がこんなふうになるなんて思っても見なかった
その時
カチャ
ん?久美…
お前は…いつもタイミング悪ぃな、フッ
さっきまで、兄さんの隣で笑っていた久美
今…すぐそこに手の届くところに
衝動的に手を伸ばしてしまっていた
『桐生さん…?』
驚いて俺を見上げる久美
あの時も…そうだったな
抑えられない気持ちが溢れだすのがわかる
壁に追い詰めた久美が、逃げようとする
腰を捕まえて引き寄せた
久美の顔が少し強張る
違う、そんな顔させてぇわけじゃねぇ
俺じゃあの笑顔は作れないのか…
笑顔で…俺を見てくれ…
押さえつけて唇を奪った
か弱い腕が必死に抵抗してる
唇を離すと、泣きそうな顔で見つめられた
「すまん…」
それしか言えず一人先に出る
席に戻るときに、チラッと兄さんを見た
なんでかな…あの背中は「何でもお見通しやで?」と言ってるように見えた
これからも、抑えられるのか?
忘れなきゃいけない
解っちゃいるけどな
兄さんから久美を奪いたい
その気持ちがどんどん膨らんじまうんだ
フッ、俺も…どうしょうもない男だな
久美が幸せならいいじゃないか
そう思おうとしても駄目なんだ…