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33−(67) 傷
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退院してから1ヶ月
アタシは傷も痛み止めを飲まなくても大丈夫になってその後の検診でもOKが出た
ただ…
病理検査の結果が良性ではなく境界悪性と言われた
良性とも悪性とも言えない中間
でも、良性と言えないと言うことから悪性に近いと思っていいと
残したもう片方の卵巣と子宮と、全てを手術で摘出したほうが良いのだけど
と医者には言われた
でも、アタシの一存で経過観察にして欲しいと
まあ、一番にはまた入院手術なんてゴメンだわ
って気持ち
もう一つはやっぱ何ともない所を取るのは嫌な気持ち
それになんとなく…ゴロちゃんに嫌われそうで、そんな人ではないのはわかってるけど勝手にそんなふうに思ってしまう
とりあえずは3カ月おきに腫瘍マーカーで検査すると言うことに落ち着いた
病院に連れてきてくれたゴロちゃんは産婦人科の待合室でなんとなく肩身狭そうに寝たフリしてる
『お待たせ』
「お、どやった?」
『うん、車の中で話す』
「な、なんや、まさか悪かったんか!?」
『ううん、違うよ〜バッチリ治ってるって』
「なんや〜もう脅かすなや」
『フフッ、早く帰ろ〜!』
「おお…」
なんや?なんか空元気っぽいそれは…
車に乗り込んで「家でええか?」と聞くと
『Rebirthに行く』
と
「まだ仕事には早いやろ」
『うん、ちょっとママと話したくって』
「…久美?、俺にはなんも隠したらアカンで?」
『わかってる、今から話す』
病気の事はよくわからん
でも完全に無事やったって事ではないんか…
一気に不安が押し寄せる
やめてくれ、俺から久美を奪わんでくれ!
久美は医者の言った事をそのまま伝えてくれた
要は良性だったよってのよりは安心できんけど絶対にヤバイ!ってこともないと
それと、全摘を拒否したっちゅうことも
「それで久美はええん?」
『うん、いいの』
「また悪なったら…」
『そしたらその時に考えるの、今からそんな事考えるの嫌なの』
「せやけどな〜…久美の気持ちはよ〜わかるけどな」
『アタシさ、何回も死ぬかもなって時あったよ今までね、でも生きてるもん、だから大丈夫!』
「なんやそれ」
『だって、それ言ったらゴロちゃんなんてホントよく生きてるよな〜じゃん?フフッ』
「俺は絶対に死なんもん」
『アタシも〜!』
なんや、上手くはぐらかされた気ぃもするが…
とりあえずRebirthに送って俺は事務所に戻った
本人がそう決めたなら俺がなんと言っても聞かんやろな
気を付けて見ててやろうと思う、なんせすーぐ我慢するしなぁ
西田にもよく言っとこ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Rebirthまで送ってもらって店に入るとカウンターでウイスキーを飲んでるママがいた
病院からメールしといたんだ
「久美ちゃん、もう傷は大丈夫?」
『うん、もうね薬も飲んでないよ』
「そう、良かったわね」
『でもさ、腫瘍ね良性じゃなかったのね、悪性とも言いきれない中間なんだって、だからリスクは高いのかな〜』
『全摘した方が安心だっていわれたんだ医者に、でも経過観察にしてくれって言った』
「そう…」
『アタシさ、ここ十何年?めっちゃ幸せなんだよねゴロちゃんと出会ってからだよね、いつも思うのはいつ死んでも全く悔いはないってこと』
「…」
『こんなことゴロちゃんに言ったらさ、多分怒るじゃん』
「そうね…」
『でも、ネガティブな意味じゃないのよ、こんなに幸せになれるなんて思ってもなかったし、この年まで生きられるともおもってなかったもんフフッ』
「わかるわよ」
『だって、悪くなるって決まった訳じゃないしさ、このままおばあちゃんになるまで生きるかもしれないし。病気じゃなくても事故とか他のことで突然死ぬかもしれないし』
「そうね」
『少し、安心しちゃった』
「え?」
『ゴロちゃんよりも先にあの世に行けるチケットの予約が出来たな〜みたいな!』
「なに言ってんのよ」
『絶対に絶対に嫌なことがあるの…
置いてかれること、ゴロちゃんの最後を見る事』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
西田を呼びつけて久美の事を話した
「お前、久美の前でその顔すんなや?」
「え、え!?」
「そのこの世の終わりみたいな顔や!」
「そ、そんな顔してました?」
「しとるやないか、鏡見てこい!」
「いや…ちょっとショックで…」
「あんな、悪いと決まったわけやないんやで?ちょーっと確率がちょーーーっと高いだけや」
「は、はい…そうっすよね!」
コイツ…心配やなぁ
西田見とったら自分の不安が少し楽になったわ
久美からさっきメールが来た
そのまま仕事に入るらしい
ママとの話は終わったんかな
事務所にいてもなんやモヤモヤウジウジ考えてまうから一発かっ飛ばしてくっか
西田にまだ書類が!とか叫ばれたけどマイバットを担いで一路バッセンへ!