苗字は固定になります
32ー(66) 噂
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やっとやで〜!
今日は久美の退院の日
一週間で済んで良かったわ限界やった!
なんだかんだ言ってあの騒ぎ以降二人でゆっくりもしとらんかった
帰ってきたら何しよか〜
ピンポーン♪
ガチャ
「親父、迎えに来ました!」
「おお、今行くわ」
一歩一歩が弾んでしまうくらいに楽しみすぎてこんなにもの久美事を好いとるんやな〜って自覚してもーた
車の中から眺める外の景色も心なしか綺麗に見えて歩く人々も楽しそうに見えてしまった
「んんン!」
恥ずかしくなって緩む頬を撫でながら元に戻す
ふとミラーで西田と目が合った
「なんや」
「い、いや…」
「にやけてなんぞないで」
「いや…良いじゃないですか、ニヤけても」
「ニヤけてないっちゅうねん!」
「わ、わかりましたよ〜」
「ええから早よ病院行けや!」
「は、はい!」
ーさっきメールでラウンジで待ってるー
と言っとったな
エレベーターから降りてそのままラウンジへ行くと荷物を椅子に置いて携帯を眺めてる久美が居った
「久美」
『ゴロちゃん!』
「ヒヒッ、ホンマ元気になったな〜」
『うん!ありがとう、毎日来てくれたから嬉しかった』
「当たり前やろ〜」
「荷物こんだけか?精算して帰ろか」
『うん』
精算を終えて駐車場へ向かう
と、俺の電話が鳴る
「もしもーし、お?なんや桐生ちゃんかい」
「ああ、んでなんや?」
桐生ちゃんから連絡なんて珍しいが、嫌な予感やな〜
「ああ?なんやそりゃ、おう…ハァ…ああわかったわ…お前この借りはキチーンと返してもらうで!」
電話をポケットに仕舞いながら久美を車に乗せる
横に乗り込むと
「親父、家で良いですか?あ!姐さん退院おめでとう御座います!」
『あ、ありがと!』
「ああ、久美先に家に連れてってや」
『なんか用事出来た?』
「ん〜まぁ桐生ちゃんの頼みは断れんのや〜だって喧嘩してくれるいうんやもん…」
『プッ…それは断れないわ』
「すーぐ帰ってくるから良い子で待っとるんやで?無理したらアカンからな」
『はい、わかりました』
久美を家に送り届けてから
「おい、本部や」
「はい、なんかあったんですか?」
「ま〜た面倒なことやで、桐生ちゃんめ」
俺のウキウキの気持ちを返せや〜!
と叫びたかった
呼び出されたのは本部の庭
本部に向かう途中に桐生ちゃんから連絡が来た
桐生ちゃんとも何度も喧嘩した場所やな
「コラコラ、なんでこんなとこやねん!酒でも飲ませーや、ったく呼び出しといてなんやねん」
「兄さん」
「なんなんや〜今日がなんの日かわかっとんのか?」
「あ?知らねーが」
「こんな大事な日ぃ忘れるやなんてお前それでも堂島の龍なんか〜?」
「ちょっと待て、何言ってんだ?」
「このボケがぁ〜!今日はやぁ〜っと久美が退院する日やないか!」
「え…それなんでさっき言わねーんだよ!」
「そらお前、言ったら桐生ちゃん喧嘩してくれんやろ?」
「あのな〜…当たり前だろ!久美が一番に決まってんだろ!」
「なんやと〜!アカンでそれは」
「なんなんだよ!」
「とりあえず一戦頼むわ!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハァ…ハァ
壁に凭れて座る桐生ちゃんと、大の字にぶっ倒れてる俺
「ハァ…兄さん…いい加減喧嘩のご褒美やめてくれよ…」
「お前だって楽しんどるやないか…ハァ…ハァ」
「んで?何わざわざ呼び出したんや?」
「ああ…兄さん久美とは仲直りできたんだよな?」
「ああ、バッチリや」
「そっか…」
「なんなんや?ハッキリせい」
「まぁ…噂なんだけどな…噂の域だから兄さんに伝えるのもどうかと思ったんだが」
「早よ言えや、久美のことか?」
「ああ…」
帰りの車の中
目を瞑り浮かぶのは久美の笑顔
早よ抱きしめたい、俺の腕の中にすっぽりと収まるあの小さな温もりを感じたい
絶対に手放すものか
家に着くとリビングのソファで眠りこける久美が居った
しゃがみ込んでその寝顔をじっと見つめる
かわええな、ホンマずーっと変わらず
頬を手の甲で撫でる
温かい
『…ん』
俺の手を包み込む久美の柔らかい手
『…ゴロちゃん?』
「起こしてしもたな」
『用事終わったぁ…?』
「ああ、放ったらかしてスマンな」
『ううん…寝ちゃってた…』
まだ少し寝ぼけ眼の久美にキスをする
『ん…』
「好きや、久美」
『アタシも好き、ゴロちゃん』
チュッ、チュッと音を立てながら柔らかい唇を軽く吸いながら舌でも堪能する
『んン…ん』
「柔らかいのぅ…」
『ゴロちゃんのチュウ美味しい』
「発情してまうようなこと言わんでくれ、まだ傷が完治しとらんから我慢やで?」
『うん…』
「んな悲しい顔せんでや、俺の方がよっぽど悲しいわヒヒッ」
『だからって、他所でして来ないでね』
「アホっ!」
『うそうそ、信じてるもん』
「ああ、俺も…信じとるで?」
「絶対に何があっても放さへんからな」
『うん…離さないでね』
あ〜傷が治るのに何ヶ月かかるんかのぅ…
ま、その間にまた片付けなアカンことも出来たし、忙しいしわ全く
まあ…
桐生ちゃんの話ってのは
例の女の事でゴタゴタするちょい前
久美の事を狙っとる男居ったわ、何てったっけな
アイツと久美がキスしとる所を見た言う奴が居って、それが面倒な事にどこかのキャバ嬢らしい
んでまあ…当たり前のように噂になり始めとると
それが嘘なのかホンマなんか
俺にはわからん
別に久美に確かめる気もない
もう少し痛みが良くなればきっとまた久美はRebirthに戻るだろう
もちろん反対なんかせん
今までだって男相手の仕事やから色々とあったで
俺が勘違いでヤキモチ妬いて喧嘩したこともあったなぁ
桐生ちゃん心配性やな
とにかくだ
噂になっとるっちゅうことはまた久美自身の耳にも入るやろしもしかしたらまた変な動きしだす奴も出るかもしれん
ハッキリ言ってこんなんヤクザの仕事やあらへんけどな〜
もう久美を傷付けるものは近付かせたくないんや
そういえば…
あのなんとかっちゅう男
あれ以来なんも音沙汰ないんかいな
案外スッパリ諦めたんか…
悪い奴には見えんかったけど一応警戒はしとかなな